植田東中学校 Ueda Higashi J.H.S.
本日17日(水)の午後の5・6校時に、3年生は「福祉体験学習」を実施しました。この授業の目的は、昨今の高齢化社会が急速に進む中、高齢の障がい者を取り巻く状況を体験的に学習することで、障がい者や高齢者に対する理解を一層深め、「共に生きる」ことを深く考え、進んで行動できるために行っています。
【体験学習では、ボランティアの方々16名が体験活動の説明やお手伝いををしていただきました】
【講師の方に説明をしていただき、生徒たちは真剣に話を聴いていました】
その後、インスタントシニア体験をしました。インスタントシニア体験とは、例えば「耳栓を装着して聴覚の変化を体験する」といった、お年寄りの方にとって大変なことを疑似体験することです。その他にも体験で使用する器具は「白内障用ゴーグル」「両腕関節サポーター」「利き手首おもり」「ゴム手袋」「膝サポーター」「左右異なる足首おもり」「つえ」「ゼッケン」などがあります。
【ボランティアの方々に手伝ってもらい、重しやめがねを着用し疑似体験開始です】
【階段の昇り降りで苦労しています】
【視界が狭く、白内障用のめがねなのでなかなか降りるのも大変です】
【先生方もチャレンジしました。先生方にとっては近未来なのでより真剣かも?】
【辞書で漢字を調べるのも一苦労です】
シニア体験と同時進行で別のクラスでは、「車いす体験」を行いました。実際に車いすを運転するととても難しいことがわかります。そしてバリアフリーではない場所での「車いす」は健常者でも困難ですので、お年寄りの方や障がいのある方が操作することは想像以上に大変であると思います。
【マットの上に車椅子を上げる体験です。バリアフリーでないと本当に大変です】
【車椅子体験では実際乗る人と押す人を両方体験しました】
だからこそ、お年寄りや障がいのある方が近くにいた場合に何か手伝うことができないかを考えてほしいのです。今回の福祉体験がただの学習ではなく、実際にそのような場面に遭遇した場合に、生徒たちには「声かけ、手を添える、助ける」など何かしらのアクションを起こしてほしいと思います。
これからの人生の中で、いずれ必ずそのような場面に遭遇すると思います。その時に何かの補助を生徒たちができたならば、今回の「福祉体験学習」が成功と言えると思います。
校長の話の中で生徒たちには、お年寄りの方への思いやりを大切にしてほしいという願いから「お年寄りに優しく接しましょう、労わりましょう、私たちも必ず行く道ですから」と話しました。
お礼のことばを述べた生徒代表の岩崎莉奈さんは、「車椅子では人の命を救う重大さ、インスタントシニア体験ではお年寄りへの気遣いや大変さを教えていただきました。改めてお年寄りへの接し方や介護の大変さがわかりました。今日の体験を9月に行われる福祉体験活動で生かしていきたいと思います。」と話してくれました。
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