2022年7月の記事一覧

特別支援学級等信任担当教員研修②

 7月28日(木)に特別支援学級等新任担当教員研修②を行いました。

 午前には、いわき市総合教育センター教育支援室岩本和典指導主事より、児童生徒の認知の特性の違いやそれに伴う適切な学習環境について説明がありました。「困った子どもではなく困っている子ども」として目の前の児童生徒を見つめ、要因や背景を考えることが何よりも大切であるとのことでした。

 午後には、市内の小中学校から実践発表がありました。湯本第二中学校の渡邉可奈子先生、小名浜西小学校の赤津大治郎先生、植田小学校の和野崎祐子先生の3名です。児童生徒の実態をどのように把握しているのかや子どもたちの実態からどのように自立活動を行っているのか、教職員同士、保護者、関係機関とどのような連携をしているのかなど、具体的な話をたくさん教えていただきました。

 研修の最後には、再び岩本指導主事より、児童生徒の進路を見据えた適切な学びの大切さについて講話いただきました。

 子どもたちの自立のためにできることをみんなで考える大切さを再確認しました。

 

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)ICTを活用した授業実践等

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校・数学)を行いました。

 午前の講座Ⅰでは、市教委赤石大輔指導主事から「教科の本質に迫る授業の設計」と題して、福井県や秋田県の授業動画を視聴したり、ねらいを明確にした単元づくりについて演習をしたりしました。実際の授業を見ての研修は、先生の所作や子どもの反応を基に研修を進めることができ、改めて授業研究の大切さを実感することができました。

 午後の講座Ⅱでは、内郷第一中学校大川原真希子先生から「教科の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」と題して、大川原先生が普段の授業の中で大切にしてることを具体的に話してくださいました。疑問、見通し、順調、ひっかかり、達成感・自信、分かる・深まるといったことを大切にした実践は、2学期からすぐに実践できる授業の流れではないかと感じます。

 授業について、単元について、深く学ぶことができた研修でした。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)単元構想とICTを活用した授業実践

 7月29日(金)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校理科)を実施いたしました。Ⅰ(基礎)では、「見通しと振り返り」をテーマに指導案の検討や単元構想について、評価の視点をふまえながら研修を行いました。

授業づくりに生かせる教材を囲みながら授業づくりを語りました。

 全国学力学習状況調査の結果の分析も授業改善の視点として大切です。普段づかいできるような単元構想を演習いたしました。

続く午後の授業力向上講座Ⅱ(実践)では、福島大学附属中学校の渡邊先生にご講義いただきました。

ICTの日常的な取組や附属中学校の授業の実際を紹介いただきました。授業だけでなく生徒会活動などにも、生徒たちはICTを日常的に使用しているそうです。

そして後半の演習では単元を貫く「問い」をつくる実習を行いました。単元構想をする上で、子どもたちの問いを生かしながら探究の過程を構想することが大切です。

タブレットを活用し、一人一人のアイデアの共有をしました。

思考力・判断力・表現力等の育成の一つに問題を見いだす力が示されております。子どもたちにその力をつけるためにも、単元の構想を生かして授業改善を図っていきましょう。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語(ICTや新聞を活用した授業実践等)

 7月27日(水)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ小学校国語を行いました。

 授業力向上講座Ⅰでは、平第一小学校 教頭 川崎 修司先生、授業力向上講座Ⅱでは内町小学校 教頭 黒津 牧花先生を講師にお迎えし「教科の本質に迫る授業設計」についてご講義をいただきました。授業力向上講座Ⅰは基礎的な国語の授業設計について、言葉に着目して考えを深める手立てや、話し合いの工夫など国語の授業を考えるポイントをご教授いただきました。研修者からは「発問、話題の設定の仕方が、子どもたちの考えを深める重要な点となる」「国語の本質をより捉えることができた」などの感想があげられました。

 授業力向上講座Ⅱは、ICTを活用した授業例や新聞、読み物を利用した授業例など実践的な取組を紹介していただきました。研修者同士で授業のアイディアを考える時間もあり、研修者からは「実際の指導をイメージできた」という声が多くあがりました。また「ICTや新聞の活用場面を考え、研修者同士で共有したことが大変参考になった」などの感想があげられました。

授業改善講座「リーディングスキルを育むための授業づり」

 7月25日(月)授業改善講座を行いました。経験者研修Ⅱ教科指導研修としても位置づけた講座です。

 文章を正しく読めなければ、どの教科の教科書の内容も理解することはできません。文章の区切り、誰が、何を、どうしたか、などのように文の構造を正しく理解したり、表やグラフを読み取ったりする基礎的な読む力=「リーディングスキル」を身に付けさせることは大切です。教育のための科学研究所 上席研究員 目黒 朋子先生を講師にお迎えし、「リーディングスキルを育むための授業づり」と題してご講義をいただきました。 

 研修者からは「教科書の活用の仕方も理解できた」「まずは自分自身が解像度高く教科書を読めるようにしたい」「演習を行うことで、読み解く際の子どもの立場からのつまずきがわかった」「リーディングスキルについてさらに学びたい」という感想があげられました。

