2021年1月の記事一覧

紙すきで学ぶこと(遠野和紙)

29日(金)、先週の楮刈りに続き、紙すき体験活動を行いました。今回も1・2年生が縦割り班となり、上級生が下級生に教えながら進めていきます。

まず始めに、地域おこし協力隊の平山さんから、楮から和紙ができるまでのお話や紙すき作業について説明がありました。

左から順に、加工によって楮から繊維を取り出すまでの様子を表しています。皮をむいた白い茎は材料に使いません。

早速班ごとに分かれて、和紙に入れる飾りを作ります。型で切り抜いたものを並べて、オリジナルの模様を作っていきます。

木枠で和紙の原料をすくい、そこに飾りを入れていきます。ピンセットを使い完成の模様を思い描きながら慎重に作業を進めます。

一度濡らすと飾りがまるまってしまうものもあり、慎重に、手早く進めます。

漉き上がった紙は水分をとり、ガラスに貼り付けていきます。模様や和紙の繊維が透けて見えます。

ガラスに貼り付けた和紙と、青空のコントラストがとてもきれいです。1人1枚ずつ制作しましたが、どれ一つとして同じ作品はありません。紙すきは毎年恒例の行事ですが、単に2年生から1年生に技術が引き継がれるだけでなく、地域の伝統を大切にする気持ちも同時に引き継がれている、奥の深い行事だと感じます。そして今年の1年生が2年生になり、後輩に教える頃には、また感じ方も違っていることでしょう。

地域おこし協力隊の皆様、遠野支所の皆様、準備からご指導までありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。