いわき市立勿来第二中学校
Nakoso second J.H.S.
本日12月23日(金)、第二学期の終業式が無事終了いたしました。式辞の中でドイツ人を引き合いに「自立心」
の話と全校生に2つのテストを実施して「前頭葉」の話をしました。「今を精一杯生きること!」
「夢と自信を育むこと」について、生徒に話をしました。明日からの17日間の冬季休業中を安全に
そして充実した日々にしてほしいと願います。ご家庭でもご支援、よろしくお願いいたします。
【校長式辞】
(「あまやかされすぎるこどもたち」「脳科学の教科書」という本について話をしています)
(前頭葉<前頭前野>の働きについての体を動かしてのテスト体験)
(終業式の校歌斉唱中、後光が差していました。来年が素晴らしい年になるような予感がします)
(式後、生徒(3年生)に見せたところ「すごい!」とか「来年いい年になりそう!」等の
反応がありました。
【「2学期を振り返って」の各学年代表の発表】
(1年代表)
(2年代表)
(3年代表)
※終業式での校長式辞の全文を掲載します。次のような話を生徒にしました。
「式 辞」
八月二十五日にスタートした2学期も今日で終了します。今日まで授業日数は81日を数えました。81日間はどうだったでしょうか。
校長先生が1番大切だといつも話していることは、「今を精一杯生きていますか
?」ということです。
以前、全校集会で「皆さんが生まれてきたことは幾つもの偶然に偶然が重なった奇跡であり、生まれてきた一人ひとりがエリートである。」と話したことがあります。
では、皆さんは、その奇跡に感謝して今を精一杯生きていますか? 天文学的な確率で生まれてきたエリートとしてのプライドを持って努力していますか。
日本に住んでいる生徒の皆さんは環境に恵まれすぎていると思うことがあります。校長先生は、(本を掲げて)これらの本を今週、読んでみました。三冊とも学校の図書室にある本です。その中で次のような本について話をします。それは、「甘やかされすぎるこどもたち」という本です。
この本では、日本人とドイツ人の生き方について書かれています。内容はと言いますと、まず、ドイツには受験が一切ないということです。ただし、ドイツでは、勉強をおろそかにする子どもは、小学校は勿論、たとえ幼稚園でも落第や留年があるそうです。また、日本でいう小学校4年生という早い時期に「エリートコース」」「中間管理職コース」「職人コース」の進路選択をしなければならない。だからこそ、ドイツの親は子どもに自立する精神を植え付け社会に出た時にたくましい一人の人間として自分でものを考え、自分の責任で行動し、そして自分で人生の道を切り開いていくように厳しくしつけるそうです。また、失敗した時や挫折した時も、他人のせいにするような人間になってはいけない。ですから、ドイツの子ども達は自分の意見を主張すると同時に自分の行動には責任を必ず持つと書かれています。
さあ、あなたはどうでしょうか?2学期、自分に甘えて生活してきませんでしたか?当然、いつもいつも自分に厳しくとは言いませんが、できることを面倒くさがったり、できなかったことを人のせいにしたりしませんでしたか?
もう一冊、これも図書室にある本で「脳科学の教科書」というタイトルです。人の内臓は柔らかいお腹に集中してあります。でも脳だけは柔らかいお腹ではなく、頭蓋骨で守られた上の部分にあります。何か物が飛んできたら人はとっさにどうしますか?当然、頭を手で守ります。だからこそ、脳はとても大切な臓器であり守られているんです。でもその脳をあなたはフルに使ってますか? おでこを触ってください。その奥に脳の中でも最も大切な「前頭葉」という部分があります。前頭葉は、「考える」「行動を抑制する」「会話をする」「意思決定する」「記憶をコントロールする」など。ここが人の脳で最も発達している所です。いや発達していなければならない所です。
ではここで皆さんの前頭葉がどのくらい発達しているかテストしてみます。テストは2つあります。ペアを作ってください。まず第一問、「次の文字の色を答えなさい。早く正解を言えた方が勝ちです。3勝したら勝利です。それでは、始めます。
それでは第2問。「後出しジャンケン」をします。先生が後出しジャンケン「ハイ」「ハイ」と言いますので合わせて出してください。それでは次に「後出し負けジャンケン」をします。ペアで先に3回負けた方が負けです。
さあ、どうでしたか? あなたの前頭葉は発達していますか?それとも発達途上ですか。
先ほども話しましたが、前頭葉の働きはとても大切です。その中でも「意志を決定する」ことは前頭葉が決定します。この冬休みに「意思決定する」前頭葉を大いに使ってください。ちなみに心臓や肺は、怠けてサボりますか。胃は消化をサボりますか。健康な人の臓器は毎日一生懸命にその責任を果たしています。ただし、脳特に前頭葉は、あなたが「やろう」と前向きに行動を起こさなければ、サボることができる臓器なんです。
この冬休み、ドイツの子ども達に自立心で負けないように、家の手伝いをしてください。心臓や肺といった他の臓器に負けないように、強い気持ちで自分の意思決定をしてください。
最後になりましたが、勿来二中入口がわかるように年明けには、看板ができます。また、勿来二中のスローガンでもある「夢と自信を育む勿来二中」という看板も2月までには設置されます。夢をつかむのも自分に自信を持てるようになるのもあなたの前頭葉次第です。
それでは1月9日の始業式に全員が元気に笑顔で登校することを期待して式辞と致します。
前回の正解を掲載しました。正解については紆余曲折があるかもしれませんが、あくまで次の講話へのステップでしたので
ご了承ください。
Q1 C(70%) Q2 D(75億) Q3 B(3億) Q4 B(3億)
