7月30日(水)、児童生徒理解講座を行いました。
会津大学の苅間澤 勇人教授を講師としてお招きし、Q-Uの見方や分析、さらに学級経営について専門的なお話をいただきました。

いわき市でもアンケートQ-Uを実施していますが、分析をしてみると見えてくることが多くあります。
どのように分析をしたらよいのか、分析結果によって気になる児童生徒にはどのようにアプローチしたらよいのか、詳しくお話を聞くことができました。


苅間澤先生のお話に、研修を受けている先生方も真剣に耳を傾けています。
メモを取る手が止まらない先生方の様子に、「学級をよりよくしたい」「一人でも多くの子供たちに楽しく学校生活を送ってほしい」という強い思いがうかがえます。


先生方の対話の中には「見逃してたなぁ…」「もう一度結果を見直さないといけないな」
といった声が聞こえてきました。
今回の研修では、Q-Uの結果をどのように見たらよいのか学んでいます。各校にあるQ-Uの結果を、再度確認し、今後の学級経営に生かしていただければと思います。
研修を受けた先生方、
ぜひ多くの先生方へ学んだことを共有し、チーム学校としての仲間づくりをしていきましょう!
7月25日(金)に授業実践講座(小学校外国語)を行いました。市内の小学校の先生方43名が参加しました。

まず、学校教育課指導主事が言語活動の理論について、わかりやすく解説しました。


次に、市内の外国語教育推進リーダーの先生が言語活動の実際について、自身の実践例も含めてたくさん紹介していただきました。


最後には、新学期からの授業に向けて、小グループでマイクロティーチング(模擬授業)の実践、協議を行い、よりよい授業づくりに向けて学びを深めました。


新学期も子供たちが「友達やALTと英語でのやり取りが楽しい」と実感できる外国語の授業づくりを続けていただきたいと思います。
7月28日(月)の午後は、授業実践講座<中学校・国語>が行われました。
今年も福島大学附属中学校より遠藤 正笛史先生にお越しいただきました。
遠藤先生からさっそく「言葉による見方・考え方」を働かせるということについて、次の一句が提示されました。

「バスを待ち大路の春を疑わず」
みなさんはどの言葉に注目しますか?という遠藤先生の問いかけに、講座を受ける中学校の先生方も言葉の一つ一つに注目し吟味する姿が見られます。


遠藤先生から言語活動の充実を図るために提案されたのが、
演劇的手法を用いた学びとして「ホット・シーティング」という活動。
「ホット・シーティング」とは、教師や学習者が登場人物となって、質問したり答えたりする技法なのだそうです。遠藤先生も今年学会で発表された内容だそうです。
講座では、まずその方法や有効性を学びます。

その後、先生方で実際に「ホット・シーティング」を体験してみます。
今回使用する教材は「走れメロス」。
先生方はグループになり、それぞれメロス役、セリヌンティウス役、暴君ディオニス役に分かれ、それぞれになりきります。そして、互いに質問をしあうという活動です。


メロス役へ・・・「どうして妹ではなく、友人を身代わりにしたのですか?」
セリヌンティウス役へ・・・「しばらく会っていなかったのに、いきなり身代わりになるよう言われてどうでしたか?」
暴君ディオニス役へ・・・「どうしてそんなに人を信じることができないのですか?」
等、様々な質問が飛び交います。質問を受けた役は、その役になりきって答えます。
ホット・シーティングを体験してみると、相手がいることで「問い」が生まれやすいことや教材への多角的なアプローチができることを実感することができました。
最後に、体験してみて得た実感をもとに2学期以降の授業づくりを考えました。

やってみるととても楽しい「ホット・シーティング」、興味のある方は研修に参加された先生にぜひ内容を聞いてみてください!
7月28日(月)、授業改善講座<中学校・国語>を実施しました。
今回の講師は、学校教育課の森指導主事です。

講義は、国語科らしく森指導主事が思わず「ジャケ買い」をしてしまったという本の紹介から始まりました。森先生の、面白くテンポの良いお話に会場も先生方も笑顔になっていきます。

森先生からは「国語科の本質」について、言葉に着目しながらご説明いただきました。
そこから、研修のねらいとなる「教科の本質に迫る授業の設計」について話は進みます。
講座の後半は、高校入試問題を共通のテキストとして授業づくりについて協議しました。



森先生も、先生方の協議を見守ります・・・。
そして最後は、やはり国語科らしく本の紹介。

国語科の本質について深く考え、より良い授業づくりについて議論を重ねる、有意義な講座だったのではないでしょうか。
7月24日(木)の午後、午前の授業改善講座に続き、授業実践講座<小学校・国語>を実施しました。
今年も福島大学附属中学校より、高橋 正充先生にお越しいただきました。

高橋先生には昨年度も本研修にお越しいただいております。研修を受ける先生の中にはリピーターもいらっしゃるようです。
さっそく高橋先生から質問がありました。「国語の授業で大事にしていることは?」
多くの先生が悩みながらもご自身の答えを見つけようとしています。

この質問、実は多くの先生が「読むこと」の領域で考えるのだそうです。
そこで、本日の研修も「読むこと」における深い学びについて、高橋先生からお話をいただきます。
「読み」を考えたときに、欠かせないのは「解釈」についてですが、
その「解釈」において重要なのは「根拠」と「理由」を区別することであるというお話を実践を通して学びました。








国語科で話し合いの活動をさせたとき、「様々な意見が出るのはいいけれど、どこに着地すれば・・・」というのは多くの先生方が悩まれるところだと思います。「オープンエンドでいいのだろうか・・・」という悩みに高橋先生からのお答えは「読みのアップデート」というキーワードでした。
高橋先生からの詳しい解説に多くの先生方がうなずきながら聞いていらっしゃる様子が見られました。
研修を受けられた先生方も、2学期からの授業づくりのヒントをお土産にすることができたのではないかと感じています。
研修を受けられた先生方、ぜひ、各学校で今回の講座の内容を広く伝達していって下さい!