教職2年次研修
1月16日(木)に中学校の先生を対象に、20日(月)に小学校の先生を対象に「教職2年次研修」が行われました。
研修の前半には、1年間取り組んできた課題研究の発表を行いました。「主体的な学習活動を展開するための自己有用感を高める実践の工夫について」「道徳科の学習において、道徳的諸価値について自ら考え対話することのできるような指導はどうあればよいか」「英語科において学ぶ意欲を高め、主体的に英語を用いてコミュニケーションを図るための指導はどうあればよいか」など、研修者が年度初めに設定した課題の解決に向けた取組みについて熱心に伝えました。


昨年度の初任者研修の時の姿より、教員としてたくましく成長している様子がうかがえました。
後半は、「基礎形成期の課題とその解決に向けて」と題して、研修調査室長より講義を行いました。VUCAな時代を生きていく子どもたちに必要な力をどのように付けていくのか。子どもたちの伴走者としてどのように関わっていくことが望ましいのか、等を考えることができました。

教職3年目に向けて、さらに力を付けていくことを期待しております。
その他の研修
12月25日(水)に令和6年度教育研究発表会を開催しました。
第1部の分科会では、教科部会および教科外部会の全8部会の調査研究委員が各会場に分かれ、1年次の成果と課題を発表し、参会者と熱心な協議を行いました。
〇国語部会の様子

〇社会部会の様子

〇算数・数学部会の様子

〇理科部会の様子

〇外国語部会の様子

〇道徳部会の様子

〇生徒指導部会の様子

〇特別支援教育部会の様子

第2部の全体会では、国立教育政策研究所研究企画開発部総括研究官の千々布敏弥氏から「『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた教師のリフレクション」と題して、ご講演いただきました。



千々布氏は「主体的・対話的で深い学び」の実現のために、学校の組織文化を再構成していく重要性に触れ、授業研究でのリフレクションを通して、同僚性の構築や教師一人一人のエージェンシー(主体性)を尊重しながら、さらに向上させていくことが、教師の授業力向上、児童生徒の学力向上につながるということを、豊富な事例を通してお話くださいました。
参会者からは、これまでの教師観、学校観、授業観を振り返るとともに、リフレーミングしていこうとする前向きな感想が多く寄せられました。
今回の発表会での学びをの3学期からの教育実践に生かしていただければと思います。また、調査研究委員会は令和6・7年度の2年間の実践研究に取り組んでいます。今年度の協議で参会者の皆様から出されたご意見等をもとに、さらに充実した研究を推進していきたいと思います。
専門研修
12月6日(金)に錦中学校を会場として、授業深化講座〈中学校:数学〉が実施されました。
今回は、筑波大学附属中学校 近藤俊男先生を講師としてお迎えし、1年生に対して図形領域の授業を行っていただきました。子どもたちとゆっくりと既習内容を確認していく様子や子どもたちの声をじっくり聞く大切さ、板書の取り方など、細部にわたり工夫が感じられ、研修者にとって大変勉強になった授業参観になったと思います。


後半は、近藤先生に「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」として、講義をいただきました。子どもたちが深く考えることができるように、教材研究をすること、身近な事象を教材化すること、子どもの声をよく聞いて授業を展開することなどをご教授いただきました。

今回の研修を受け、いわきの子どもたちのためにできること考え、実践できる教師集団を作っていきたいものです。
職能研修Ⅱ
11月26日(火)にいわき市立豊間小学校、いわき震災伝承みらい館を会場として、放射線・防災教育研修(小学校:防災)を行いました。
はじめに、震災語り部の大谷様より、東日本大震災当時何が起こったのか、豊間に住む人として何ができたのかなどについて語っていただきました。

次に、豊間小学校の先生より、豊間小学校の防災教育の実際についてご講義いただきました。防災を自分事として捉えるためにどのような教育活動を位置付けているのか、学校、地域、保護者が一体となるためにどのような活動を行っているのかなど、丁寧に説明をしていただきました。


最後に、いわき震災伝承みらい館の施設見学を行いました。
研修者からは「子ども達の将来を考え、いつになっても防災意識を薄めてはならないこと、自助の大切さについて、具体的に指導していきたいと思います」「災害が発生した時に命を守る正しい行動を取ることができるために、日頃の訓練が大切で、まず学校で災害が発生した場合にどう行動するかを、学校という組織として共通理解を図っておく必要があると思いました」といった感想も寄せられ、充実した研修で会ったことがうかがえます。
職能研修Ⅱ
11月21日(木)に福島県教育庁義務教育課指導主事本多正典先生を講師として、放射線・防災教育研修(中学校:放射線)を行いました。
前段の講義では、放射線について何を教えますか?放射線について学ぶことで生徒は何ができるようになりますか?放射線についてどのように指導しますか?をテーマして指導要領や県の資料を基に詳しく説明していただきました。


後半は教科等横断的な放射線教育のカリキュラム・デザインとして3~4人で演習を行いました。教科や立場の違う教員でどのようなカリキュラムを編成することができるかについて充実した演習を行いました。


研修者からは「放射線教育は『よくわからないから理科でお願い』という雰囲気があるので、全教員が共通理解のもとで行えるように校内研修や計画の立案をしたいと思いました」「記憶から消えかかっていた事故を先生の動画などで思い出し,生徒たちの未来のために伝えなければならないことを再確認することができました」といった感想も寄せられ、充実した研修で会ったことがうかがえます。