カテゴリ:専門研修

児童生徒理解教育講座

 8月2日(水)、教職員研修室にて「児童生徒理解教育講座」が実施されました。135名の先生方が参加して行われました。

 はじめに、学力向上アドバイザーから「自己有用感を育む学習指導」について、講義・演習が行われました。

 全国学力・学習状況調査の結果や質問紙調査から、具体的なデータや数値を基に説明していただきました。

 データは、課題ばかりに目を向けるのではなく、成果ファーストの見方・分析を大切にしたいという言葉もありました。 

 次に、ふくしま子どもの心のケアセンター 能渡綾菜 専門員から、「子どもの自己有用感を高める関わりについて~I-SUSを活用して~」と題して、講義・演習が行われました。

 いわき市の小中学生を対象として実施されているアンケート「I-SUS(アイサス)」の分析結果を基に、児童生徒の実態や非認知能力に関する内容をお話いただきました。

 各校での取り組みについて協議する演習場面では、活発な意見交換が行われていました。受講者間に話しやすい雰囲気が醸成されているのも、今夏の研修から、当センターで研修前に行うこととしたリフレクションによる効果かもしれません。

 いわき市全体の傾向として、子どもの自己有用感を高めるカギと言えるのは、「クラス関係」「教師との関係」という調査結果も提供していただきました。受講者は、自校や学級の傾向をさっそく確かめたいと、意欲を高めて本講座を終えることができました。

学校組織マネジメント研修

 8月1日(火)に学校組織マネジメント研修を行いました。この研修は、いわき市のミドルリーダー養成研修(教職経験15年)を兼ねています。

 前半の講義では、よりよい学校組織を作るための着眼点を確認したり、どのように学校運営ビジョンを見いだしていくのかを理解したりしました。

 また、演習としてSWOT分析も行いました。自校の学校運営ビジョンやこれまで校務に関わる中で感じできたことを基に、自分の学校の強みや課題、機会や恐れはどういったところにあるのかを書き出しました。さらに、学校の「戦略マップ」づくりをしました。「戦略マップ」とは、3年間のスパンならどのような重点を設定し、どのように教育活動を展開していくかを考えるマップです。短い時間の演習でしたが、研修者は、SWOT分析や学校運営ビジョン等から、自校の重点を位置づけ、効果的な教育活動を考え出すことができていました。

 学校を育てる、教職員を育てる、児童生徒を育てる、いろいろな「育てる」を意識してすてきなミドルリーダーになってほしいと思います。

 

授業改善講座

 7月31日(月)に、授業改善講座を、小学校は教職員研修室で、中学校は3階大会議室で実施しました。

 リーディングスキルに視点をおいて、授業の改善方法について、具体的な事例などを用い、わかりやすく説明していただきました。

 児童生徒一人一人の能力を把握し、どうすれば全ての児童生徒が同じスタートラインにたって授業に臨めるかを常に考えていくことが必要であるとわかりました。

 2学期の授業で役立ていきたいと思います。

授業力向上講座Ⅱ(小学校国語)

 7月28日(金)の午後に授業力向上講座Ⅱ(小学校国語)を実施いたしました。

 福島大学附属小学校教諭の髙橋正充先生を講師にお迎えし、「教科の特性を生かした授業の展開(実践を通して)」について、ご講義いただきました。

 髙橋先生からは「国語科における学びの明確化」をテーマに、特に「読むこと」領域での説明文、物語文での学びを「読み方のコツ」として、子どもたちにどのように習得させていくかについて、日頃の実践をもとに具体的にお話しいただきました。

 教材研究の演習を通して、「この教材ではどんな読み方のコツがあるのか」を、それぞれの研修者が考え、交流し、考えを深めました。 

 研修を通して、「説明のコツ、物語の読み方のコツを意識して教材を読むことで、新たな学びの視点を見つけることができた」「何が分かったのか言語化することで子どもたちが意欲を持って学べる授業づくりをおこなっていきたい」などの感想が多くありました。この研修を契機に「学びの明確化」を意識した国語科の授業実践が増えていくことを期待します。

授業力向上講座Ⅰ(小学校国語)

 7月28日(金)に授業力向上講座Ⅰ(小学校国語)が行われました。「国語科の授業で押さえておきたいポイント」について、学習指導要領解説、ABCプランでの授業改善のポイントを踏まえて、理解を深めました。また、「見方・考え方を働かせる」という視点で、読むこと領域での学習用語や情報と情報の関係の捉え方について、演習を交えながら理解を深めました。

  研修のスタートは早口言葉のアイスブレイクから。かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ 合わせてぴょこぽこ六ぽこぽこ?」

