2020年9月の記事一覧
東京大学出前講座(4)グラフィックレコーディング!
9月17日(木)に実施された東京大学出前講座パート2。当日の活動の様子は写真やビデオなどの方法で記録され、生徒たちが制作した新聞やホームページなどで使用されています。しかし、実は 画期的な別の方法でも記録していました。それは…グラフィック・レコーディング! ご存じの方も多いとは思いますが、討論や発表の内容をみんなが共有できるように文字やイラストで記録していく方法です。生徒たちが歩く通路に現れた白く大きな紙。ここに活動の様子が記録されていきます。
生徒たちが各ブースで出資金を得るためのプレゼンを行っている間、グラフィック・レコーディングのスタッフ4名が説明の内容をスケッチしていきます。話している内容がみるみるうちにイラストになっていく様子は、まさにプロフェッショナルな仕事です。
「再生可能エネルギー」「バリアフリー」「都市づくり」などのカテゴリーごとに、集まったラフスケッチが1枚の大きな紙にまとめられていきます。生徒たちの発言や出資者とのやりとりが、いつ誰が見ても把握することができるのは素晴らしいですね!
いったいどのような未来予想図が完成したのかは、後日改めてご報告します。どうぞお楽しみに!
東京大学出前講座(3)優良企業の発表!
約90分の「説得・納得ゲーム」を終えて、各グループから出資合意書が提出されました。それぞれの金融機関からの出資はポイント化されて、信用組合レベルの★は1点、地方銀行レベルの★★は3点、メガバンクレベルの★★★は5点が与えられます。
そしていよいよ結果発表の時間がやってきました。MCのベティさんから読み上げられたグループは大喜び!午後の代表企業発表への出場権を獲得しました。もちろん選に漏れて悔しさを隠しきれない生徒もいましたが、すぐに切り替えて互いに健闘を称える惜しみない拍手を送っていました。
優秀企業に選ばれた生徒の中には、テレビ局の取材を受ける生徒もいました。この日は各種メディアの方々が取材に訪れましたが、このインタビューは「シルミルいわき」のクルーによるもの。テレビユー福島(TUF)が制作している情報番組です。この日の様子だけでなく、今後のスタディーツアーや3・11メモリアルでの発表に向けての取り組みなどもカメラは追ってくださるそうです。こちらの放送も楽しみですね!
本日19時からFMいわきに出演しました!
先ほどの記事で予告したFMいわきの人気番組「とびベティのヨーソローアタック!」への出演が無事に終了しました。生徒たちは2か月ぶり(!?)で制服に身を包みスタジオに集合。パーソナリティーの飛田さん・ベティさんと打合せを行いました。これがまさに抱腹絶倒! 事前打ち合わせの段階からみんな笑いっぱなしで、到着前は少し緊張気味だった生徒たちも、本番はすっかりリラックスして臨めそうです。
19時になって番組がスタート。スタジオで軽妙なオープニングトークが繰り広げられます。そして19時14分にいよいよ生徒たちが登場。2学年で取り組んでいるプロジェクトについて、「平三中、報告します!」のコーナーでレポートします。
スタジオは感染症予防の対策がとられていて、アクリル板でそれぞれが区切られているほか、検温や消毒をした上で本番に臨みます。また、密を避けるためにスタジオの外に教員が待機。ワイヤレスマイクで必要に応じてトークに参加するという番組初の試みも行われました。
最初にスタジオに入った二人は、7月10日に行われた「東京大学出前講座パート1~飯田先生の講演会」についてレポートしました。「講演を聞いて風力発電の仕事をしたいと思うようになった」「1年生の時は詳しく知らなかったSDGsについて、自分で色々と調べてみた」…飯田先生の講演は、平三中2年生に探究心を植え付け、これからのキャリアにおいて確実に大きな影響を与えてくれました。
続いてスタジオに入った二人は、8月上旬に1泊2日で出かけた「県内再生可能エネルギー施設スタディーツアー」についてレポートしました。
コミュタン福島で原発事故の状況を学び、雪氷熱、太陽光、水力、そして風力発電の現場へと足を運んだ生徒たち。やはり実際に目の当たりにした風車のスケールと音の大きさは驚きだったようです。また、ベティさんや飛田さんとのトークでは風車の低周波の影響などにも言及するなど、ツアーから帰った後も自分たちで学習を深めている様子がうかがえました。
1回目の出演は無事に終わりましたが、平三中2年生の出演はこれからも続きます。10月27日(火)には9月17日に行われた「東京大学出前講座パート2」で優秀企業に選ばれた生徒たちが登場予定。これからも「とびベティのヨーソローアタック!」での平三中生の活躍をお楽しみに!
