カテゴリ:専門研修

ICT活用講座③④⑤⑥(デジタル教科書基本)

9月3・7・13・14日には、ICT活用講座(デジタル教科書基本)が行われました。2学期より各学校に導入されたデジタル教科書の基本的な操作方法について、教科書会社の方に来ていただき、具体的に説明をしていただきました。

以前から各学校にあったデジタル教科書ですが、日々進歩しており、先生方が子ども達に分かりやすい授業ができるような工夫が多く盛り込まれています。参加された先生方も一つ一つ説明を受けながら実際に操作してみることにより、使い方を理解し、自分だったらこう活用したいという見通しを持つことができたようです。また、講座では新しいプロジェクターの使い方についても、業者の方に説明をしていただきました。

参加された先生方からは、「新しいデジタル教科書は、さらに使える機能が増えていて驚いた」「あらためて使用法を聞いて、様々な活用の仕方が理解できた」「デジタル教科書の使い方を工夫しながら学力向上に努めていきたい」などの感想が聞かれました。
先生方にはICT環境を積極的に活用していただき、今までよりもさらに教育効果を高めていただきたいと思います。

キャリア教育講座

 8月23日(木)はキャリア教育講座を実施しました。免許状更新講習者を含む、51名が参加しました。ジュニアアチーブメント日本から佐川秀雄先生を講師として、講義演習を進めました。

 午前中はまず「経済教育の進め方①」として、経済教育活動とキャリア教育の関連をCAPSプログラムの演習と共に学びました。午後は、総合教育センター指導主事が「いわき市キャリア教育概論」の講義を進めました。その後、再び佐川先生に「経済教育の進め方②」の演習を進めていただきました。

 研修者からは「経済教育からキャリア教育を推進していくことの効果がわかった」「選択・意思決定の大切さがわかったので、授業場面で取り入れていきたい」「自校のキャリア教育を見直していきたい」等の感想が寄せられました。

 本講座を受講された先生の学校では、CAPSをはじめとした経済教育のプログラムを実施することも可能です。希望される場合、総合教育センター研修調査室へご連絡ください。

 

発達障がい教育講座

 8月7日(火)は中央台公民館において発達障がい教育講座を実施しました。この講座は、発達障がいが疑われる児童生徒の困り感を理解し、通常学級においてどのように支援すべきか、学校と関係機関の連携をどのように進めるべきかについて研修を深めることを目的としており、市内小中学校及び市立保育所、私立幼稚園の先生方にもご参加いただきました。

 午前中は、教育支援室指導主事が講義を行い、先生方は実態把握から実際の支援まで、法律に基づいた特別支援教育の在り方について学びました。

 午後からは、星槎名古屋中学校の安部雅昭校長先生を講師に、「通常学級における特別支援教育の進め方」について研修を行いました。先生方は安部先生に出された課題に取り組みながら、子どもたちの困り感と同じような感覚を体験しました。

 受講者からは、「特別支援に関する法律について、大変勉強になった。学校で他の先生にも伝えたい」「演習で実際に困難さを体験することで、子どもが感じている大変さを実感することができた。子どもの困難さに寄り添って、仮説を立てて指導していきたい」「2学期には学校でもコンプリメントシャワーを大切にしていきたい」との感想があげられました。

プログラミング教育講座

 8月22日(水)に「プログラミング教育講座」が行われ、小学校の20名の先生が受講しました。前半は埼玉大学の山本利一先生と協力企業の方をお招きし、プログラミング教育について、レゴマインドストームというロボットを使いながら教えていただきました。算数の既習事項を用いて走行距離のプログラムを設定したり、ペアで相談しながら課題を解決していく活動を行いました。「目の前の課題を整理し、どう解決していくか」を考えることそのものが、プログラミング教育であるといえます。

 後半は「プログラミング教育の推進」としてセンター指導主事による講義がありました。なぜ必修化となるのか、子どもに何を教えていくのかなどについて説明がありました。

受講した先生からは「どの教科のどのような力をつけさせるためにどの場面で活用するのが望ましいのか、などを考えていくのが大切だと分かった」「子どもたちに問題を順序だてて考えさせるような、普段の授業でも役立てられる部分もあり勉強になった」「今後の方向性が見え、非常に参考になった。まず何から取り組めばよいのか示していただけたので、二学期からすぐにでも取り組んで生きたい」などの感想が寄せられました。2020年度から効果的な授業を展開していくために、正しい認識をもって指導にあたっていくことが望まれています。

 

放射線等に関する教育研修 《県との共催》

   8月21日(火)に「放射線等に関する教育研修」が行われ、市内すべての小中学校から代表の先生方が受講しました。午前中は研修調査室長と市放射線健康管理センター主事が、「本市の放射線教育の計画」ついての講義といわき市が今年度新たに購入した教材「霧箱セット」により、身近な物質から出ている放射線を実際に見ていただきました。

★霧箱実験セット、遮へい実験セット、貸し出し可能です。全校に資料をお渡ししました。(いわき市保健所総務課)

★放射線測定器はかるくん、遮へい実験セット、貸し出ししています。(総合教育センター) 

続いて県教育庁義務教育課指導主事が、「福島県の放射線教育の現状」についての講義を行い、その中で先生方の指導上の悩みや疑問について情報提供をしました。

 午後からは「科学的な理解を進める放射線教育」と題して、日本科学技術振興財団の掛布智久先生と加藤太一先生により講義・演習が行われました。線量計を用いて放射線測定をしたり、放射線がある環境の中でどう行動するかをケーススタディしたりして、放射線教育の授業をどう進めていくかを研修しました。

 受講者からは「霧箱や遮へいの実験教材の貸し出しやケーススタディ、Duo×Duo(開発教材)等、今後生かせる情報ばかりだった」「学校によい資料が配られているのに、今まで活用しなかったのがもったいなかった」「安全性の判断について、教師は中立的立場を保つことを念頭において授業をしたい」などの感想が寄せられました。

 一日の研修を通して、放射線等についての正しい知識を教えることの必要性、防災教育と関連させた指導、子どもに「自ら考え、判断し、行動する力を育む」ことが大切であるということを先生方が改めて認識する機会になりました。