5月27日(火)に「特別な支援を必要とする児童生徒の支援を校内体制を生かして組織的・系統的に進めるためのマネジメント力の向上と、合理的配慮についての理解を図ること」をねらいとして、特別支援教育コーディネーター研修を行いました。

まず、「エビデンスに基づく特別支援教育の推進」について、市内の小学校の先生方を研修講師として、教育ソフトを導入している学校にはそのソフトの活用事例について、教育ソフトを導入していない学校には「プロトコール」の活用について実践発表を行いました。

教育ソフトを導入している学校対象の発表では、個別の教育支援計画や指導計画作成に係る成果と課題、校内研修での活用について具体的に説明いただきました。


教育ソフトを導入していない学校対象の実践発表では「プロトコール」の活用について、具体的な活用方法の説明だけではなく、事例から、より効果的な支援に向けての演習もありました。参加した先生方も演習に真剣に取り組む姿が見られました。


研修の後半には指導主事、教育支援アドバイザーがそれぞれ「特別支援教育コーディネーターの役割と教育ソフトの活用について」、「校内支援体制の構築に向けて」講義を行いました。特別支援教育コーディネーターの役割、特別支援教育の理念、就学の流れ「学びの場の検討」の在り方の確認など具体的にわかりやすくお話いただきました。

学校全体で特別支援教育を進めるうえで、コーディネーターの先生の役割は多岐にわたりますが、各学校で困り感を抱えている子供たちに寄り添った支援を学校全体で進められるようご協力をよろしくお願いいたします。


5月22日(木)に「教員としての基本的な心構え、コミュニケーション能力や協調性などの資質の向上を図る」ことを目的に初任者研修・新規採用養護教諭研修をいわき海浜自然の家で実施しました。
開会式の後、野外炊飯の活動を行いました。大雨の中での活動となりましたが、どのグループも声を掛け合いながら、協力して活動する姿が見られました。




どの班も手際よく作業を進めることができ、決められた時間内に食事や後片付けも済ませました。








後片付けのあとには天気も回復したので、集合写真も撮影できました。

午後は、いわき市小・中学校長会連絡協議会・会長の校長先生より「初任者・新規採用者に臨むこと」について講話をいただきました。

講話の前半は、校長先生から「『ねらい』を常に考える」「日々の指導の大切さを理解する」「自分磨きの時間をたくさんもつ」ことについて、講話の後半は、研修者たちが聞きたいテーマについてお話しいただきました。それぞれ具体的にわかりやすくお話いただきました。メモを取りながら真剣に話を聴く研修者が多く見られました。

最後の協議では、1ヶ月の勤務を通して授業や授業外での成果と課題について、小グループでの協議を行いました。



協議の後半は他の班とも共有しました。どのグループでも対話しながらそれぞれの成果や課題について共有していました。


午前中は野外炊飯、午後は講話・協議と内容が盛りだくさんの研修でしたが、この研修を通して、研修者のコミュニケーション能力や協調性が向上している様子が見られました。この研修での学びを児童生徒、同僚、そして地域や保護者の方との関わる際に生かしてほしいと思います。
4月24日(木)、教職経験20年を経過した先生方を対象に、自校や各自の教育課題へ対応し、自身の専門性を発揮しながら学校を牽引する、組織のリーダーとしての資質や実践的指導力の向上を図ることを目的としての講義・演習を行いました。


研修の冒頭では、総合教育センター所長より「組織のリーダーとなる教職員としての心構え」と題した講話が行われ、自校を牽引するリーダーとしての意識を高める貴重な機会となりました。


続いて学校教育課管理主事が講義「教職員としての服務・勤務」を行いました。組織の一員として、法令遵守と責任ある行動の重要性を再認識する時間となりました。
研修の後半では、「教職経験20年教員としての課題解決に向けて」と題した講義・演習が行われました。


講義に続く演習では、ブレインライティングの手法を用いて、グループで具体的な教育課題について議論しました。



短い時間ではありましたが、経験豊富な教員同士がそれぞれの知識やアイディアを共有し、課題解決に向けた実践的なアプローチ方法を検討しました。

研修の締めくくりには、本日の学びを振り返り、明日からの実践に繋げるためのリフレクションの時間を設けました。講話や演習を通して得た気付きや学びを共有し、自身の今後の目標や課題について考えを深めました。
研修後、参加した先生方からは、「研修を通して、組織の中核としての自覚を持ち、より良い学校づくりや、子ども・若手教員の育成に貢献したいという意識が高まった。」「同じ立場の先生方との情報交換は有意義で、学校や個人の課題解決に向けた具体的な手立てや視点が得られた。」といった声があげられました。

今回の学びを活かし、各校のリーダーとして、その熱意と能力を遺憾なく発揮されることを期待しています。
4月30日(水)、教職2年目の先生方を対象に研修が行われました。
今回は、2年目を迎えた先生方に改めて教職員としての自覚を促し、それぞれが目標を新たに2年目としてのスタートを切れるようにすることをねらっての講義・演習でした。

初任者だった昨年度から、「独り立ち」の2年目。
「2年目としての心構え」や「教職員としての服務・勤務」についての講義では、真剣に耳を傾ける先生方の姿が見られました。
講義では先生方も対話的に取り組みます。
「信頼を得られる教員」、「誠実な対応」、「何のために教員になったのか」等の言葉が各グループから聞こえてきました。それぞれが教員としての襟を正し、教員としてあるべき姿を自信の中に描いたようでした。



さて、研修の後半は「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の視点についての講義・演習です。
今回は「主・対・深」の視点に基づいて、研修日当日に行ってきた自身の授業を振り返りました。
まずは、自分自身でよりよい授業にするためにどうすればよいかを考えます。
どの先生も、いわき市で授業づくりの基本として掲げている「ABCシート」を片手に、子どもたちの様子を思い出しながら考えているようでした。



講義後半は、それぞれが考えた授業改善案について意見の交換を行いました。
活発な意見交換の様子から、どの先生からも「もっと良い授業をしたい!」という熱意が伝わってきます。


先生方の熱意を感じ、本センター指導主事も一緒になって授業づくりについて考えました。





様々な意見を聞き、「楽しい授業」「分かる授業」のヒントを得たようです。
リフレクションでは、「自分の授業を客観的に捉え、見つめ直すことができた」との声が上がりました。
「常に吸収し続ける教員でいたい」、そして、「やはり学ぶことは楽しいと感じた」と、先生方自身が、学びの大切さを感じた研修となりました。
4月16日(水)、新任の常勤講師の先生方を対象に、教師としての心構えをはじめ、児童・生徒との関わり方や授業づくりの仕方を学び、実践に生かすことをねらいとしての講義・演習を行いました。
児童・生徒との関わり方については、事例について自分たちだったらどのように関わり、指導・支援していくのかを研修者同士で真剣に話し合う姿が見られました。


授業づくりについての講義・演習では、センター指導主事が模擬授業を行い、授業づくりのポイントについて理解を深めました。
また、養護助教諭の先生方は、教育委員会指導主事を講師にディスカッションを通して、養護教諭の役割について理解を深めることができました。

研修終了後、研修者からは、「子どもたち一人ひとりの背景に目を向けて関わるようにしていきたい。」「子どもたちの興味を惹きつける授業をつくりたい。」などの具体的な気づきや、実践につなげていこうとする声がありました。