授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)ICTを活用した授業実践

 7月22日(金)に授業力向上講座Ⅱ(小中:音楽)を行いました。講師に、合唱指導で子どもたちを全国大会へ20回以上出場させてきた昭和村立昭和中学校の小寺真紀教頭先生をお招きし、音楽指導の在り方について、豊富なご経験をもとにご講義いただきました。

   小寺先生からは、生徒の心理を考えながら学習課題を設定すること、教えこむのではなく学ばせる意識を持つこと、子どもたちは教師が気付かない楽しさを知っていること、生徒の学習プロセスを評価することなど、日頃の音楽指導で心がけている数多くのことを学ばせていただきました。研修者からは、「わかる→できる→おもしろいと子どもたちが実感できる授業づくりを目指し、まずは指導者として教材の魅力を引き出すための教材研究の見直しから始めていきたい」「1つの教材に向きあい、どのような工夫が必要か、よく分析しなければ良い授業は作れないと思った」などの感想が寄せられました。

 終始、小寺先生の音楽指導への熱い思いを感じることができた研修となりました。

 

学校司書研修④

7月12日(火)学校司書研修④を行いました。

午前は、9つのグループに分かれ、学校司書として必要な業務のデータを残していくため、今年度はどのような内容をまとめていくかなどを話し合いました。「たくさんの意見がでて、あっという間にアンケート作成までできました。チームでの活動の心強さと協調性の大切さを改めて感じました。」「各グループでの話し合いの様子を見て学校司書の仕事の幅広さを実感しました。」と研修者から感想があがりました。

 午後は、福島県主催の「ふくしま未来をひらくプロジェクト読書活動支援者育成事業いわき地区研修会」に参加しました。ビブリオバトルに向けた小野高校での取り組みについてと、震災に関連する読み聞かせの方法について講義・演習を受けました。演習では、学校司書が持参した本をもとにミニ・ビブリオバトルを行いました。

      研修者から「初めての実践でした。決められた時間で面白さを伝えることは難しかったです。」「学校司書として何ができるか考えたいです。」「図書館から発信できる防災を考えていきたいです。」「怖さを伝える大切さを感じました。」などの感想があげられました。

経験者研修Ⅱ教科指導研修①

 7月1日(金)経験者研修Ⅱ教科指導研修①を行いました。

教科指導研修①では、午前中「授業設計の基本」「道徳科の授業の充実について」「特別活動の指導の充実に向けて」について講義・演習を行いました。 日頃の授業について研修者が振り返りながら、熱心に講義・演習を受けていました。

 午後からは、研修者が選んだ教科に分かれ指導案の検討を行いました。いわき市研究指導員の先生方に講師をお願いし、様々なアドバイスをいただきました。研修者からは、「指導員の先生と、じっくり時間をとって話すことができたため、様々なご助言、ご指導をいただくことができ、ありがたい時間だった。」「自分の中でどう指導していこうかと悩んでいたところを、指導員の先生に丁寧にアドバイスをいただき、悩みが解消しました。」などの感想があげられました。

特別支援学級等教育講座

 6月29日(水)に、総合教育センターで「特別支援学級等教育講座」を開催しました。本研修のために、平第五小学校 鈴木華奈先生に授業をご提供いただきました。

 研修のはじめに、橋本支援室長より「充実した授業研究にするために」という内容でご講義いただき、授業を見るうえでの視点を説明していただきました。授業での事実を書き取ること、対象児童が目標を達成したかどうかに着目すること、そして、事後研究の進め方についても確認がありました。

 授業動画は全体を通したものと、対象児童に焦点を当てたものの二つを視聴しました。その後、グループに分かれて、授業の視点について協議しました。協議後の共有の時間には、授業で良かった点や、工夫するとさらに良い点などについての発表がありました。

 研修者からは、「教室がすっきりしていて、落ち着いて学習に取り組むことができる環境だと思った」「授業研究では、評価が着目されることが多いが、子どもの事実から見ていく大切さについて学ぶことができた」「授業を見せていただいて、自分の授業の在り方を見直す研修となった」などの感想がありました。

 児童生徒との丁寧な関わりという点で、特別支援学級だけではなく、どの学級の授業においても参考になる点がたくさんありました。今後の授業づくりや学級経営に取り入れていっていただきたいです。 

 

 

 

 

 

 

初任者研修〈授業研修②〉

 6月30日(木)に初任者研修〈授業研修②〉が行われました。

 始めに、昨年度の初任者から「初任者研修を振り返って」と題して、講話をいただきました。「生徒とのコミュニケーションを大切にした生徒理解」「子どもや先生、保護者との出会いは成長の種である」といった先輩からの温かいメッセージは、初任者にとって励みになる言葉になったようでした。

 また、特別支援教育、生徒指導、特別活動、評価についても研修を深めました。

 それぞれの講義において、「自分だったら・・・」と考える演習が位置づけられており、お互いの考えを交流することで、これまでの授業について振り返ったり、学期末や2学期に向けて意欲を高めたりする姿が見られました。

 初任者の感想には、

 先輩の姿を参考にして、自分に合った生徒指導の在り方を考えていきたい。

 学級の子どもたち全員が生き生きとできる支援を一生懸命に考えていきたい。

 評価をしたまま、ではなく、評価を生かして次の教育活動を進めていきたい。

などのように述べられており、充実した研修であったことがうかがえます。