本日19時からFMいわきに出演します!
「10年後のいわきを創る」をテーマに、平三中2年生がいわき市・東京大学・FMいわきと協働で進めているプロジェクト。東京大学出前講座や再生可能エネルギー施設スタディーツアーなど、今年1年間を通して様々な活動を行っています。そしてこれだけ規模の大きなプロジェクトということで、定期的にみなさんに報告する機会もあります。毎週火曜日19時からFMいわきでオンエアされている人気番組「とびベティのヨーソローアタック!」への出演です。来年2月まで毎月第4火曜日に出演しますが、今日が第1回目の放送となります。
今回のトピックは7月10日に行われた「東京大学出前講座パート1~飯田先生講演会」と、8月上旬に行われた「県内再生可能エネルギー施設スタディーツアー」の様子について、2年生の生徒2名ずつがスタジオから報告を行います。もちろん生放送!緊張するとは思いますが、様々な経験を積んでいる生徒たちですので自身が見て聞いて感じたことをしっかりと自分の言葉で伝えてくれるはず。ラジオはもちろん、インターネットラジオでも視聴可能ですので、生徒たちの生の声をどうぞお聞きください!
★オンエア:9月22日(火)19:00~20:00
※再放送23:00~0:00
★番組名:とびベティのヨーソローアタック!
★コーナー名:平三中、報告します!!
東京大学出前講座(2)説得・納得ゲームに挑戦!
9月17日(木)にいわき産業創造館で行われた「東京大学出前講座パート2」。東京大学先端科学技術研究センター、いわき市役所、FMいわきのみなさんに全面的なご協力をいただき実施しましたが、そのメインとなる活動が「説得・納得ゲーム」です。自分たちの考えをまとめて発表する…というのは誰でも経験がありますが、実社会ではそれに対して厳しい意見が返ってきたり、さらに改善するためのフィードバックが返ってきたりするのが当たり前。その過程を生徒たちが体験して、自分たちの考えをブラッシュアップさせていこうというのがこの活動の趣旨です。いったいどんな局面が待ち構えているのか… 期待と不安の中、生徒たちは念入りに準備を進めました。
生徒たちは「10年後のいわきの未来」をよりよいものにするために、起業家となって会社を設立します。そのための出資金を銀行から融資してもらうのですが、会社設立のねらいやアピールポイント、そして克服すべき改善点などをプレゼンします。★1つの金融機関はいわゆる信用組合レベル。班のみんなに寄り添って快く出資をしてくれるブースが多いようです。FMいわきのパーソナリティーで7月10日の東京大学出前講座パート1でもMCを務めた飛田さんとベティさんも、出資者として参加してくださいました。
それに対して、★★★の金融機関はいわゆるメガバンク。東京大学の教授陣やいわき市役所の産業振興部長など、そうそうたるメンバーが出資者を務めます。鋭い質問やツッコミ、時にはかなり厳しい指摘が返ってきます。それでもめげずに生徒たちは自分たちの会社を様々な角度からアピールしていきます。
ゲームの時間は90分でしたが、休みまもなくブースを駆け回ってプレゼンを行う姿や、受けた助言を説明に盛り込もうと原稿の見直しを行う姿があちこちで見られました。
ブースを回った様子は、会場中央に設けられたゲームボードに記録されていきます。そしてタイムアップ!いったいみんなどれだけの出資を得られたのでしょうか?その結果は次回ご報告します。
泳ぎ納め!~プール練習が本日で終了
4月末に水泳部保護者の方々に清掃をしていただいて以来、休校期間を経て気温が上がらなかった6・7月、一転して猛暑が続いた8月、残暑が長引く中にも秋の気配が漂う9月…と、水泳部が練習を重ねてきた学校のプール。秋分の日を前にした本日、今年の泳ぎ納めの日を迎えました。
気温・水温とも23℃を下回り、風が吹くと肌寒さを感じるこの日、各レーンに分かれた水泳部員たちはそれぞれの課題を克服しようと目標を持って練習に励みます。そして最後にはフリーリレー&メドレーリレー対決! 男女も学年も関係なくまったく無作為に組んだチームでの対抗レースですが、どちらも最後までもつれる大接戦。初心者が多い部員たちも、この4か月近くの練習ですっかり力をつけたようです。
