こんなことがありました

2023年6月の記事一覧

いじめのない、みんなが楽しいと言える長倉小学校へ!

子どもたち一人ひとりの多様な幸せと社会全体の幸せである「Well-being」、第7次福島県総合教育計画の合言葉でございます。しかしながらまだまだ成長途中の子どもたち、時にはお友達とトラブルを起こしてしまうこともあります。多様な生き方を尊重し合う大切さとともに子どもたちの人権意識を高めていくことをねらいとして、5月の全校集会で、「いじめを説明できるようになろう!」をテーマにして子どもたちに解説し、少しの時間でしたが対話をしました。

するとその日の放課後、校長室に6年生がお越しになり、「わたしたちで『6年1組いじめ防止対策推進法20箇条』をつくったので聞いてください!」とお話しになりました。

6年生は社会科の授業で、憲法・法律を学習していて、全校集会での講話を受けて、自分たちなりに「いじめ」について考えてみたとのこと。「いじめをしてはいけないけど、絶対にいじめをしないとまでは言い切れない。でも学級でいじめをおこさないためにみんなで気を付けることはできるはず。なので意見を出し合って、いじめを起こさないように気をつけることを20箇条にまとめました」というお話し。感想を求められましたが、感動でございます。一人ひとりを大事!という思いで団結した6年生、お見事でございます!

さらにこの話には続きがありまして、6年生にほど近い5年生も、いじめや人権について話合いをしたとのこと。「やっぱりいじめはだめだよね!」という思いに至って、それをどう行動に移していくかが話題になり、それなら6年生に学ぼうということで話を聞いて、結果、6年生に倣って「5年いじめ防止法」を制定したとのこと。5年生は23箇条です!とのことで、代表委員が休み時間を使って模造紙に条文を書いていました。

この取組を通して、子どもたちは、きまりや約束事を決めるときは、自分の意思を伝えること、相手の意思を尊重すること、対話を通じて合意形成を図っていくことが大切という経験をしています。小学生なりに「Well-being」を追い求めて実践していること、またそれができること、私たちも勉強になっています!

さあ明日から7月。来週は、保護者の皆さんとの個別面談も実施されます。子どもたちの成長を共有してさらに大きく育てていくための目標と手立てについて、わくわくしながら話し合って参りましょう。宜しくお願いいたします。

1年生チャレンジ、「おおきなかぶ」を熱演!

6月27日(火)、1年生の教室にお邪魔してみると「大きなかぶ」が...!

現在、国語の授業で「おおきなかぶ」を学習しているとのこと。図工の授業とリンクさせて、登場する人や動物のお面をつくって、今日は4つのグループに分かれて音読劇にチャレンジするのだそう。早速、各グループ5分間の最終リハーサルへ。担当する役は決まっているようで、「登場するタイミングはどこ?」「『うんとこしょ、どっこいしょ!』の動きはどうする?」といった打合せを頑張っていました。

それで、いざ本番!順に発表していって、ラスト4番目のグループの演技がこちら。はじめに「甘くなれよ!」とかぶの種を撒くおじいさん。

大きくなったかぶを引き抜こうとするおじいさん、でも一人ではどうすることもできず...。おじいさんの助っ人はどんどん増えていって、おばあさん、孫娘、犬、猫、ねずみとともに再チャレンジ!

大きな声を出して心を一つに「うんとこしょ、どっこいしょ!」からの...間があって、「かぶは抜けた?」「あ、抜けたんだ!」「よかった!」ということで大きな拍手!へ。めでたしめでたしでございます。

発表が終わったらすぐに振り返り。「種まきの動きがあってよかった」「カブを引っ張っている動きがよかった」「声が大きかったのですごく聞こえた」等々の言葉を共有して、表現力をテーマに学び合いを進めていきました。

それと、お友達の演技を見守っている姿はこちら。自分も演じたからこそ、相手の気持ちが分かって、まさに成功を祈る思いで見ていたのでしょうね。

最後は全員が輪になって改めて本日の学びをフィードバック。「練習通りできなかった!」「間違っちゃった!」という声もありましたが、「ちょうどいい声でできた!」「みんなの声が聞きやすかった!」「緊張したけどできて楽しかった!」「次は頑張る!」という前向きな声を大事にして、次はどうしたらうまくできるか?について考えていきました。

1年生、ナイスチャレンジでした。これからも先生・お友達と心を一つにチャレンジし続けて、おおきなかぶのように、心も体も大きく成長して参りましょう!

3年生、わくわく探検隊の初夏編

 6月21日(水)、2年生に続いて3年生も生活科フィールドワークを実施しました。常磐支所(温泉タンク)を経由して湯本温泉株式会社さま、温泉神社さま、こいと旅館さま、そして鶴の足湯を訪問。2年生の時よりも遠く、広く、そして深く地元を学びます。今回も常磐公民館の大平先生にコーディネートをお願いし、当日もご同行いただきました。

まずは常磐支所の温泉タンク。昨年も訪れてはいたのですがあまり意識していなかったようで...。「このタンクの中の温泉はどこから来ているのかな?」「なぜ鶴が描かれているのかな?」といったところが今回のフィールドワークのポイント!