 研修の後半は、先生方も学習者として国語の見方・考えを働かせながら、演習に取り組み、近くの先生方と考えを交流する姿が見られました。

幼児教育講座①②

 7月28日(金)の午前に幼児教育講座①が、午後に幼児教育講座②が行われました。

 幼児教育講座①では、発達支援室ひだまり室長 齋藤忍先生 を講師としてお迎えし、幼児期の発達障がいに対する支援の在り方についてご指導いただきました。

 幼児の発達に対する困難さに対して、指導上の工夫や意図を理解したり、園全体で手立てを話し合い支援につなげていったりする大切さについて理解を深めることができました。

 後半は、演習を行いました。事例を基に、研修者同士で話し合うことで、自分では気づかない視点に気づくことができました。

 

 幼児教育講座②では、Muku-studio代表 野出正和様 を講師としてお迎えし、子どもの感性を育む創作活動についてご指導いただきました。

 研修者からは、「子ども一人一人の感性やがんばっている姿を認めながら創作活動をさせていきたい」「一つの素材で試行錯誤できるような活動を考えていきたい」といった感想が挙げられました。

 研修を通して、子どもの特性を多角的に捉えることや、子どもらしい感性を価値付けることなどの大切さを感じ取ることができていたようです。

授業力向上講座Ⅰ,Ⅱ(小学校:理科)

 7月27日(木)、総合教育センター教職員研修室において、午前中に授業力向上講座Ⅰ(小学校:理科)、午後に授業力向上講座Ⅱ小学校:理科)が行われました。

 午前中の授業力向上講座Ⅰでは、「教科の本質に迫る授業の設計」として、学習指導要領の内容確認や導入の仕方や発問の方法など、講義・演習を行いました。小学校と中学校の繋がりについても確認しました。

 午後は、福島大学 准教授 鳴川哲也先生を講師にお招きし、「教科の特性を生かした授業の展開」についての講義を行いました。理科の授業で求められていること、資質・能力の説明、これからの理科の授業について、丁寧に、わかりやすく説明していただきました。受講された先生からも「とてもわかりやすい説明でした」「とても勉強になりました」などの感想が多く上がり、充実した研修となりました。

 今回の研修で学んだことを、2学期からの授業にいかしていきたいと思います。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校:社会)

 7月27日に「授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校:社会)」が行われました。

 午前の「授業力向上講座Ⅰ(中学校:社会)」は、市教委の主任指導主事を講師として「教科の本質に迫る授業の設計」について講義・演習を行いました。研修者の年齢や経験年数などが様々なため、アイスブレイクを行ったり授業実践交流を行ったりと、じっくり演習に取り組むことができました。

 その後は「主体的な学びのためのチェックポイント」について講義があり、研修者は自身の1学期の授業づくりについて振り返りました。

  午後の「授業力向上講座Ⅱ(中学校:社会)」は、福島大学附属中学校 高橋卓史教諭を講師にお招きし、「社会科の授業づくりのポイント」について講義・演習をしていただきました。

 「考えを深めさせるための揺さぶる資料」や「子どもの思考を可視化するためのICT」など、社会科の授業づくりのポイントについて、実践例を交えながら紹介してくださりました。演習では、1単位時間の課題を考え、共有することで、改めて「問い」と「資料」の大切さについて学ぶことができました。

授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:図画工作・美術)

 7月26日(水)、体験型経済教育施設(Elem)にて、授業力向上講座Ⅱ(実践)(小中:図画工作・美術)が実施されました。小学校31名、中学校7名の先生方が参加されました。

 総合教育センター指導主事が研修を進めました。はじめに、SDGsの視点に立ったアップサイクルの考え方についての講義がありました。不要物や不要になった製品を、より価値のある新しい製品に生まれ変わらせるのがアップサイクルであり、創造的再利用とも呼ばれます。

 続いて、演習を行いました。「作品に命を吹き込む」意識を大切にしながら、新聞紙や古紙類を材料にした作品づくりに挑戦しました。

 ボンドを水で薄め(通称「ボンド水」)、半紙を貼り付ける接着剤として使用しました。それを受講者数名でシェアして使ったところも、片付けしやすく、余るボンド水を少なくするための工夫でした。これもSDGsの視点から取り組んだことです。

 講義の中で、某社の図画工作の教科用図書では、令和2年度版と比べて、令和6年度版は題材で使用するプラスチック材が約70削減されるとのお話もありました。図画工作や美術という教科から、SDGsを児童生徒に考えさせることもできそうです。

授業力向上講座Ⅱ(小・中学校:音楽)

 7月26日(水)に「授業力向上講座Ⅱ(小・中学校:音楽)」が行われました。

 市内小学校の教頭先生を講師にお迎えし、「教科の特性を生かした授業の展開」について講義・演習をしていただきました。

 これまでの小中学校でのご実践をもとに、「発達段階を理解した上で授業を構想することの大切さ」や「音楽的な語彙をためる必要性」について、実技を交えながら研修を進めました。

 教材の研究や指導の方法大切さもさることながら、それ以上に「音楽を楽しむこと」を大事にすべきというメッセージが込められた研修となりました。