こんなことがありました

カテゴリ:今日の出来事

合掌、長倉小学校殉難児童3名の100回忌集会

「磐﨑第一尋常小学校(本校の旧校名)秋季運動会開催前に際し、大正13年10月10日、校庭整理の為、児童は欣然土砂発掘に従事せしか、突然上側部土層崩壊し、職員諸氏の百方応急の処置も其の効無く、第6学年児童、橋本俊男、宮本常次郎、本田正二の3子は薄命遂に幽界人となれり」

これは、本校正門横にある「殉難碑」に記されたものです。今年は数え100年を迎えましたので、10月17日(火)、PTA役員、学校評議員、そして亡くなられた宮本さんのご親戚の方々をお招きして全校集会を開きました。

校長から述べさせていただいたこと、「今から99年前に学校で3名が災難に遭って尊い命が失われてしまいました。本校は以前、湯台堂の頂上ありましたのでそこで起きた悲しい出来事でした。今日は、この3名の先輩方がこれから先も安寧にお過ごしいただくようにお祈りするための集会です。私たち長倉小学校にかかわる者は、まずはこの悲しい出来事を知り、この先もずっと伝え続けていくことが大切です。また、私たち大人は、未来を担う子どもたちが毎日安全に、安心して暮らしていけるようにしていかなければなりません。児童の皆さんは、毎日元気に登校し、仲間と生き生きと学習に励み、何かにチャレンジしている姿をお見せしていくことが何よりも3名の先輩方へのご供養になると思います。これからも一日一日を大事に過ごして参りましょう」

悲しい出来事が起きたのは10月10日で紅葉が始まった頃だったでしょうか。同じ景色の下、99年前に思い寄せて黙祷を行い、花を手向けさせていただきました。

そして、3名の先輩方を弔い、現在の長倉小学校の元気な姿をお届けすべく、5・6年生によるながくらの鼓笛隊によって校歌を演奏させていただきました。青く澄み渡った秋空に向けて、いつも以上に思いを込めて、いつも以上に溌剌と!

代表児童の言葉「私は100年前に長倉小学校で運動会のために作業をしていた3名の児童の方々が事故で亡くなられたことを知りました。長倉小にこのような歴史があったことにとても驚きました。このことを考えると、私たちが当たり前のように、毎日勉強をしたり、友達と楽しく遊んだり、学習発表会で劇やダンスをしたりすることができていることは、とても幸せなことなんだと思います。そして、今の長倉小学校では事故もなく安全に過ごすことが出来ていることに感謝したいと思います。これからもこの気持ちを忘れずに、毎日を一生懸命に過ごしていきたいと思います。3名の先輩方、ぜひこれからもずっと私たち、そして後輩たちを見守っていてください」

毎年、運動会を前にPTA役員の皆様とお線香を手向けて参りました。引き続き、殉難児童3名と当時関係した皆様の悲しみに思いを寄せる機会をつくって参ります。皆様、本日はご参集ありがとうございました。

学習発表会2023を開催!後編

5年生までの発表は、照明を使わず、小道具類も最小限にしました。それは、本校で育てる「4つの力」を発揮している子どもたちの姿、すなわち成長の成果をストレートにお届けしたかったから。いかがだったでしょう?

一方、小学校最後の発表会に挑んだ6年生は思う存分どうぞ!ということで、役者のみならず、ナレーター・照明・音響・PC操作というスタッフも設定し、全員で道具類を制作したりお借りしたりして、34名で超大作「平家物語」を上演しました。劇中でも語ってくれましたが、国語科や社会科、そして道徳科での学習を通じて、武士の生き様を体感してみたくなったのだそう。まずはステージをしっかり支えて活躍していた皆さんです!

物語はまず一ノ谷から「鵯越の戦い」のシーンでスタート。赤い旗印の平氏はステージ下に陣を構え、白い旗印の義経と弁慶がいる源氏はなんと体育館ギャラリー右上段に突然登場!まさに崖の上。

颯爽と崖から下ってきた(階段を下りてきた)源氏。お互い鬼気迫る言い合いと館内を立体的に使った演出で冒頭から臨場感をたっぷり味わわせてくれました。

源氏の勢いに押された平氏は敗走。ここでステージ上の二人の武士に注目、平敦盛と熊谷直実の一騎討ちの場面「敦盛の最後」でございます。二人の表情や仕草、そして会話のやり取りにより館内は静寂に包まれまして、事を成し遂げた真実の切ない立ち姿から、戦の無常さを皆で感じ入った次第でございます。

続いて会場の空気は一転し「屋島の戦い」へ。ここではブルーシートを上下にダイナミックに揺さぶって波を表現!場面転換と臨場感を大きく感じさせる演出がお見事。その中で対峙する源氏と平氏、劣勢に陥った平氏は船で海へ退却、アリーナ左後方へ移動していきました。

すると平氏の船から一面の扇が掲げられました。「扇の的」のシーンでございます。ステージ上で弓を構える那須与一、「願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ...」と呟いき、目をカッと見開いて...。「弓は強し、浦響くほど長鳴りして、あやまたず扇の要際一寸ばかり置いて、ひいふつとぞ射切つたる。かぶらは海に入りければ、扇は空へぞ上がりける」とはナレーター、放たれた矢を手に必死に走る黒子、そして姫が掲げた扇が空に舞い上がりました。

ボリュームを絞ったスポットライトが与一と扇を照らし、放たれた矢を追うもう一つのスポットライトが。すべてのタイミングがピタッと決まって、静から動への緊迫のシーンを見事に演じ切りました!

