2020年12月の記事一覧
相双・いわき地区スタディーツアー報告(9)~ワンダーファーム
今回のスタディーツアーで最後に訪れたのは四倉町にある「ワンダーファーム」さんです。ここでは太陽光を活用してのトマト栽培を行っており、広大な温室にお邪魔して色々とお話しを伺いました。
夏野菜であるトマトには、たくさんの日光と比較的乾燥した気候が必要ですが、太陽光を無駄なく温室全体に取り入れる仕組みや温度や湿度に応じて自動的に屋根やカーテンを開閉するシステムを見ることができました。そしてお楽しみはトマト狩り!特別に試食も許可していただいて、味や糖度、酸味の違いを確かめながら袋に詰めていきました。
※特別に許可をいただいて試食をしています。トマト狩りは食べ放題ではありませんのでお間違えなく!
約30分のトマト狩りで、袋はフラガールやトスカーナバイオレット、サングリーンなど色鮮やかな5品種の完熟ミニトマトでいっぱいに!太陽光を最大限に活用しての自然の恵みに、生徒たちはエネルギーのありがたさを実感することができました。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(8)~アグリパークいわき
「エネルギーを通して10年後のいわきを考える」プロジェクトの一環としてスタディーツアーに出かけた映像制作班の生徒たち。2日目の午後に向かったのは、実際に再生可能エネルギーを活用しているいわき市の事業所です。四倉町にあるアグリパークいわきさんでは、追尾式の太陽光パネルを活用した農業を行っています。
太陽の動きをプログラミングして、もっとも光を受ける角度へと自動的にパネルが移動します。刻々と変わる状況に対応し、目の前で角度や方向を変えるパネルの動きにみんな驚きました。また、高い位置に設置されたパネルの下はブロッコリー畑になっていて、土地の有効活用の様子も見学させていただきました。そしてハウスの中で栽培されている作物はクリスマスの季節を迎えて出荷に向けた準備が進むイチゴです。光を無駄にせずに温度管理が徹底されているハウス内には、赤く熟したイチゴが実っていました。
すると何とケーキ用に栽培されている「かおり野」を特別に試食させていただけることに!予期せぬサプライズに、そしてその美しさや優れた香り、強い甘みに何度もビックリ!ずっと口の中に残るイチゴの美味しさに、生徒たちは大感激でした。「次や必ずイチゴ狩りに来る!」を意気込む生徒たち。1月2日にオープンするというイチゴ狩りを、ぜひみなさんも体験してみてください。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(7)~Jヴィレッジ後編
館内で震災当時のJヴィレッジの様子についてお話をうかがった後、明石さんが芝生の緑が目に鮮やかなグラウンドへと生徒たちを案内してくださいました。
めったに入ることのできない天然芝のグラウンドに恐る恐る足を踏み入れる生徒たち。初めて味わう芝生の感触に驚きを隠せません。冬芝と夏芝が交互に成長すること、芝の管理にかかる手間や時間など、スタッフのみなさんのご苦労を知れば知るほど、ここに容赦なく車が乗り入れて芝生が踏みにじられる様子を目の当たりにした当時のスタッフの方々のやるせない思いに胸が痛みます。
明石さんのお言葉に甘えて、天然芝のグラウンドに大の字になって青い空を見上げさせていただきました。緑の芝生に横になって青い空を眺めることのできる幸せを、原発事故の対応拠点となったJヴィレッジで実感しました。
この後さらに屋根付きの人工芝グラウンドや5000人を収容できるJヴィレッジスタジアムを案内していただきました。震災当時のことを知らない生徒たちにとって、JRの駅も開業して完全再開を果たしたJヴィレッジが歩んできた歴史を詳しく知る貴重な機会となりました。予定時間を超えて生徒たちを案内してくださいました明石さん、本当にありがとうございました。
相双・いわき地区スタディーツアー報告(6)~Jヴィレッジ前編
2日目最初の訪問地は、広野町と楢葉町にまたがる Jヴィレッジ です。サッカーのナショナル・トレーニングセンターとして日本代表も合宿で訪れる場所ですが、震災後その様子は一変してしまいました。建物のすぐ近くに避難指示区域の境界線があったため、Jヴィレッジは原発事故対応の最前線となってしまったのです。震災当時からJヴィレッジに勤務していた明石さんに館内を案内していただきました。
12月の厳しい寒さにもかかわらず緑がいっぱいの芝生のグラウンド。しかし、当時ここは作業員の車両や緊急車両の駐車場となり、装甲車などサッカー場に似つかわしくない車やヘリコプターに占有されてしまったのです(Jヴィレッジさんのホームページでは、当時の様子が詳しく紹介されています。こちらもどうぞご覧ください)。
生徒の視線の先は、大きな事故を起こした福島第一原子力発電所の方向です。エネルギーと自分たちの暮らしについて思いを巡らせました。
まだまだ続くJヴィレッジでの滞在。この後の様子については次回ご報告します。
福島民報さんに「周防正行監督インタビュー」の様子が掲載
いわき芸術文化交流館アリオスさんといわきポレポレ映画祭実行委員会の主催で行われた映画「ダンシング・チャップリン」上映会と周防正行監督トークショー。多くの映画ファンがアリオス中劇場に詰めかけましたが、その後に平三中の生徒たちが楽屋で周防監督に独占インタビューを行い、その様子を「周防正行監督インタビュー~心に残る15のパワーワード」として動画にまとめました。12月18日(金)の福島民報さんの紙面には、取材当日の様子が詳しく掲載されています。
動画は23分16秒と大作ですが、周防正行監督の言葉はシンプルかつ重みがあり、ほとんどノーカットで収録してあります。
そして最後の3分間の「番外編」もお見逃しなく!
パートナーである草刈民代さんを家では何と呼んでいるのか?
バレリーナの草刈さんの家庭での様子は?
結婚を周防監督が言い表した言葉とは?
中学生だからこそ聞けた質問に、熱く真摯に答えてくださった周防監督。新聞記事はもちろん、生徒の愛情たっぷりのイラストをフィーチャーした動画もぜひご覧ください。
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