夏休みが始まり、いわき市総合教育センターも研修にいらした多くの先生方でにぎわいを見せています。
7月24日(木)の午前中、小学校の先生方を対象に授業改善講座<小学校・国語>を実施しました。

今回のテーマは「物語教材における教材研究」。
大事なのは分かっているけれど、なかなか難しい教材研究。実際どうやったいいの?という先生方の疑問が少しでも解決できることを目指して講座を行いました。
そもそも、物語ってなんのために学習するのでしょう?
物語の授業で使用する「クライマックス」や「視点」などの言葉の定義、あいまいになっていませんか?
基本的なところから確認をし、国語科への授業づくりへの理解を深めます。


6年生の教科書に載っている「帰り道」を題材に、会場全体で教材研究の視点を確認したのち、
後半は3年生で学習する名作「モチモチの木」の教材研究に取り組みました。
しっかり読んでみると、物語の面白さや作者の表現の工夫に気付くことができます。
会場では、「この物語の主題って・・・」「この時の豆太って・・・」「授業をしたらきっと子供たちは・・・」といろいろな声が聞こえてきました。










講座を終えた先生方からは、「しっかり教材研究をして楽しい授業をしたい!」という声が寄せられてきました。
2学期からの楽しい国語の授業を目指して、先生方、一緒に頑張っていきましょう!
6月20日(金)、市内の通級指導教室を担当している先生方を対象に研修会を行いました。
今回は郡山市にある「発達支援室ひだまり」から、齋藤忍先生をお招きしての研修会です。

テーマは「SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)」。
「みんなと関わりたい!でもうまくいかないんだ…」
と悩む子供たちに、関わるときの「コツ」や「やり方」を教えるためのSSTを学びます。

忍先生がご持参された箱から飛び出したのは、「しの助劇場」の登場人物たち。
しの助劇場を見ながら、「こんな時どうする?」を子供たちは学びます。今回は私たちも子供たちの立場になって参加しました。

さて、次はミニゲームにも挑戦です。
活動型のSSTを通して、子供たちは仲間づくりを学んだり、仲間と活動することの心地よさや楽しさを体得するそうです。


先生方からも笑顔があふれ、会場は楽しい雰囲気に包まれます。
大人でもとても楽しいSST。先生方も「学校に戻ったら、子供たちとやってみよう!」と熱心に取り組まれていました。


今回の研修では、子供たちが抱える困難について学び、
その困難さにどう支援していけるか、ということでSSTについて学ぶことができました。
研修を受けた先生方も、ご自身が日々指導している子供たちの顔を思い出しながら受講していたようです。
研修後のふり返りでは、さっそく実践してみたいという声があがっていました。
忍先生のお話を聞いていると、SSTは通級指導教室という場だけではなく、
普段の教室でも取り入れてみるのも効果が大きいのでは?と思いました。
ご興味のある先生方はぜひ、今回の研修を受講された先生方にSSTについて聞いてみてください!
きっと、学級経営に役立つヒントが得られることと思います。
6月16日(月)に、保健主事の先生方を対象に児童生徒の健康の保持増進を図るための研修を実施しました。
日々の学校保健活動の中心となる保健主事、主事としての役割を確認しました。


後半は東京医療保健大学より渡曾睦子教授をお招きし、思春期の子供たちにどう関わっていけばよいのかお話を伺いました。




いわき市の子どもたちの現状、そして思春期の子供たちがどんなことに悩み、どんなことに苦しんでいるのか、
渡曾先生のお話に研修を受ける先生方もどんどん引き込まれていきました。
私たち教員にできることはなんだろう?
先生方も日々接する子供たちを想像しながら熱心に考える様子が見られました。