場面はいよいよ「壇ノ浦の戦い」へ。ブルーシートの波はいよいよ激しくなり、合戦の最後の場面へと誘ってくれました。姿勢の高低と木刀の重なる音で戦いの激しさを表現。義経の八艘飛びを経てついに追い込まれた平氏は一人ひとり海の中へ...。これまで平氏を率いてきた教経も義経と一対一の攻防を繰り広げるもやがて..。ステージからブルーシートに覆われたマットに向けて飛び降り、平氏の無念さを一人ひとり表現しました。

ラスト、8歳の安徳天皇が「どこに連れて行くの?」と尋ねると、二位尼は「波の下にも都はあるのですよ!」と諭し、三種の神器とともに入水...。そして「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり...」の朗読。鐘の音も響き渡り、無常観が...。上演後も館内にはその余韻はしばらく続いていました。

超大作を演じ切った6年生に改めて大きな拍手を!それで本作品は、現代を生きるユーチューバーが過去にタイムワープをして源平の合戦を取材するというスタンスで演じられました。まさにZ世代の6年生!そうすることで現代社会を過去の視点で捉え直すことができたもよう。ユーチューバーがラストに語った言葉、「初めは鎧や戦いがかっこいいくらいしか考えてなかったけど、自分の信念を貫く生き方がかっけぇよ」「こうして日常を過ごしていると忘れちゃいそうなんだけど信念は簡単なことでいいと思うんだよね。卒業に向けて毎日を精一杯過ごそうとか」「なるほどね、今まで何となく過ごしてきたね」という気づきを述べていました、素晴らしい!最後に、チャンネル登録と高評価を!と呼びかけるところもなかなかでした。

 

学習発表会2023。先生と子どもたちが心を通わせて積み上げてきた学校生活の成果を見事に表現し、やり抜きました。いつも子どもたちに寄り添い、最善を尽くす先生方にもいつもいつも感謝でございます。

スローガンは「君が主役 歩みだそう 感動の舞台へ!」。まさに先生方も含めまして一人ひとりが主役でございます。ここまで成長してきた皆さんですから自信をもって次の一歩を踏み出して参りましょう。長倉小学校はこれからも「育てる4つの力」をどんどん使って、さらなる高みを目指して前進して参ります!

学習発表会2023を開催!中編

4年生の劇は「寿限無」。長~い名前にまつわるストーリーを滑稽に表現するというもの。’くまさん一家’に待望の男の子が生まれ、和尚さんに付けられた名前が寿限無寿限無~。8年が過ぎて近所の子どもたちと遊ぶのですが、長い名前がネックとなって様々な騒動が...。落語でお馴染みではありますが、独りではなく、37名でその滑稽さを表現したところがお見事でございました!衣装も素敵でしたね。

ポイントは、キャスティングの妙でございましょう。4学年は学級は複数でございます。時には仲間、時にはライバルという間柄でございます。で、今回は全員が一致団結し、寿限無の滑稽さを表現しようと全員がシナリオを理解し、この役は○○、あの役は△△、□□の存在感は欠かせない...といった話合いを積み重ねてきたのだと思います。まさに、先生方と子どもたち、子どもたち同士の対話と合意・納得です。

そしてクオリティを高めようと夢中になって練習しましたね。いくら先生にダメ出しを出されても...。先生も含めた4年生の底知れぬパワーに拍手でございます!

 

 

いつもテンション高めの5年生は、表現「Dance Dance Dance!」を披露。全身を使って表現したい!という子どもたちの思いをベースに、子どもたちが習い事をしているというダンスをベースに内容を構成しました。

まずはフラダンス。南国サモアの「カタカタマイ」の曲に乗せて、艶っぽく!

