2024年7月の記事一覧

授業改善・授業実践講座〈中学校:英語〉

 7月30日(火)、午前中に主に中学校英語科の先生を対象に授業改善講座、午後に授業実践講座を行いました。

 午前中の授業改善講座の前半は指導主事による講義・演習を行いました。英語教育実施状況調査から、福島県といわき市の中学生の英語力の現状を確認するとともに、現在の先生方の取組みについて共有しました。

 後半は昨年度、調査研究委員として研究を進めていただいた小川中学校の先生から授業動画を活用して実践発表を行っていただきました。

  実践発表を受けて、小グループでの協議を行い、学びを深めました。

 

 午後の授業実践講座には、中学校の英語科の教員として多くの研究実践を進めてこられた、楢葉町立楢葉中学校の校長先生に講師を務めていただき、「生徒も教師もわくわくする授業を目指して」という演題で講義・演習を進めていただきました。中学校の英語科の先生36名、小学校外国語教育推進リーダーの先生2名の合計38名の先生方が参加しました。

 実践講座の前半は小中接続で気をつけたいところ、学習評価を進めるうえでパフォーマンステストをどう進めるか、学習評価にルーブリックはなぜ必要か、そして、中学校英語科での主体的に学習に取り組む態度をどのように見取るのかなど、今後の授業研究を進めるうえでの理論もご教示いただきました。

 講座の後半は演習を多く取り入れていただきました。ペアでの会話活動、小グループでのライティングの活動、ディベートなど豊富な内容でした。参加した先生方は悩みながら、楽しみながら活動していました。

 いわき市の先生方のために、今後の授業づくりに役立つ理論、実践をたくさん提供してくださった楢葉中学校の校長先生に感謝申し上げます。そして、本講座を受講した先生方がこの研修で学んだことを今後の授業研究に生かせていただければと思います。

特別支援学級等新任担当教員研修④

 7月29日月曜日の午後には特別支援学級等新任担当教員研修④が行われました。希望者を含めて59名の先生方が参加しました。

 初めに教育支援室長から1学期を振り返って、先生方に持ち寄っていただいた任意の児童生徒1名分の個別の教育支援計画、個別の指導計画の内容を見直す講義・演習を行いました。

 続いて、教育支援室指導主事からこの後の講師の先生方による実践発表の前に、発表を聴く上での視点について話がありました。

 そしてこの研修の要となる、市内の知的障がい学級、自閉症・情緒障がい学級、通級指導教室を担当されている先生で、これまで素晴らしい実践をされてこられた3名の先生から実践発表をしていただきました。

 3名の先生方の発表を聴き、メモをとりながら一生懸命学ぼうとする先生方が多く見られました。

 発表の後は小グループでの協議の時間が設けられ、協議で出た内容を共有する機会がありました。

 講師の先生方には学期末のお忙しい中、発表に向けた準備を進めていただき、ありがとうございました。この研修を受けた先生方が2学期からも支援を要する子供たちへの具体的なアプローチについて学ぶことができたと思います。

発達障がい教育講座(特別支援学級等新任担当教員研修③)

 7月29日(月)に文化センター大ホールで発達障がい教育講座を行われました。230名を超える先生方が参加しました。

 講師を務めてくださったのは、郡山市にある発達支援室ひだまり室長、齋藤忍先生です。齋藤先生からは「多様な学びの支援~分かる・できる・楽しい授業づくり~」と題しまして講義をいただきました。

 小学校の教員として、通常の学級、特別支援学級、通級指導教室を担当され、県養護教育センター(現・県特別支援教育センター)指導主事としてのご経験、さらに大学でも教鞭をとられ、特別支援教育に深く関わって来られた実践を交えながら、ご講義をいただきました。

 講義に際しては、演習も取り入れていただきました。前列の先生方には読むことに困難を抱える児童を体験していただき、その児童に対する教師の関わりについて学ぶ演習もありました。また、各教科等における配慮の例についてもお示しいただき、研修を受けた先生方が2学期から活用できる内容をたくさんご教示いただきました。

