6月6日(金)、今年度第3回目の学校司書研修が行われました。
今回の研修は福島県教育委員会主催の「ふくしまの未来をひらく読書の力プロジェクト」のもと、一般の方も交えながらの開催でした。

今回、講師としてお招きしたのはEQ絵本講師@インストラクターの大和田 真央さんです。
早速絵本の読み聞かせからのスタートです。
前回の学校司書研修②に引き続き、「読み聞かせ」をテーマにそれぞれの読み聞かせのブラッシュアップを目指します。

大和田さんより、「子どもの心をつかむポイント3つ」そして「読み方のポイント4つ」のお話をいただきました。普段所属する小・中学校で読み聞かせの実践を行う学校司書のみなさんにとってはとても参考になるお話でした。
読み聞かせの前に「イエス3回!」で読む前のラポールを形成することが大切!ということで、さっそく実践です。
学校司書の皆さんはペアになり、読む前に「イエス」と3回言わせるような問いかけをしながら、子どもたち(子供役の学校司書)を絵本の世界へ誘います。




読み聞かせをしているときの学校司書の皆さんはとても生き生きとしています。
学校の子供たちに読み聞かせを楽しんでもらおうと日々熱心に取り組んでいらっしゃる様子が伝わります。

積極的に質問もし、自身のスキルアップに向けて熱心に取り組みます。

学校司書研修はいつも絵本に囲まれています。最後は参加者みんなで、集合写真です。
学校司書のみなさんが、これからもいわき市の子供たちを絵本の世界に誘ってくれることと思います。

5月21日(水)、今日的な教育課題解決のための研究や学力向上を目指した授業の在り方等についての研修を深め、研修主任としての資質、指導力の向上を図ることを目的とした講義・演習を行いました。
今回、大妻女子大学教授の澤井陽介先生をお招きし、「校内研修の充実に向けて~研修主任の役割~」と題してご講義をいただきました。


研修の前半は、「協働性のある校内研修の確立」をテーマに、参加した先生方同士で議論する時間から始まりました。




グループごとに、”主体的な学び”を充実するためにどのようなことを重視するか…を熱心に話し合います。
それぞれの学校での課題意識や実践への思いが溢れ出しました。




グループで出された意見の中から、「なるほど!それ、研究してみたい」と思う一つを報告します。


澤井先生が、各グループから報告された意見をホワイトボードに丁寧に書き綴り、それらのキーワードを紡ぎ合わせるようにして、架空の小中一貫校の校内研修内容を参加者と共に創り上げていきす。



すべてのグループの発表が終わると・・・ホワイトボードに校内研修の内容とテーマが完成しました!この”概念砕き”ともいえる共同作業を通して、抽象的な理念が具体的な行動へとつながるプロセスを肌で感じることができました。


参加した多くの先生方からは、「研究テーマを自分たちで決めるという視点が新鮮だった。」「この手法を自校でも取り入れたい。」といった声が聞かれ、主体性を引き出す研修の在り方が明確になりました。
研修の後半は、「これからの教育の在り方を探る」をテーマにした澤井先生の熱意溢れる講義に引き込まれました。加速する社会の変化の中で、子どもたちに必要とされる力とは何か、そしてそれを育むために教師がどうあるべきか、実践に役立つヒントが数多く示されました。

特に、「個別最適な学びと協働的な学びの充実」、「振り返りの工夫」、「日常的な対話の学習集団づくり」、「授業を見とる視点の明確化」に関する内容に、多くの先生方が共感と発見を得ることができました。

参加した先生方からは、「校内研修のイメージが具体的になった。」「明日からの授業や校内研修にすぐに活かしたい。」といった声が多数寄せられました。他校の先生方との協議も、悩みを共有し、新たな視点を得る貴重な機会となったようです。
今回の研修で澤井先生から授かった”協働で創る学びの場”という羅針盤を胸に、研修主任の先生方がそれぞれの学校で力を発揮し、校内研修を豊かにしていくことを願っています!
4月21日(月)、採用後5年経験の先生方を対象に研修が行われました。
今回は、これまでの5年間の経験を見つめ直し、さらに教員としての力を高めていくための一歩を踏み出すことをねらっての講義・演習でした。
研修のはじめに、初任の頃からの先生方自身の成長を確かめ、その背景にある自分自身のこれまでの歩みを振り返る時間がありました。


