いわき市立勿来第二中学校
Nakoso second J.H.S.
本日9日(火)、3学期がスタートしました。先ほど始業式が終了し、一斉の美化作業そして
火曜4校時の授業を行い、午前中に放課の予定です。
始業式の前に3学期から新しい英語の先生が着任いたしましたので、生徒に紹介しました。
名前は古川仁子(ふるかわ さとこ)先生で英語を教えていただきます。英語は浜名先生との
ティームティーチングや習熟度別授業などで生徒の英語力アップを図ります。なお、所属は2年の副担任です。
3学期という短い期間ですが、よろしくお願いいたします。
今日の始業式での式辞では、1月5日付でホームページに掲載した「箱根駅伝」のことと
一昨日に参加した元勤務校の生徒達の成人式の話をしました。また、ガンジーの名言を2つ紹介して
「今を精一杯生きること」などを生徒には話しました。なお、式辞の全文は一番最後に掲載してあります。
始業式後に、各学年代表から「反省と3学期の抱負」についての発表がありました。(以下、抜粋内容)
1学年)
冬休みは目標を立てたのですが、やや偏った生活をしてしまいました。3学期のクラスの目標を
「自覚を持った行動をする」にしたいと思います。また、もうすぐ2年生になるので先輩として
お手本になるような行動を心がけていきたいと思います。
2学年)
個人的には2学期は5教科中心に学習して技能教科をおろそかにしてしまったので3学期は
全教科に力を入れ、良い成績を取りたいです。部活動において重要な所で負けてしまうことがあったので
3学期はどんな時も真剣に取り組みます。また、4月の修学旅行に向けて学級内の生活面での改善を図り
万全の状態で修学旅行に臨めるようにしたいと思います。
3学年)
冬休みは受験対策で一生懸命勉強してきましたが、年末年始にやや怠けてしまった。今日から
中学生として最後の学期を迎えるので、授業に集中し空いた時間は勉強に費やしたいと思います。
入試まで残り少ないので、第一志望の高校に合格できるように頑張り、悔いなく笑顔で卒業したいと思います。
今年最初の表彰が行われ、虻川紗希さんが「いわき卓球選手権大会」シングルスで第5位に入賞しました。
おめでとうございます!
三学期式辞全文
最初に新年の挨拶をします。「あけましておめでとうございます。」
さて、十九日間の冬休みが明け、いよいよ今日から三学期が始まります。みなさんにとって冬休みはどうでしたか。
校長先生にとって冬休みの印象に残った出来事としては主に二つありました。一つ目は正月恒例の箱根駅伝を
観戦に行った時のことです。「ひたむきに前へ前へと進み、仲間のために襷をつなぐ素晴らしさ」を感じました。
もう一つは以前勤務していた久之浜中の生徒達の成人式に参加したことです。中学一年生の時に
東日本大震災で地震、大津波、大火災、そして原発事故でやむなく避難し、中央台北中を間借りして
学習しなければならなかったというあまりにも過酷な逆境にいた生徒達が、社会人や大学生となり
本当に立派に成長していた姿に感動したことです。
この二つの出来事を通して改めて次のことを感じました。一つ目は、駅伝を通して周囲の人への
感謝の気持ちを忘れずに、友や仲間のためにひたむきに前を向いて頑張ることがいかに美しいことか。
もう一つは、人は辛いことや悲しいことがあった時、「なにくそ!」と踏ん張り力に変えた時、
一廻りも二廻りも成長するということです。見かけばかりを気にしている人より、本当に「かっこいい」という人は、
逆境にくじけずに前を向き、ひたむきに自分を磨く人達のことをいうことをつくづく感じました。
話変わって、昨日のテレビで平昌(ピョンチャン)オリンピックで金メダルに一番近い選手と言われている
スピードスケートの小平奈緒選手についてのニュースを観ました。今でこそ無敵の強さですが、
彼女にもスランプの時があったそうです。そんな彼女を救った言葉がインド独立の父ガンジーのある言葉だそうです。
その言葉とは「明日死ぬかのように生きよ。」言い換えれば、校長先生がいつも皆さんに話している
「今を精一杯生きる」ことと同じだと思います。
三年生の中には今日、この場にいるのではなく私立高校の入試でこれからまさに試験を受ける人達もいます。
これから入試が続きます。三年生にとって試練の時期かもしれません。しかし、結果を恐がらずに自分のベストを尽くす、
いわゆる「人事を尽くして天命を待つ」の気持ちでぜひ突き進んでほしい。
一、二年生には、ガンジーのもう一つの言葉である「永遠に生きるかのように学べ」という言葉を送ります。
勉強は受験のためだけにするのではありません。自分を今以上に高めるためにそして三年生になった時に
自分の進路をしっかりと見つめるために様々なことに躊躇せず、挑戦し学んでほしいと思います。
最後になりましたが、三年生は残り45日、1.2年生は52日、あっという間の三学期です。
だからこそ、校長先生が今日、皆さんに話したことをしっかりと胸に刻んで、三学期もぜひ自分自身を更に成長させてください。
皆さん一人ひとりが今年の目標をしっかりと決めて、「有言実行」してくれることを大いに期待しています。
以上で、三学期の始業式の式辞といたします。
本日12月23日(金)、第二学期の終業式が無事終了いたしました。式辞の中でドイツ人を引き合いに「自立心」
の話と全校生に2つのテストを実施して「前頭葉」の話をしました。「今を精一杯生きること!」