たくさんのパイプが見える施設、ここが湯本温泉株式会社。湯本温泉の歴史とともにお湯はどこからやってきて、どこに流れていくのかをテーマに丁寧にご説明いただきました。

特に、湯本温泉の泉質のすごいところ!について、赤色の液体が透明になる!という実験を通して解説してくださいました。子どもたちなりに「お肌がきれいになる!」「からだの錆がおちる!」と解釈。科学的思考の世界にお導きくださいました。

続いて温泉の井戸!へ。ここが湯本温泉の出発点。汲み上げた新鮮な温泉を五感をフルに使って学習。特に嗅覚が鍛えられたかな...と。なかなか入れないところ、貴重な体験をさせてただきました。

次に向かったのは、千年以上も昔からこの地を見守り続けてきた温泉神社。神主さんのお話は、まさに湯本の歴史そのもの。入口には温泉が流れ出る「温泉碑」があって、白いのは湯の花。子どもたち「すげー!」って、去年も見ていますからね...。

温泉はどこへ?ということで こいと旅館 に到着。お風呂まで見学させていただき、温泉のゴールを実感させてくださいました。最近、アニメやゲーム等のキャラクターに扮した方々が町を歩く姿を目にしますが、どうやら こいと旅館さんが関係しているようで...。後日談になりますが、フィールドワークから帰ってきた子どもたちに感想を聞いたら、「長倉小の土俵でキャラクターが相撲取ったらいいよね~」と話してくれて、「なんで?」と思っていたのですが、そういうことだったのですね。

ラストは鶴の足湯。子どもたちは「温泉はどこからやってきて、どこに流れていくのか?」というテーマを探究し、暑い中でのフィールドワークを無事終えてホットしたのでしょう。温泉効果も相俟ってこの表情でございます。もう一つのテーマ「なぜ鶴が?」ということについてもずいぶん話題になっていましたね。

あれあれ青い服の方。どこかで見たこの背中。今年度から学校評議員をお願いしている今野先生ではありませんか。「去年、この子たちの町探検に付き添ったから、ついつい来ちゃった!」とのこと。「いやー、あいさつも素晴らしくて、大きくなったない!」と、目を細めてお話しくださいました。いつも子どもたちを見守ってくださり感謝でございます。

お忙しい中、こんなにもたくさんに資料を準備してくださった訪問先の皆様に改めて感謝申し上げます。子どもたちにとっても私たちにとっても大きな学び、財産をいただきました。この活動をきっかけに、地域学習をさら前進させて参ります。コーディネーターの大平先生、常磐公民館の皆様にもお力添えいただきました。ありがとうございました。

2年生、わくわく・どきどき・まちたんけん!の後編

2年生のフィールドワーク2日目は、上湯長谷郵便局さま、マルト釜の前店さま、エコホテルさま、いわきFCパーク・いわきドームさまを訪問させていただきました。

「今日はどこが楽しみ?」と尋ねてみると「どこも!」とのこと。「いろいろ感想聞かせてね!」に「はい!」と大きな声で返事をしてくれて、今日も元気に出発して行きました。常磐公民館の大平先生、本日もありがとうございます!

子どもたち、赤い郵便ポストやお手紙のことは知ってても、郵便局に入ったことはないとのこと。郵便局のお仕事について貴重なお話をいただきました。

スーパーマーケットでは、いつもはお菓子コーナーに直行!でも、今日は広い店内をよーく見させていただき、改めてたくさんの商品が並んでいることに気付いた様子でした。

本校は観光客が多く訪れる町にあります。宿泊施設はお馴染みですが、実際どんなお仕事をしているのか?エコとは何?と貴重なお話しをいただきました。

プロサッカーチームのいわきFCは子どもたちもよく知っていて、その説明に興味津々。お隣には巨大な物流倉庫があって、大きなトラックが何台も出入りしていました。子どもたちの目線は、いつも上向きでしたね。

教室には学習のまとめが掲示してあります。直接見聞きしたことを自分なりに解釈し、絵や文章でしっかりと表現しています。豊かな表情の人が中心、状況を見取る観察眼がとても印象的です。教室で資料を見たり動画を視聴したりしただけでは得ることができない学びを得ていたことがうかがえました。やっぱり五感を働かせながら歩いて、ホンモノ、プロフェッショナルと出会い、ダイレクトにやりとりさせていただく活動は、子どもたちの思考をいっそう広く、深くしていくことを実感しました。今年も多くの事業所の皆様にご協力をいただき、2年生の学びを充実させることができました。ありがとうございました!

2年生、わくわく・どきどき・まちたんけん!の前編

6月26日(月)、早いもので6月最後の週がスタート!今週もよろしくお願いいたします。

さて6月7日(水)・8日(木)のことになります。2年生は両日、地域を知り、様々な人とのかかわりの中で生活ができていることを実感しよう!と生活科フィールドワークを実施しました。この活動は、常磐公民館とのパートナーシップ事業で実施しており、今回も大平先生のコーディネートにより実施いたしました。行事名の通り、子どもたちは、わくわくどきどきでの出発でございました。

7日(水)は、ファミリーマート常磐上湯長谷店さま、吉成医院さま、アップル薬局さま、工藤書店さま、光進堂パン屋さまを訪問させていただきました。

 

その道のプロフェッショナルとの出会いは、「何をやっている人なの?」という問いが生まれて、子どもたちの好奇心を見事に引き出してくださいます。専門職の知識、責任感、素晴らしさをダイレクトに実感!

この町を長年見てきたくどう書店さんは、町の変遷も含めてお話しくださり、子どもたちを郷土愛へと導いてくださいました。

光進堂パン屋さんは、私たちの給食でお世話になっております。「そうなんだ!」ということで子どもたちの興味もいっそう高まったご様子。そこに、美味しいもの!までいただいたものですから、子どもたちの給食、明日から食べ残しなし!となることでしょう...。

道中、地域の方とあいさつをしたり、交通安全・交通ルールへの理解を深めたり、フィールドワークならではの体験ですね。また、担任の先生が撮影した写真データには、多彩な町の風景が保存されていまして、子どもたちにたくさんのことを伝えたい!という教員魂を強く感じた次第でございます。いつものことながら子どもたちのためにと汗を流す先生方、素敵です!

最後の写真は何に使うのでしょうか...。ということで、フィールドワーク1日目の様子でした。