Q5 B(30km) Q6 A(20秒) Q7 D(70%)
Q8 例「学校が近くにない」「先生がいない」「学校に通うためのお金がない」
「家計を助けなければいけない」「弟や妹の世話をしなければならない」
「親が学校に行かせてくれない」「重病にかかった」「戦争に巻き込まれた」など
Q9 1% Q10 99.9% Q11 D(100万回) Q12 隕石
また、この後に「世界の就学率」のプリントを配布し、「勉強したくてもできない環境」について話をしました。
そして、最後に生徒達に言いたかったこと、覚えておいてほしいことについてのまとめのプリントを配布しました。
そのプリントに書いた内容は次の通りです。
校長先生がみなさんに話したいことをまとめます。
1 皆さんの命は、天文学的な確率で奇跡的であること。
2 皆さん、一人ひとりが「超エリート」で貴重な存在なのです。
3 あなたの周りの友達や知り合いの人とも奇跡的な出会いである。
ですから、その出会いを大切にしてほしい。人に厳しくするのではなく、
人に優しく接することであなたはますます成長し、自分に自信が持てる
人間になれます。
4 世界には、「学校に行きたい!」「「勉強をいっぱいしたい!」と思っていてもその環境に恵まれない人がたくさんいます。
環境が揃っている日本に生まれてきたことに感謝し、そしてできる限りのことに精一杯取り組んでもいいのではないでしょうか。
人生は一度きり、今あるかけがえのない貴重な命に感謝しつつ、これからも自分を高めていってください。
来週から2学期の期末テストが行われます。文化祭を大成功に導いた生徒達です。
私の話から何か少しでも感じ取って今、できることに精一杯取り組んでくれることと期待しています。
結果より「プロセス」を大切にするように生徒には話をしました。
今日14日(火)の6校時に全校集会がありました。そこで「校長先生のお話」ということでしたが、
私の拙い話より、全校生にクイズ形式で質問をして、みんなに話しておきたいことについて話をしました。
生徒の中には10問できた生徒が2名もいました。とても素晴らしい成績です。
生徒に渡した12問の全校集会クイズのプリントに掲載したものをホームページに掲載します。さて何問できますか?
「正解」とクイズの後に生徒に話した「校長講話のまとめ」は次のホームページ上に掲載します。
【全校集会クイズ】
Q1 人間の体で、水分の占める割合は、約何パーセントでしょうか?
A 30% B 50% C 70% D 90%
Q2 世界の人口は現在、約何億人いますか?
A 25億 B 35億 C 55億 D 75億
Q3 紀元0年の世界人口は、どの位だったでしょうか?
A 1億 B 3億 C 10億 D 20億
Q4 紀元1000年の世界の人口はどの位だったでしょうか?
A 1億 B 3億 C 10億 D 20億
Q5 地球は、自転していますが、1分間に何キロぐらいで回っていますか?
A 3km B 30km C 300km D 3,000km
Q6 血液は全身を心臓から出てどの位の時間で心臓にまた戻ってくるでしょか?
A 20秒 B 2分 C 20分 D 2時間
Q7 アフリカの南スーダンで学校に行きたくても行けない子は何%位いますか?
A 20% B 40% C 50% D 70%
Q8 学校に行きたくても行けない理由は何があるでしょうか?
Q9 人間の脳は、脳の占める割合からして、何パーセントくらい使用しているでしょうか?
Q10 顔、体、知能など一人ひとりを決定する設計図はDNAであり、60兆の細胞 などによって構成されています。
さて全ての人々の共通点、約何パーセントでしょうか?
Q11 あなたが生まれてきた確率は宝くじ1等7億円が連続何回当たる程度の確率でしょうか?
A 100回 B 1000回 C 1万回 D 100万回
Q12 あなたが友達や先生など、身近な人に出会う確率は何があなたの頭の上に落ちてくる位の確率でしょうか?
さあ、何問できたでしょうか?
でも点数が問題ではなく、この後の私の話を生徒達が少しでも感じ取って今後の生活に生かしてもらえればと思います。
本日1日(水)の6校時に勿来消防署の3名の方をお招きして、第2回避難訓練を行いました。
第1回目の時は、津波を想定し屋上に避難する訓練を実施しましたが、今
回は調理室から出火したという想定で火災の避難訓練を実施しました。
校長の話の中で、生徒に3つの質問をしました。
Q1)「火気を使用する機会が多いのは、春夏秋冬の中でいつの季節ですか。」
100%の生徒の正解を望んでいましたが、正解率は99%でした。
Q2)「出火原因の第2位は「たばこ」ですが、第1位は何ですか。」
この質問には、なかなか正解が出ませんでした。あなたはわかりますか?
Q3)「火災で亡くなるケースで、一番多い死因は何ですか。」
この質問に正解した人は多かったと思います。
※Q1~3までの正解は、写真の後に掲載します。
そして、校長も消防署員の方も共通して話したことは、「部活動の練習でできないことをいざ本番の試合ではできない。
つまり避難訓練でいざという時の訓練を本気ですることが大切だ。」という話をしました。
避難訓練の後、水消火器を使って何人かの生徒達に消火体験をしてもらいました。
「火事だ~」→消火器を置いて→「逃げ道確保!」→消火活動の順番を覚えておき、いざという時に備えましょう!
【校舎から避難する様子】
【講評をする勿来消防署の署員の方】
【水消火器での消火体験の様子】
【Q1~3の正解】
Q1 冬 Q2 放火
Q3 けむりにより呼吸ができなくなる。(一酸化炭素中毒)
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