渡曾先生のお話の中に、日々の指導につながるヒントも多く見つかったようです。



研修後の先生方の振り返りを見ると、
「学校で活用していきたいことばかりだった。」
「もっといろいろな先生にも受講を勧め、市内で広げたいと思った」
「悩み苦しむ子どもたちへの接し方を見直し、子どもたちに寄り添っていきたい」
といった声が挙げられていました。
それぞれが各校にもどり、きっと研修で吸収したことを職員室で話題に出してみたことと思います。
市内だけでなく、全国の子供たちの心に笑顔が灯ることを目指して、
私たち教員も学び続けていきたいですね。
6月20日(金)に特別支援学級等新任担当教員研修②を行いました。この研修は「今年度初めて特別支援学級の担当になった教員として、特別支援教育に関する基礎的事項について研修に取り組み、特別支援教育に携わる教員としての資質を高めること」をねらいとしています。
今回は4月に引き続き2回目の研修となります。特に自立活動に係る内容について学びました。まず、教育支援アドバイザーから「自立活動の指導について」講義を行いました。自立活動は特別支援学級において重要な指導であるとともに「学校の教育活動全体を通じて行う」活動であることを確認しました。また、授業づくりの視点から大切にしたいことについて、具体的に学びました。

次に小学校と中学校に分かれて講義・演習を行いました。

特別支援学級担任の経験がある指導主事が自身の事例や動画をもとに、自立活動を進めるうえでの具体的な手立ても含めて講義・演習を行いました。


研修者同士でお互いに話し合いながら、児童生徒へ具体的にどのような手立てを講じて支援していくのか学び合う時間もありました。


最後の協議では「学級経営・教室経営の充実に向けて」指導主事や教育支援アドバイザーも協議に加わりながら、実際に研修者の悩みについて共有しました。アドバイザーからの具体的な助言もありました。


夏休みが近づき、学校はまた慌ただしい日々が続きますが、本日の研修での得た学びを各学級で困り感を抱える子供たちへの支援に生かしていただければと思います。
なお、総合教育センターでは、初めて特別支援学級を担当される先生方を対象に「特別支援学級新任教員サポート訪問」を行っています。詳しくは各学校に文書が送付されていますので、奮ってご活用ください。
6月12日(木)に初任者研修〈授業研修②〉を実施しました。
この研修は「授業及び学級経営の充実のための基礎的な内容についての研修を行い、指導力の向上を図る」ことをねらいとしています。

まず「初任者研修を振り返って」という題目で、今年採用2年目となる小学校の先生1名、中学校の先生1名に発表していただきました。先輩方が1年目にやってよかったこと、学んだこと、反省点などについて具体的にわかりやすくお話しいただきました。


次は、総合教育センター指導主事が「評価について」講義・演習を行いました。学習評価は、教師が子供たちの成績をつけることではなく、「子供たちのより良い学びのため」「教師が自身の指導改善のため」に行うものであることを学びました。


午後の初めには総合教育センター指導主事による「特別支援教育の視点から~子どもとのかかわり方~」という題目で講義・演習を行いました。特別支援教育は障がいの有無に関わらず、「支援を必要とする全ての児童生徒に応じた指導及び支援を行っていく教育」であり、私たち教員は特別支援学級・通常学級の枠にとらわれることなく、「一人一人を生かす教育」「みんなで支え合っていく教育」を進めていくことが大切であると学びました。


続いて、総合教育センター指導主事が「特別活動の進め方」について講義・演習を行いました。特別活動の意義、領域について具体的に学ぶとともに、特に学級活動において学級のより良い集団づくりに向けて、事例をもとに協議しながら学びを深めていました。


最後に、総合教育センター指導主事が「生徒指導の視点から~授業づくりと学級経営」について講義・演習を行いました。「生徒指導上の問題を解決するために自分たちができること」について協議をしながら学びました。学校の教育活動全体をとおして、児童生徒の「自己指導能力」を育成するために、初任者の先生方が具体的にどのように児童生徒と関わっていくべきかを学ぶ機会を得られました。


写真はありませんが、最後の最後には初任者の先生方から寄せられた生徒指導上の悩みについて、指導主事が具体的に助言をしました。今後も初任者に寄り添いながら研修を進めてまいります。