「夢と自信を育むこと」について、生徒に話をしました。明日からの17日間の冬季休業中を安全に
そして充実した日々にしてほしいと願います。ご家庭でもご支援、よろしくお願いいたします。
【校長式辞】
(「あまやかされすぎるこどもたち」「脳科学の教科書」という本について話をしています)
(前頭葉<前頭前野>の働きについての体を動かしてのテスト体験)
(終業式の校歌斉唱中、後光が差していました。来年が素晴らしい年になるような予感がします)
(式後、生徒(3年生)に見せたところ「すごい!」とか「来年いい年になりそう!」等の
反応がありました。
【「2学期を振り返って」の各学年代表の発表】
(1年代表)
(2年代表)
(3年代表)
※終業式での校長式辞の全文を掲載します。次のような話を生徒にしました。
「式 辞」
八月二十五日にスタートした2学期も今日で終了します。今日まで授業日数は81日を数えました。81日間はどうだったでしょうか。
校長先生が1番大切だといつも話していることは、「今を精一杯生きていますか
?」ということです。
以前、全校集会で「皆さんが生まれてきたことは幾つもの偶然に偶然が重なった奇跡であり、生まれてきた一人ひとりがエリートである。」と話したことがあります。
では、皆さんは、その奇跡に感謝して今を精一杯生きていますか? 天文学的な確率で生まれてきたエリートとしてのプライドを持って努力していますか。
日本に住んでいる生徒の皆さんは環境に恵まれすぎていると思うことがあります。校長先生は、(本を掲げて)これらの本を今週、読んでみました。三冊とも学校の図書室にある本です。その中で次のような本について話をします。それは、「甘やかされすぎるこどもたち」という本です。
この本では、日本人とドイツ人の生き方について書かれています。内容はと言いますと、まず、ドイツには受験が一切ないということです。ただし、ドイツでは、勉強をおろそかにする子どもは、小学校は勿論、たとえ幼稚園でも落第や留年があるそうです。また、日本でいう小学校4年生という早い時期に「エリートコース」」「中間管理職コース」「職人コース」の進路選択をしなければならない。だからこそ、ドイツの親は子どもに自立する精神を植え付け社会に出た時にたくましい一人の人間として自分でものを考え、自分の責任で行動し、そして自分で人生の道を切り開いていくように厳しくしつけるそうです。また、失敗した時や挫折した時も、他人のせいにするような人間になってはいけない。ですから、ドイツの子ども達は自分の意見を主張すると同時に自分の行動には責任を必ず持つと書かれています。
さあ、あなたはどうでしょうか?2学期、自分に甘えて生活してきませんでしたか?当然、いつもいつも自分に厳しくとは言いませんが、できることを面倒くさがったり、できなかったことを人のせいにしたりしませんでしたか?
もう一冊、これも図書室にある本で「脳科学の教科書」というタイトルです。人の内臓は柔らかいお腹に集中してあります。でも脳だけは柔らかいお腹ではなく、頭蓋骨で守られた上の部分にあります。何か物が飛んできたら人はとっさにどうしますか?当然、頭を手で守ります。だからこそ、脳はとても大切な臓器であり守られているんです。でもその脳をあなたはフルに使ってますか? おでこを触ってください。その奥に脳の中でも最も大切な「前頭葉」という部分があります。前頭葉は、「考える」「行動を抑制する」「会話をする」「意思決定する」「記憶をコントロールする」など。ここが人の脳で最も発達している所です。いや発達していなければならない所です。
ではここで皆さんの前頭葉がどのくらい発達しているかテストしてみます。テストは2つあります。ペアを作ってください。まず第一問、「次の文字の色を答えなさい。早く正解を言えた方が勝ちです。3勝したら勝利です。それでは、始めます。
それでは第2問。「後出しジャンケン」をします。先生が後出しジャンケン「ハイ」「ハイ」と言いますので合わせて出してください。それでは次に「後出し負けジャンケン」をします。ペアで先に3回負けた方が負けです。
さあ、どうでしたか? あなたの前頭葉は発達していますか?それとも発達途上ですか。
先ほども話しましたが、前頭葉の働きはとても大切です。その中でも「意志を決定する」ことは前頭葉が決定します。この冬休みに「意思決定する」前頭葉を大いに使ってください。ちなみに心臓や肺は、怠けてサボりますか。胃は消化をサボりますか。健康な人の臓器は毎日一生懸命にその責任を果たしています。ただし、脳特に前頭葉は、あなたが「やろう」と前向きに行動を起こさなければ、サボることができる臓器なんです。
この冬休み、ドイツの子ども達に自立心で負けないように、家の手伝いをしてください。心臓や肺といった他の臓器に負けないように、強い気持ちで自分の意思決定をしてください。
最後になりましたが、勿来二中入口がわかるように年明けには、看板ができます。また、勿来二中のスローガンでもある「夢と自信を育む勿来二中」という看板も2月までには設置されます。夢をつかむのも自分に自信を持てるようになるのもあなたの前頭葉次第です。
それでは1月9日の始業式に全員が元気に笑顔で登校することを期待して式辞と致します。
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