レースが終わるとコースロープの片付け。数日間はフェンスに引っかけて乾燥させます。そして久しぶりに広々としたプールを見た生徒たちは、寒さも忘れて再びプールの中へ!プール練習最後の時間を惜しむようにみんなで楽しい時間を過ごしました。
プールから上がると用意された温かいお湯で暖をとります。そして最後に部長がプールに挨拶。「今シーズンもありがとうございました。また来年もよろしくお願いします!」 …今年は市中体連で男子総合優勝・男女総合優勝、新人大会で女子総合優勝と素晴らしい成績を残した水泳部の生徒たち。筋力や体幹、柔軟性、持久力など、各自が必要な力をつけて来年またプールに戻ってくることを誓いました。
東京大学出前講座(1)新しい生活様式の中で
9月17日(木)にラトブ6Fのいわき産業創造館で実施した「東京大学出前講座パート2~この未来、買いますか?」。総合学習の時間を利用して2年生194名が行った活動ですが、数回に分けてその日の様子をご紹介していきます。
この日を迎えるにあたっては、コロナ禍の状況の中どのように実施したらよいか主催者であるいわき市と平三中、そして東京大学やFMいわきと協議を重ねました。というのも、感染症予防の観点から軒並み行事の中止や変更が余儀なくされ、本来は2年生で実施するファイナンスパーク活動も中止になってしまったのです。しかし、中学2年生はこれからの進路やキャリアを考える上で大切な時期。東日本大震災から10年を迎え、将来の自分を、そして故郷いわきの未来を考える機会は絶対に必要であると考え、この活動を設けたのです。
講師の方々に検温やPCR検査をお願いしたり、飛沫を遮るアクリル板を設置するのはもちろん、東京大学先端科学技術研究センターの神崎所長をはじめ、たくさんの教授のみなさんにWeb回線をつないでリモートで参加していただきました。実際に会場に来ていただいた方々を合わせると、その数なんと総勢17名。「東京大学が1つの学校にこれだけの人数で関わることは後にも先にも二度とない」という規模となりました。
今後「With コロナ」の中どのように学習活動を進めていくか?…この日の取り組みは1つのチャレンジでした。そしてその試みは、生徒たちの意欲的な姿勢、コミュニケーション能力の向上、そして自己マネジメント力を高める といった目的を達成する結果をもたらしました。次回からは、生徒たちがとことん考え、大いに悩み、そして自分たちの言葉で自信を持って発信する様子を詳しくお伝えします。
オリ・パラ教育推進事業でボッチャに関する講演会・体験会
本校は、昨年度からオリンピック・パラリンピック教育推進事業の実践校に指定されています。本校では、障がい者スポーツの理解を通して、「多様な文化を受け入れ、互いの人格を尊重し合い、共に力を合わせて生活する共生社会の実現」について考えを深めることをテーマに取り組んでいます。
本日は、福島県ボッチャ協会から5名の講師の先生方にお越しいただき、ボッチャに関する講演会と体験会を行いました。
福島県ボッチャ協会の 村上普子様 による講演では、ボッチャというスポーツについて詳しく説明していただくとともに、共生社会の必要性について熱く語っていただきました。障がいのある方を特別視するのではなく、困っていることを補うことで健常者と同じ生活ができるという視点で「補う」方法を共に考えることが大切であること、日頃から周りの友だちと協力したり声をかけ合ったりすることのできる雰囲気や関係性を築くことが大切であることを学びました。
講演の後は、いよいよ実践です。
ルールについては講演の最後にちょっとした映像で確認しただけでしたが、子どもたちは5名の先生方の指導をいただきながら、どんどん吸収していきます。次々に歓声が上がり、子どもたちはボッチャの魅力に引き込まれていきました。
子どもたちを見ていると、歓声が上がり笑顔が増えるだけでなく、自然にコミュニケーションも多くなります。そして、ナイスプレーに対して、敵味方関係なく声をかけ合うなど、とても和やかな雰囲気が感じられました。閉会式における生徒の感想や、代表生徒のお礼の言葉の中にもこれらの内容が含まれていました。ボッチャを通して「障がいをもつ方や障がい者スポーツ」に対する距離が縮まったという感想も聞かれました。とても貴重な時間を過ごすことができました。
最後に、特別支援学級の子どもたちに「特別レッスン」を行っていただきました。今年度の「市中体連ボッチャ競技大会」に弾みがつきますね!