 後半の演習では、小学校低学年・高学年、中学校における具体的な場面について、具体的に困難を抱える児童生徒にどう寄り添い、どういう意図でどのような手立てを講じるのか具体的に小グループで協議を行い、協議した内容について共有し、最後に齋藤先生から助言をいただきました。

 受講された先生方は、講義や演習をもとにして2学期からの実践に向けて意欲を高められていた様子が見られました。困難を抱えている児童に寄り添った指導・支援を続けていただければと思います。

学級経営講座

 7月26日(金)、教職員研修室にて学級経営講座が行われました。平常時より多くの研修者を受け入れるための特別シフトとなる会場が、満席となりました。150名のご参加をいただきました。

 講師を務めてくださったのは、「褒め言葉のシャワー」「成長ノート」「白い黒板」等の実践で全国的にも有名な、菊池省三先生です。

 小学校教諭として菊池先生が行ってこられた数々の実践を交えながら、ご講義をいただきました。動画をもとにした学級経営の実際やその理論をもとに、「褒めて伸ばす学級経営の在り方」について、一日じっくりと研修することができました。

 講義に際しては、演習も数多く取り入れていただきました。演習への導き方、テーマ、交流の仕方などどれも非常に魅力的で、話せば話すほど楽しめて、講義が進めば進むほど理解が深まる内容でした。

 菊池先生の、軽妙でユーモア溢れる話し方に引き込まれ、講義・演習としての合計5時間30分が、あっという間でした。「行く言葉が美しければ、返る言葉も美しい。」「人間関係は鏡である。鏡は先に笑わない。」「授業中は絶対に叱らない。」・・・菊池先生から聞かれる数々の言葉にはどれも理論と説得力がありました。受講者は、講義内容をもとにして2学期からの実践を見据えるとともに、実践意欲を大いに高めていた様子でした。

幼児教育講座①②

 7月25日(木)に幼児教育講座①②が行われました。

 午前に行われた幼児教育講座①では、ふくしま幼児教育研修センター主任指導主事青田伸一先生より「非認知能力を高める幼児教育の充実」と題してご講義いただきました。「子どもたちは、期待の登園、満足の降園をしていますか?」「子どもが育つ環境の構成を意図的に行っていますか?」という問いをもとに、具体的な事例を元に非認知能力を高めるための視点について研修を深めました。

 午後の幼児教育講座②では、造形作家いしかわまりこ様より「子どもの感性を育む創作活動」と題して演習を行いました。折り紙や牛乳パック、紙コップなど身近な材料を使って作品を作りました。研修者からは「2学期の保育に役立てたい」など、意欲的な感想も多く寄せられました。

 夏の研修が、2学期以降の保育に生かされ、子どもたちの健やかな成長につながることを楽しみにしております。

心の教育講座

 7月24日(水)心の教育講座を実施しました。親と子のサポートセンターふくしまから、主任精神保健福祉士兼主任公認心理師の本田智春様、公認心理師の能渡綾菜様を講師にお迎えし、講義・演習を行いました。

 

 本市で実施している、児童生徒理解のためのアンケート「ISUS(アイサス)」から捉えたいわきの児童生徒の実態と、ISUSの結果の活用について理解を深めました。また、親と子のサポートセンターふくしまで実施している、「こころの回復力」を育むための、「こころの授業」を研修者が小学5年生になったつもりで、疑似体験しました。

 授業の中で普段「当たり前」にやっていることを、自分の「よいところ」として肯定的に捉え直すこと、ネガティブな気持ちの切りかえ方など学び、日々の児童生徒への関わり方や、支援の在り方のヒントを得られる研修となりました。

