こんなことがありました

出来事

6年生、改めて人権について理解を深めました!

11月21日(火)、6年生は「人権教室」を行いました。講師は、いわき人権擁護委員協議会会長の磯上正巳先生(元湯本一小校長)。冒頭、いじめの認知件数の多さや急増している状況に驚いた6年生。「いじめはなぜだめなのか?」を切り口に、動画視聴交えながら、生まれながらにして幸せに生きるためにみんなが持っている「人権」について理解を深めていきました。

途中、磯上先生は学級掲示にお気づきになり「凄いね!みなさんは自分たちで『いじめ防止対策推進法』を決めたんだね!」とお声掛けくださり、「学級ですでに人権を大事にしようという意識があることは素晴らしいことだよ!だからこれからも人権を意識した生活をしていきましょう!」とお話しくださいました。

まとめでは「いじめを受けたら相談を!話す相手を3人見つけてください。親、先生、そしてお友達。話せば楽になることが多いから」と。そして「言葉には人を救う力がある。言葉を大事に使ってほしい!」という願いの下「ありがとう!の言葉を大事にしてください」とのメッセージをいただきました。

磯上先生のメッセージに子どもたちも納得のご様子!じつは6年生の掲示ボードには、お互いに「ありがとう!」を伝え合うコーナーがあって、これまでに沢山のありがとう!を積み上げてきており、その大切さを改めて感じたのでありました。た。

磯上先生には、これまでのご経験を踏まえ、黒板を目一杯お使いになって丁寧かつ熱く語っていただきました。平和の礎となる人権。改めてその大切さを確認した子どもたちは、今日の学びをワークシートに一気にアウトプットしていきました。

授業後の校長室。磯上先生は担任の先生ともお話合いくださいました。人権のこと、学級経営のこと等々、先輩先生からいただくお話はとても勉強になります。磯上先生、本日も子どもたちそして私たちのためにありがとうございました。

5年生、「はみ出たプロジェクト」が生まれた背景...

5年生の「マイプロジェクト!」立案には、きっかけとなった出来事がございました。それは、9月7日(木)に開催した「ふくしまイノベ未来講座」です。福島イノベーション・コースト構想推進機構(FIPO)様に依頼して3名のイノベーターの皆様にご講演いただきました。

まずは岡山理科大学准教授の山本俊政先生。好適環境水なる魔法の水を発明。海水を使わず、場所も限定しないという未来型魚類養殖システム研究の第一人者です。「金魚とサワラが同じ水槽で暮らせるんだ!」「モンゴルでも海の魚が食べられるようになったんだ!」「福島でも紅鮭の養殖始めたんだ!」等々、好適環境水の有用性とSDGsに関連した果敢なチャレンジを聞いて、子どもたちは「すげー!」「マジックだ!」を連発。

「今の目標は何ですか?」の質問に「月で魚を養殖することかな、10年後には月に行けるようになるからね」。さらりと述べた山本先生、そのお人柄とともに未来を見据えているフロンティア精神に子どもたちは大きな衝撃を受けました。

続いて浪江町の地域おこし協力隊として、町の復興・創成や魅力を広く発信している吉野碧先生。初めに子どもたちが作成したプレゼンをご視聴。「素晴らしい内容ね。表情も豊かで伝わってくる!」と高評価。自信をいただきました。

また、「自分の思いが大事。短い言葉で表してみるのも一つの手」等々、情報発信のポイントをレクチャーしてくださいました。ご出身は会津若松市とのことですが、ご縁があって浪江町で暮らしているという吉野先生の生き方、その決断力や行動力に子どもたちは憧れの思いを抱きました。

さらにFIPO人材育成支援課長の飯田喜之先生。「走り高跳びは背面跳びになって40cmも記録が更新された!馬車から車になって大量輸送が可能になった!買い物はお店に行かなくてもできるようになった!接着剤開発のミスから付箋紙が生まれた!」等々のエピソード話を踏まえて「便利になる、世の中が変わるとは、アイディアやひらめきから始まっていく。今まさに福島からその動きをつくっていこうというのが福島イノベーション・コースト構想。皆さんが期待の人材!」とのお話をいただき、子どもたちのモチベーションはいっそう高まるばかり。

飯田先生も福島県出身。東日本大震災に対して何もできない自分がもどかしくて一念発起!知の創出に向けた人材を育成している国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)に応募。そして現在、ふるさと福島県のためにFIPOでご活躍。この飯田先生の生き方にも子どもたちはかなりの刺激を受けたご様子。サインまでおねだりして...。

5年生は、この3名の先生方との交流によって、自分の思いや願いをベースにしたプロジェクトを立案し、担任の先生の予想から「はみ出たプロジェクト」も創出されていきました。「はみ出たプロジェクト」の内容は、大きく分けると2つ。1つはタケコプターや空飛ぶ車、雷発電等を開発したい!というもの。まさに福島イノベ構想に感化されたプロジェクト。社会貢献・未来志向の視点は、これからも大事に育てていきたいですね。