続いて男子ングチーム。「GO!GO!サーフィン」に乗せて軽快なダンスを披露!途中のサーフボードに乗っての自己主張、その団結した妙技?!に会場は笑いの渦に引き込まれていきました。

そしてチアダンスは「ゴリエちゃんMickey!」。あふれ出てくる元気とパワーを曲に乗せて見事に表現していました。男子も加わり、ラストはアクロバチックな技を全員で決めましたね。圧巻!でございました。

5年生は、ただ踊りたかった!というわけではありませんでした。冒頭の動画で、「フラダンスは炭鉱閉山を機に誕生した、いわきの伝統文化です!」という学習のまとめ、「チアには、応援や励ます、元気づけるという目的があります!」という今回の発表への意気込み、そして「誰かを応援するということは私たちも元気になる!」という気付きを語っていました。後日お伝えしますが、5年生はこれまでの学びを踏まえた奥深い表現をしたのでした。お見事!

学習発表会2023を開催!前編

10月14日(土)、公開学習発表会を開催しました。延べ600名近いご家族のみなさにお越しいただきました。ありがとうございました。さて、各学年の発表を記録して参りましょう。

1年生は劇「くじらぐも」、国語の教科書のストーリーをベースにメルヘンチックな世界観を表現していきました。体育の授業中にくじら雲を発見「乗ってみたいな!」とみんなでジャンプ。「30㎝しか跳んでないよ!」とくじらさんに指摘されながらも見事にチャレンジ成功!そしてくじらとともに大空を泳いで市内を遊覧。一人ひとり大きな声で話をし、体いっぱいを使って満面の笑顔でダンスをして、エンディングで「青い空に絵を描こう」を歌う姿から、みんな仲良く楽しく毎日を過ごしてきていることが伝わってきました。校内発表会の時は「楽しかった!」と言っていましたが、今日は家族のが見えるから「緊張した!」んだそうです。

小学生になって初めての発表会に向けて様々な準備をしてきた1年生。どんな思いで発表するか?実際にやっていてどうだったか?など先生や友達と会話し、語彙を増やし、創造力を働かせながら日記を書いたり絵を描いたりしてきました。その成果を存分に発揮していましたね。大成功でございます!

2年生も国語の教科書「スイミー」をベースにした劇を発表。ナレーターの朗読によりスイミー、マグロ、クラゲ、イセエビ、そしてウナギ!と続々登場。2年生が頑張ったことはそれぞれの生き物を演じる中で、友情、恐怖、孤独、励まし、団結といったテーマを見事に表現したところ。楽器演奏も上手でしたね!よって短編映画を見ているような気分にさせてくれました!2年生は今年度演劇ワークショップを3回経験してきました。出されたお題についてチームで話し合い寸劇を創作してきたという経験が発揮されたように感じました。

開演前にご家族に向けて今日の目標を即興で話してくれましたね。これからも自分の思いを相手に伝え、話し合いながら、どんどん大きく成長して参りましょう!最後にみんなが歌った「虹」、気持ちが伝わってきて感動しました!

3年生は音読劇「三年とうげ」。♪三年峠で転ぶでない、三年峠で転んだら、三年きりしか生きられぬ~というシリアス?!な歌を歌う場面から始まっていきました。何といっても全員が背筋を伸ばして姿勢よく座っていたところ、背景の素晴らしい峠の絵と相俟って見ごたえありましたね。姿勢がいいからお腹に力が入ってはきはきと朗読することができ、大きな口を開けて歌い上げることができたのでしょう。日頃の学級生活が垣間見えましたね。おじいさんが転ぶシーンは思わず「危ない!」と言ってしまいそうなリアルさとコミカルさがあって面白かったですね。前転を繰り返しコロコロ転がりまくっていたおじいさん役のお二人、お見事でした。

気付けば、今年はどの学年も集音マイクを使わずに発表していました。本校では今年度「育てる4つの力」を設定し、子どもたちと共有しながら生活してきましたが、その成果かな...と嬉しく思った次第でございます。

学習発表会2023、ともに成功に導いて参りましょう!

会場の様子についてご案内いたします。登場するのは出演を懇願してきた源氏と平氏役の皆さんとユーチューバー的なお二人、6年生の皆さんです。

【入場前の待機所】体育館通路に表示があります。入場チケットをお持ちになり慌てず並んでお待ちください。入場口はこちら。退場は体育館後方からとなります。

【観覧エリア】前方より、床席・来賓席・イス席・立ち見エリアの順に設置しました。両サイドに三脚立てカメラエリアをつくりました。なお、6学年の劇では両サイドのカメラエリアが十分にとれなくなりますのでご留意ください。

【三脚立てカメラでの撮影時の共通理解】前後の方とお互いに心と会話を通わせて、ご配慮お願いいたします。

なお、全校をあげて同時進行でチャレンジしている台風13号募金。明日、6年生が宮小学校と菊田小学校への募金の呼びかけをしたい!とのことでございます。「天才募金箱!」を手に呼びかけますのでご協力いただけたら幸いでございます。重ねてよろしくお願いいたします。

今年のスローガンはこちら。これまで担任の先生とともに「4つの力」をフル活用して学校生活を過ごしてきたすべてのパワーを発揮いたします!学習発表会2023、乞うご期待!