福島県ボッチャ協会の皆さん、本日は誠にありがとうございました。
1学年は職業講話「ゲストティーチャーから学ぼう」を実施
9月17日(木)、1学年はキャリア教育の一環として「ゲストティーチャーから学ぼう」という職業講話を行いました。職業観を養うとともに、広く社会を知り将来の進路選択に役立てること、社会を生きる一人として子どもたちに課題意識をもたせることがねらいです。
はじめに、全体講話として(株)マルトグループの管理本部人事部執行役員 根津貴昭 様からお話をいただきました。「地域密着のスーパーマーケット」を掲げる仕事の内容、やりがい、地域貢献活動について詳しく説明していただいたほか、「社会人としてのマナーの重要性」や「中学生の時期に大切にしてほしいこと」などを熱く語っていただきました。人事部として、多くの社員に関わり人材育成に携わってきた経験を基にした話には説得力がありました。
そして、平三中の子どもたちに対して、「感謝の気持ちを持とう」、「継続した努力をしよう」、「夢を持とう」というメッセージをいただきました。
続いて、8つの職種のゲストティーチャーからグループに分かれて講話を聞きました。中には実体験を伴う講話もあり、子どもたちはメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。
【スーツセレクト】様(洋服販売・ファッション)
【トヨタカローラいわき】様(自動車製造・販売・整備)
【平第一幼稚園】様(幼児教育)
【ヘアメイクアカデミー】様(美容・理容)
【サンシャインよしま】様(福祉・介護)
【いわき民報】様(報道)
【平消防署】様(消防・救急)
【常磐交通観光】様(観光)
【生徒の様子】
ゲストティーチャーの皆様は、子どもたちとコミュニケーションをとりながら、わかりやすくお話をいただき、質問にも丁寧に答えていただきました。ご協力いただいた事業所の皆様、本当にありがとうございました。
午後はアウトプットの時間です。実はこの活動が非常に重要なのです。講話の内容を自分なりにどうとらえたのか、そこからどう考えたのか、自分の生き方にどう結びつけるのか・・・これらを整理しアウトプットしていきます。子どもたちなりに、工夫を凝らして取り組んでいました。完成と発表が楽しみです。
NPO法人を応援!~2年生が1ROLLで動画制作開始
コロナ禍の中でも社会の役に立ちたいと活動する平三中の生徒たち。動画制作を通じてNPO法人を支援しようと活動を行っています。
これまで1か月にわたって、NPO法人をアピールするために資料を調べたりウェブ会議で直接お話しを伺ったりしてきましたが、2年生チームがいよいよ動画制作に取り組み始めました。
今回の活動で使用するのは、通信機能付き iPad のアプリ「1ROLL」(ワンロール)です。もちろん通信環境に恵まれない平三中を応援してくださる企業さんから無償でご提供いただいています。デジタル世代の生徒たちにとっては操作もすっかり慣れたもの。イメージ通りに撮影できるか、テストをくり返します。
撮影が始まると、イメージがどんどん膨らみます。「学校らしさを出すために、黒板に文字を書きたい」「その文字を早送りにしてアニメーションかできないか」「文字をバックにセリフをしゃべる自分たちを合成すると…」アイディアは尽きません。それを映像化できるかどうかがこれからの課題のようです。果たして思った通りの作品に仕上がるのか?完成が楽しみですね。
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