「教職員としての服務・勤務」についての講義では、教職員として守らなければならないことについて改めて確認し、「不祥事は絶対にしない」「不祥事根絶のために日頃の行動を見直したい」と気持ちを引き締める声が多くありました。

研修後半は、小中教諭・養護・幼稚園・栄養職員に分かれ、それぞれ研修を行いました。
一年間の研修の進め方や、ICTを活用した授業づくりについて確かめました。「授業改善や、ICTを授業に活用することについての意欲が高まった」という一年間の研修について前向きな気持ちになった先生の声もありました。




5月7日(水)、主幹教諭としての職務を理解し、学校教育全般に対する具体的な方策をもって教職員をリードする力量を身に付けることを目的としての講義・演習を行いました。

はじめに総合教育センター所長より、「主幹教諭に求められること」と題する講話・講義があり、学校組織の中核を担う存在としての役割について、具体的なビジョンが語られました。
変化の激しい時代において、学校組織をどのように未来へと導くのか・・・。
主幹教諭のリーダーシップに新たな視点をもたらし、学校経営の羅針盤となるでしょう。

続いて学校教育管理主事による「教職員としての服務・勤務」の講義では、学校運営を円滑に進める上で不可欠な服務規律や勤務管理について、改めてその重要性を再確認する時間となりました。
既に理解している事柄も、主幹教諭の視点から深く掘り下げることで、より実践的な知識へと昇華されます。


続く情報共有の時間では、主幹教諭としての経験年数が同じ先生方で集まり、自己紹介や近況報告を行いました。お互いに声をかけ合いながら、素早く集まり話し始めることができる姿・・・さすがです。

情報共有の時間に続いて、「主幹教諭の役割」「校務運営の実際」について、協議・演習を行いました。学校の課題解決に向けて、強み・こだわりを生かしながらできることを真剣に考えます。



FigJamを使った演習では、付箋を使って課題やその解決策について活発な意見交換が行われました。FigJamの自由なキャンバス上で、それぞれの思考が可視化され、有機的に結びついていきます。初めて使う先生がほとんどでしたが、スムーズに活用することができていました。

各グループから導き出された具体的な解決策や新たな発想が、Figjam上に鮮やかに表現されています。協働の力が生み出した、実践的な知恵がここに集約されています。




研修の最終段階では、これまでの学びを統合し、自分自身のリーダーシップスタイルについて深く振り返ります。各グループで話し合った内容について全体で共有を行いました。異なる視点やアイディアに触れることで、新たな気づきが生まれ、学びがさらに広がります。
変化の激しい時代だからこそ、先生方の強いリーダーシップと柔軟な発想が求められています。研修で培った実践力を最大限に活かし、学校をより魅力的な学びの場へと発展させていくことを心から期待しています。
5月16日(金)に学校司書研修②を実施しました。
今回のテーマは「読み聞かせ」です。普段所属している小学校・中学校で日々子どもたちのために読み聞かせを実践している学校司書の皆さんですが、今回はさらなるスキルアップを目指します。
今回の講師は、南相馬市立総合図書館の佐藤 真紀さんです。
早速佐藤さんから読み聞かせのプレゼントです。

研修者の学校司書も童心にかえって、読み聞かせを楽しみました。



佐藤さんによる実演を聞いたあとは、読み聞かせのスキルについて学びます。
絵本の持ち方は・・・
ページのめくり方は・・・
学校司書の皆さんも絵本を手に真剣に聞き入る様子が見られました。


学校司書から佐藤さんへ積極的に質問する姿も見られました。学校司書の皆さんが、子どもたちのためにと、よりよい読み聞かせを目指していることが分かります。



学校司書の皆さんも読み聞かせに挑戦です!




午後の研修では、グループになって読み聞かせを演習しました。
まずは、読み聞かせの準備です。持参した絵本をそれぞれじっくりと読み込みます。
「子供たちに聞かせたい、おもしろいポイントはどこだろう?」5色の付箋を使って、読み聞かせのポイントに印をつけました。


読み聞かせの準備が整ったら、今度は全員が読み聞かせに挑戦しました。各グループでお互いの読み聞かせを聞き合い、良かった点やアドバイスを伝え合います。








学校司書の皆さんの積極的な読み聞かせ実演で、研修室は明るい雰囲気に包まれていました。
改めて絵本のもつ力を感じた研修となったことと思います。今後それぞれの学校で研修で学んだことをいかし、今度は子どもたちに読み聞かせをする姿が想像されることと思います。
絵本に囲まれた、有意義な一日になったことと思います。
