出来事
こんなことがありました、大浦小学校
道徳の授業
これまでの友だちとの関わりの中で困ったことや悩んだことを。アンケートから。
「しつこく言われた」「悪口を言われた」「ばかにされた」
事前のアンケートで出た結果を聞きながら、この時間に考えること「友だちについて」に気づきます。
友だちと楽しく会話をしている中で言われた「ばかじゃん」という言葉に傷つく主人公が出てくる物語を聞きます。
友だち同士の軽口。言われたのが自分だったら「傷つく?確かめる?」「傷つくけど確かめない?」「傷つかないけど真意を確かめる?」「傷つかないし確かめない?」
みんなで話し合う前に自分の考え、ポジショニングを表します。
タブレットをつかって自分の気持ちを表します。
まずは自分と向き合うところから。
そして、近くの席の友だちと考えの交流。
「考える→表現する→誰かに話をする」この行程を踏んでいくことで自分の考えが固まりまとまっていきます。
自分や友だちのポジションニングを見ながら全体での話し合いが始まります。
「僕なら~」
「私なら~」
友だちの考えを聞くことで自分の考えが強固になったり、変わってきたり。
一度先生や友だちに聞いてもらっているので、全体に向けての発表へのハードルは下がって、意見がどんどん活発に。
「本当の友だちなら~」物語の主人公の気持ちを考えることをきっかけに、自分の友達観へと深まっていきます。
先生が、発表した子の考えを黒板に板書していってくれるのも子ども達の喜び。発表意欲につながります。
座席もいつもの黒板に体を向けた形態ではなく、友だちの顔が見える席にしたことで、言語メッセージだけでなく表情からも受け取ることができます。
この道徳の授業を経て、どんな風にして友だちとの良好な関係をつくっていけば良いか、自分の考えをまとめます。
「嫌なときは相手に嫌だと伝える」「相手の気持ちを考えて行動する」子ども達が普段出来ている関わり方であっても、今日の道徳の授業を通して、ますますその必要性を感じることができるはずです。
自分の考えは、言葉や文で表すことができて「自分の考え」となります。
そして「困っている」「助けて欲しい」と言える仲間がいることで様々な課題の克服に向かってのエネルギーがわきます。
自分の力で、より良い居心地の良い空間を作っていける大人になって欲しい。それが自立ということにつながります。
この日は、そんな自立の基礎につながるような授業を見ることができました。
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