特別支援学級等教育講座

 7月24日(水)午前中に行われた特別支援学級等教育講座を皮切りに、本センターの夏の研修が始まりました。

 この研修は、特別支援学級等において、学級経営、指導法、教育課程等の作成についての研修を行い、特別支援学級担当職員としての資質の向上を図ることをねらいとしています。

 この講座には、小学校から43名、中学校から11名、幼稚園から1名の先生方が参加しました。今回は好間第二小学校の知的障がい学級を担任されている先生に講師を務めていただき、講師の先生の授業動画を活用して研修を進めました。

 まず、特別支援教育アドバイザーより授業参観の視点について、授業を参観する上で気をつけるべきこと、特に子供の姿から事実を見取ることについて講義がありました。次に講師の先生から、提供していただいた自立活動について児童の実態等も踏まえて、お話をいただきました。

 授業動画を視聴した後は、小グループでの協議を行いました。この授業から参考になったところ、質問したいことなどを中心に話し合いが進められていました。

 グループ協議のあとは、質疑応答の時間があり、講師の先生には研修者の先生方からの質問に真摯に答えていただきました。

 研修を受けた先生方が2学期からの授業や学級経営に生かせるヒントがたくさんが得られた実りの多い研修となりました。

 講師の先生から提供していただいた授業は今年の6月7日(金)に撮影されました。このことから、講師の先生は授業の準備、そして、この研修の準備に多くの時間を費やしていただいたことが推察されます。講師の先生のご尽力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

新規採用養護教諭研修〈学校訪問研修①〉

 7月4日木曜日、中央台南中学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、新規採用養護教諭・学校訪問研修①を実施しました。市内の4名の養護教諭の先生方が参加しました。

 この研修は、新規採用養護教諭が市内の学校を訪問し、所属校とは異なる環境等の中での養護教諭の勤務の実際に触れ、養護教諭としての職責を自覚し、資質の向上を図ることを目的としています。

 まず、講師の先生が「保健室経営の実際及び課題と対応」について講義を行いました。養護教諭の仕事の内容について、講師の日々の取組みや実践を踏まえてわかりやすくお話しいただきました。

 次に中央台南中学校の保健室を実際に見学し、講師の先生には研修者からの質問に答えていただきました。

 最後に研修者からの事前アンケートから出た悩みについて丁寧に答えていただきました。事前アンケートの他にも、研修者から記録の記入方法についての質問があったり、閉会式終了後にも講師の先生に話しかけたりする場面が見られました。

 今回の研修で学んだことを自分の職務に生かそうとする姿がたくさん見られました。これからも養護教諭同士の横の連携を大切にしながら、日々の仕事に励んでほしいと思います。

養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修

 7月2日火曜日、平第二小学校を会場に会場校の養護教諭の先生に講師を務めていただき、養護教諭経験者研修I・II 学校訪問研修を実施しました。市内の5名の養護教諭の先生方が参加しました。

 この研修は他校の養護教諭の執務の実際に触れる研修を通して、実践力・指導力と使命感を養うとともに、その資質の向上を図ることを目的としています。

 まず、講師の先生が「保健室経営の実際」について講義を行いました。養護教諭が保健室を経営するうえで大切にしたいことや基本的な考え方などについて、わかりやすくお話しいただきました。

 

 次に研修者からの事前アンケートをもとに「養護教諭の執務上の諸問題」というテーマでの協議を行いました。主に保健室登校の児童生徒への対応と学級担任との連携について、これまでの取組みから成果と課題について話し合いました。

 研修者の事前アンケートから寄せられた悩みについて、講師の先生のご自身の実践を踏まえて助言や提案をいただきました。

 最後に平第二小学校の保健室を実際に訪問して、講師の先生から保健管理の実際や保健指導を進めるうえでの助言をいただきました。

 

 研修を受けた5名の先生方は講義中は熱心にメモを取り、協議中は自分の経験や実践から思いや考えを伝え合う姿が見られました。この研修で学んだことを自分の学校の課題解決に向けて生かしていただけると確信しています。