もう一つは、目線をぐっと足元に向けて、「ゴミ拾いをしよう!」「災害ボランティア・募金活動!」等といった地域に貢献したい!という内容。実はこの学びから、先の台風13号大雨災害に対する「今私たちにできることは?」のムーブメントを全校生に引き起こし、「助け合いの心を行動に表すプロジェクト」の立案・実践へとつながっていったのでした。本当に素晴らしいチャレンジをしました。

もちろん、この授業実践においては、子どもたちの学びをエスコートしてきた担任の先生、そして担任の先生を支える本校職員のバックアップがあったことは言うまでもございません。5年生の学びは現在も進行中です。さらにどんな展開を見せていくのか楽しみでなりません。

最後に、3名の先生方が色紙に書き記してくださったお言葉を紹介いたします。現在も5年生の学びの柱となっています。本当にありがとうございました。

山本先生「人生は一冊の問題集・解けない問題はないのです!」 
吉野先生「行動したらいつでも自分を変えられる」
飯田先生「思い」

5年生、マイプロジェクト!

「その他10件」に注目です。これは10月5日(木)に5年生の総合的な学習の時間で電子黒板に映し出されたものです。

これまで地域理解を深める学習を行ってきた5年生。この日の授業は、これまでの学びを通じて得た知見を踏まえ、教室を飛び出して、地域に出てチャレンジしてみたい!を発表し合う内容でした。題して「マイプロジェクト!」。担任の先生が、これまでの学びの流れから、子どもたちから出てくるであろうと予想していたプロジェクト内容は、炭鉱、健康・福祉、観光等の5つの分野。しかし、学級の約半数にあたる10名は「その他」、つまり担任の先生の予想から「はみ出たプロジェクト」を発表したのでした。それはどうして...?

まずはこの日の授業について。校内研修の一環で多くの先生方にご参集いただきましたが、子どもたちは全く動じませんでした。自分のプロジェクトに相当なプライドを持てていたからではないでしょうか。そしてそのプライドは、シンキングツールを活用して自分の考えを練り上げてきたことで生まれたように見えました。

各々がプライドあるマイプロジェクトを発表し合いましたので、当然発表する側も聞く側も目力が入っていて、プロジェクト内容以上にプロジェクトにかける熱い思いを共有する時間となっていきました。

子どもたちが発表し合ったマイプロジェクトは、「地域のおじいさんおばあさんと体操をしたい」「障がいのある人と何かをしたい」「福島県のよさを分かりやすく説明したい」「マイクロプラスチックでキーホルダー制作」等々でございました。どれも子どもたちのピュアな心の表れですね。授業のまとめでは、担任の先生から「そんなに素晴らしい思いをぜひ行動に移して表現していこう。応援していきます!」とのコメント。そして黒板に書いた「やっちゃえ!!長倉小!!」がとても印象的でございました。

このプロジェクトは、今まさに進行中!追って続報を綴って参ります。

ところで、子どもたちの「はみ出たプロジェクト」とは何か?また、5年生の学びの転機となった出来事は何だったのか?については、次回ご紹介して参ります。

11月16日(木)の授業の様子から...

1年生は算数科。計算カードを手に、ペアになって問題を解き合っていました。「13-7は?」「えーっと、ちょっと待って...6!」「ピンポーン!」といった具合。あちこちでピンポーン!やブー!の声が上がって盛り上がっておりました。いつの間にか繰り下がりの引き算ができるようになっていたんですね。素晴らしい!

最近、登校時に大きな袋に缶やらペットボトルやら紙パック等々を運び込んでいる2年生。今日の図工科ではそれらの一部(?)を使って「音作りフレンズ」にチャレンジしていました。1組会場はご覧の散らかりようですが、作った楽器はどれも自信作で「どうでしょう?」ってわざわざ見せに来てくれました。担任の先生が「音が一つだけでなくたくさん出る仕掛けがすごいよね!」「こちらはたった紙一枚だけど擦ると音とリズムがちゃんと出る、驚きだよね!」と丁寧に解説、嬉しいですよね!

こちらは2組会場。オリジナル楽器の魅力をプレゼンしていました。「ここを回すとゴムが緩んで低い音がビヨ~ンってなります...」「ペットボトルを叩いた音と中のビー玉が転がる音が重なります」等々。子どもたちの発想力や作品を作り上げる力の凄さに担任の先生も「なんて素敵なんでしょ!」を連発しておりました。

3年生は体育科。跳び箱チャレンジでございます。3チームに分かれての練習。6段にチャレンジしたチームは型が整っていますね。決めのポーズもお見事です!!一方で、なかなか跳びきれないで悩んでいる子どもたち、できない!跳べない!を連発し過ぎですよ。担任の先生、君はできる・跳べるかもしれない!と励まし、次は手をつくところを前にしてみよう!とアドバイス。その気になってチャレンジし続けて参りましょう!

