カテゴリ:専門研修

特別支援学級等教育講座

 6月26日(月)に「特別支援学級等教育講座」が行われました。小・中学校あわせて48名が参加しました。この講座は実際の授業の様子を撮影した動画を活用しながら、特別支援学級の学級経営、指導法の研修を行い、特別支援学級担当教職員としての資質の向上を図ることをねらいとしています。
 はじめに、総合教育センター指導主事より、本講座のねらいと授業研究の仕方について講義がありました。授業研究を進めるうえで大切にしたいことは「子どもの姿を事実で見る」ことであり、ここから児童生徒の「普段の行動の見取り」につながっていくという話がありました。


  授業提供者であり、本講座の講師を担当していただいていた平第一小学校・自情学級の担任の先生から、授業者としての思い、参観するポイントについて具体的にお話がありました。
 
 研修者は授業での事実を記録しながら実際の授業映像を視聴しました。記録用紙も併せて参考に載せます。


 授業動画視聴のあとは、小グループに分かれて事後研究を進めました。自己紹介、司会者、記録者を決め、対象児童の「本時の目標」を確認し、対象児童の「本時の目標」の場面での事実について話し合いました。さらに対象児童が「本時の目標」を達成できたのかの確認、「本時の目標」の妥当性の検討、次の目標のアイデアを出し合いました。講師の先生に率先して質問するグループもあり、各グループでは充実した協議が行われました。

 この研修で学んだことをぜひ各学校で先生方への伝達・共有を行い、本日の先生方の学びをたくさんの先生方に広げていただきたいと思います。

授業力向上講座Ⅲ中学校社会

 12月19日(木)、授業力向上講座Ⅲ(応用)中学校社会 を実施しました。市内の社会科の先生が参加されました。筑波大学附属中学校主幹教諭 関谷文宏先生 を講師としてお招きし、「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの授業改善」の題で、講義・演習を進めていただきました。

 問いを立てさせること、学習指導要領及び評価の考え方、探究的な学びの構築、評価問題の作成における留意点などについて、豊富な資料、具体的な事例と実践に基づいたご指導をいただきました。

  

  受講された先生からは「毎回新しい知識を具体的に学ぶことができ、エネルギーをいただけました」「知識の幅や思考を広げさせていくくための工夫に取り組んでいきたいです」「生徒が考えを自由に表現できるような機会を増やせるよう工夫していきたいです」等の感想が寄せられました。

 中学校でも、新学習指導要領移行期間として、3つの資質・能力を育成するための授業改善・評価改善に取り組まれている方が増えてきているものと思います。今日の研修を生かし、子どもの学びを深めていきましょう。

 

授業力向上講座Ⅲ 中学校数学

令和元年12月10日(火)勿来第一中学校にて、「授業力向上講座Ⅲ中学校数学」を行いました。

 講師には、筑波大学附属中学校の近藤 俊男先生をお招きし、中学校1年生に対して平面図形の単元での数学の授業を行っていただきました。

 本時は、基本的な作図の方法を、円の性質や図形の対称性にして生徒に考えさせる場面でした。課題意識を持つことができる教材を提示し、生徒はどのように問題を解決すればよいのか説明できるようがんばっていました。また、近藤先生には、生徒の表現した素直な考えを丁寧に扱うことの大切さを学びました。


 授業の後には、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善について近藤先生からご講義いただきました。豊富な実践例や理論に裏付けられた貴重なお話から、具体的な授業改善の方法を学ぶことができました。
先生方からは、
「自ら新たな方法を見つけようと試行錯誤する粘り強さを生徒に身に付けさせたい。」
「深い学びに伴い、多様な考え方に対応できる教師の在り方も必要であると強く感じた。」
「生徒の学びを待つ姿勢や声かけなどが素晴らしいと感じた。」
といった感想が寄せられました。

参加した先生方には、是非本日の学びを実践へとつなげていただければありがたいです。
近藤先生、本日は本当にありがとうございました。

授業力向上講座Ⅱ(小中体育)

 11月7日(木)に授業力向上講座Ⅱ(小中体育・保健体育)が平体育館で行われました。筑波大学附属小学校の眞榮里 耕太先生をお呼びして、「教科の特性を生かした授業の展開」と題してご講義いただきました。

 

 内容は大きく分けて、「ネット型ゲームの授業づくりについて」と「長なわとびの授業づくりについて」を行いました。
 

 その中で眞榮里先生は、2対1のアタックゲームでAチームとBチームの得点を合計することにより、勝敗の行方を最後まで分からなくする工夫や、4人対4人のアタックゲームで、すべての子が無理なく取り組め、場合によってはルールを発展させていく工夫、長なわ跳びでグループの最高得点やクラスの合計点など、子ども達が意欲的になる記録の取り方の工夫、長なわ跳びにおけるいろいろな飛び方を楽しむ工夫など、多くの子が楽しみながら技能を身につけ、運動能力の向上を図ることができる工夫をたくさん示していただきました。


先生方も歓声を上げながら、楽しく授業づくりについて学ぶことができました。


 

 参加された先生からは、「使うボールの選び方や、運動との出会わせ方など、少しの工夫で改善できる所が体育の面白さであり、魅力であると改めて感じた。」「単元を通して子どもに「どのような力を身につけさせたいのか」によって、ルールや動きなどの工夫を入れて授業づくりをしていきたいと思う。」「体育の授業では、運動が苦手な生徒でも楽しめるような工夫をしていくことが大事であると改めて実感することができた。」「自分の担任する学年の発達段階にあわせ、全員が楽しみながら技能や運動量を確保できるように実践していきたい。」などの感想が見られました。

 

 ぜひ今回学んだことを、学校の実情に合わせてアレンジしていただき、子ども達が楽しみながら、技能を身につけられるような実践をしていただければと思います。

不登校対策講座

 10月17日(木)に、市文化センターにおいて不登校対策講座を実施しました。96名の先生方が参加されました。

 講師として、中京大学現代社会学部教授・浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員教授 辻井正次先生 をお招きし「不登校児童生徒の理解とその対応~不登校を未然に防止するために~」の題で、講義・演習を行っていただきました。辻井先生には「アドバイスシート」でも、福島の子どもたちのためにご尽力いただいています。

 

 辻井先生には豊富な臨床例に基づき、不登校の要因、問題行動の発生メカニズム、そして不登校の未然防止対策について具体的にご指導いただきました。先生の問いかけにテーブル毎に話し合う時間も多く取っていただき、あっという間の研修でした。

 受講者からは「不登校の未然防止として、わかった・できた、と感じられる授業づくりに努めたい」「友だちづくりのサポートをし、居場所づくりを工夫したい」「子どものできたところを認め、心を元気にしていきたい」等の感想が寄せられました。

 

 今回の研修を生かし、不登校の未然防止対策を進めていただきたいと思います。