カテゴリ:職能研修Ⅰ
通級指導教室担当教員研修
6月21日(金)に通級指導教室担当の先生方9名を対象に、通級指導教室担当教員研修を実施しました。市内では小学校で6校、中学校では3校の通級指導教室があります。
はじめに福島県教育庁いわき教育事務所指導主事から、通級指導教室における自立活動の指導について講義がありました。学習指導要領に示された通級による指導の指導目標や指導内容、自立活動について理解を深めました。
その後の演習では、自立活動の出発点となる一人一人の教育的ニーズの把握・整理について、「子ども本人の強み・希望」「本人・保護者との合意形成を図った合理的配慮」「自立活動の内容」という視点でグループで考えました。
「ケース会議において、周りの大人の考えでなく、子ども本人の思いや願いが、自立活動を含めた支援の中心に据えられているか」という視点を共有できた研修となりました。
特別支援学級等新任担当教員研修②
6月21日(金)に特別支援学級新任担当の先生方52名、希望者の先生方4名で合計56名の先生方を対象に特別支援学級等新任担当教員研修②を実施しました。
まず、市総合教育センター教育支援室長より、次年度の教育審議会に向けて必要となる就学相談記録一覧表の作成に向けて指導・助言を行いました。
続いて、市総合教育センター特別支援教育アドバイザーより、自立活動を進めるにあたっての留意点や大切にしたいことについて講話がありました。
次に教育支援室指導主事が作成したある小学2年生の「個別の指導計画」をもとに、プロトコールを活用しながら当該児童の実態を把握するとともに、収集した情報を自立活動の区分に即して整理する演習を行いました。小グループでの協議も行いながら、学びを深めました。
演習の後は、教育支援室指導主事から、自立活動について小学校、中学校のそれぞれの経験を踏まえて実践例を発表しました。
参加された先生方には、今回の研修で学んだ自立活動についての内容を、各学級での指導に生かしてほしいと思います。
教務主任研修
6月17日(月)20名の教務主任が参加して、教務主任研修が実施されました。
はじめに、「教務主任の仕事と役割」について、講義が行われました。教務主任が担う「連絡・調整」「指導・助言」「企画・立案」の各役割について詳しく見直すとともに、「気付力」「調整力」「段取力」「見通力」の必要性について確認しました。
次に、「教務主任としての校務運営の実際」について、協議・演習が行われました。ケーススタディー、曼荼羅チャートを用いた「理想の教務主任」像の視覚化などの演習を、教務主任同士が情報交換しながら行いました。
また、Google Formやテキストマイニングも体験しました。
多岐にわたる教務主任の仕事を、振り返りながら前進していくためにチェックリストを活用する方法など、すぐに使えそうな多くの内容を吸収していた研修者。皆さんがスキルアップしながら、学校のために、子どもたちのために持てる力を存分に発揮することを期待しています。
特別支援教育コーディネーター研修
5月23日(木)に特別支援教育コーディネーター研修を行いました。悉皆研修として市内全小・中学校の特別支援コーディネーターの先生方にお集まりいただきました。
この研修は、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるためのマネジメント力の向上と、合理的配慮についての理解を図ることを目的としています。
まず、総合教育センター教育支援室長より、「特別支援教育コーディネーターは学校支援の要」という演題で講義・演習を行いました。
本講義・演習では、特別支援教育コーディネーターの先生方からの事前アンケートの結果を踏まえ、関係機関との連携、児童生徒の言動の「見とり」方、ケース会議、先生方との連携、自立活動、そして保護者との関係づくりについて理解を深めました。
後半は「特別支援教育コーディネーターの各学校での取り組みについて」という演題で教育支援室指導主事が講義・演習を行いました。学校現場の現状からの課題(特別支援教育コーディネーターの役割)、教育審議会までの流れ(特別支援学級入級までにできること)、そして、学校で起きていること(学校体制の中でできること)について、演習をとおして学びました。
その演習では、本市のSSWから実際にSSWが学校や保護者とどう関わるのか、具体的にお話がありました。
特別支援教育コーディネーターの先生方にとっては、特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるために実際にどう関係機関と連携を図っていくのか、ヒントをたくさん得られた研修となったと思います。
研修主任研修
5月22日(水)に市内の研修主任の先生方を対象に研修主任研修を実施しました。この研修は、今日的な教育課題解決のための研究や学力向上を目指した授業の在り方等について研修を深め、研修主任としての資質、指導力の向上を図ることを目的としています。
研修の前半では、昨年度NITSの「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」を受講した指導主事がそのプログラムの内容を踏まえ、研修主任の先生方による協働的な学びを促しながら、「校内研修の充実に向けて」という演題で講義・演習を行いました。
学校規模に合わせた3〜4人の小グループでこれまで研修主任として取組まれた上での課題や成功例について協議を行うとともに、それぞれが「研修マネジメント力育成プログラム(全国版)」の資料を読み取る時間を確保してから「よい校内研修とはどのようなものか」について協議を行いました。
研修の後半には、「データ活用サイクルを回すための研修主任の役割~学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)の活用を通して~」という演題で講義・演習を行いました。
PwCコンサルティング合同会社より「学校カルテ(学校・学級ダッシュボード)」の見方について紹介がありました。
研修主任の先生方は実際に端末を操作しながら学校カルテの見方を学びました。
各校においても、エビデンスに基づいた児童生徒の実態把握を行い、学校の強みや課題を分析し、授業改善に向けた手立てを学校全体で考える校内研修を進めていただきたいと思います。