4年1組は社会科。地域の発展に力を尽くした先人 沢村勘兵衛の学習。江戸時代初期に農業用水路の小川江筋を建設した人物です。授業は、江筋が川の下をくぐっている構造の説明のところでフリーズ状態へ。いわゆるサイフォンの原理が子どもたちにとっては「???」だったようなのです。動画等を追加視聴しても...。これには担任の先生も苦笑い...ということで、ゲストティーチャーがお越しになった際に質問しよう!ということになりました。子どもたちと一緒に悩み、ともに学んでいこうとする先生の姿、謙虚で素晴らしいと思うのです。

4年2組は算数科。ティーム・ティーチングで子どもたちの学びを支えております。まずは図形に関するこの資料、かなり難易度が高いですね。今日は、台形・平行四辺形の理解を深めていきました。

T1・T2の各先生が入れ代わり立ち代わり前に立って解説し、子どもたちの学習状況を個別に見取って支援を行っていました。さらに子どもたち同士で教え合い・学び合いをする姿も。難易度高めのこの単元、いつもの前向きさを発揮してみんなでクリアして参りましょう!

6年生は外国語科、英語です。今日の話題は環境問題について。教科書を見て「絶滅危惧種はどれかな?」の問いに「eagle!sea otter!...」と答えて英単語に触れていきました。また、「Bugs eat plants.は、虫が植物を食べるの?それとも植物が虫を食べるの?」という問いでは、主語はどれだっけ?となり、「ずっと前に同じようなことやったよね!」と気づいた児童がおりまして、「主語は虫だ!」となって正解にたどり着いていきました。さすが6年生!

皆さん今日もよく頑張りました!明日は今日よりもっとできることが増えていきますよ。一緒にチャレンジして参りましょう!

畳の上でのおはなし会2023、5年生編

11月14日(火)、5年生を対象に図書館ボランティアの皆さんによる「おはなし会」が開催されました。本日のメニューはこちら。

1冊目「めっきらもっきらどおんどん」。
神社に遊びに行った男の子が木の根っこの穴に落っこちて、そこで出会った妖怪?3人組と遊び回って...というストーリー。本の題名は、男の子が歌ったでたらめな歌詞の一部ですけど頭の中でループしてしまいます。臨場感溢れるイラストとともに子どもたちをファンタジーの世界へと導いてくださいました。

2冊目は大型絵本「つきよのくじら」
冒頭から大型絵本ならではダイナミックなイラストがわくわく感をかき立てます。父さんくじらを探して旅に出たくじらのぼうや、当然ピンチな状況に陥るわけで、そこで起きた出来事とは...。物語の世界に入り込んだ子どもたちの姿勢がピンと伸びていく様子が印象的でした。

3作目は「このよでいちばんはやいのは?」
本を出した瞬間に「光!」と言い切った子どもたち。ボランティアさんも「よく勉強しているわね!」と、でもなぜか余裕の対応。本を読み進めていくうちに「やっぱり光だ!」となったのですが、最後の最後に予想外の答えが。目を閉じて聞いていた子どもたちも、その結末に「なるほど!」の声が。皆さんは何だと思いますか?

4冊目は「ひさの星」
主人公は控えめな性格の少女ひさ。口数が少ないことで彼女の行いについて周りの人がいろいろと...。子どもたちは、岩崎ちひろさんの絵も相俟って、ひさの生き方や周りの人の見方考え方等々に思いを巡らせているようでした。最後に添えられている作家斉藤隆介さんからのメッセージも素敵です。顛末は読んでみてのお楽しみとして、思わず東の空に青白い星を探してみたくなりました。

5作目は大型絵本「片寄平蔵物語」
常磐炭鉱事業のデベロッパーの平蔵さんの物語。9月にみろく沢炭鉱資料館で学習してきたこととリンクさせて、本校のルーツや地元の歴史の理解を深めることが出来ました。子どもたち、「長倉小の子どもたちにはしっかり石炭を掘っていたという歴史を学んでいって欲しいわ」というボランティアさんの思いをしっかり受け止めて、担任の先生に「長倉小の炭鉱の勉強したい!」と申し出ていました。

最後は、積み重ね話「じゃっくのたてた家」。1枚目の絵から「これはじゃっくの建てた家」、2枚目の絵を足して「これはじゃっくの建てた家に寝かせた麦麹」、3枚目の絵を足して「これはじゃっくの建てた家に寝かせた麦麹を食べたネズミ」...と、絵とストーリーを積み上げていくという仕掛けが子どもたちの興味をそそります。8枚の絵を積み上げたので、ストーリーがこんがらがってしまい一同大笑いでございました!このストーリーは、マザーグースが原作で、韻を踏んだ英語の言葉遊びで有名。ぜひ検索してみてください!

振り返りは3名が突然指名されて...。「素敵な絵本を読んでくれてありがとうございました。」「とても上手も読んでくださりありがとうございました。」「これからも本を読みます!」との感想を述べてくれました。

5作目で登場した紙芝居の木枠には「絆」「広島・福島」の文字が。改めての紹介ですが、これは東日本大震災に関連して、特に心の復興を!と広島市のボランティア団体といわき市内の団体と協働作業によるものとのこと。今日もこうして本や絵本に親しむ時間が持てていることはとても幸せなことだと改めて感じた次第です。「読書は心のビタミン!」本日も図書館は本を借りに来た子どもたちで賑わっています!