授業実践講座<中学校・国語>
2025年7月30日 08時23分7月28日(月)の午後は、授業実践講座<中学校・国語>が行われました。
今年も福島大学附属中学校より遠藤 正笛史先生にお越しいただきました。
遠藤先生からさっそく「言葉による見方・考え方」を働かせるということについて、次の一句が提示されました。
「バスを待ち大路の春を疑わず」
みなさんはどの言葉に注目しますか?という遠藤先生の問いかけに、講座を受ける中学校の先生方も言葉の一つ一つに注目し吟味する姿が見られます。
遠藤先生から言語活動の充実を図るために提案されたのが、
演劇的手法を用いた学びとして「ホット・シーティング」という活動。
「ホット・シーティング」とは、教師や学習者が登場人物となって、質問したり答えたりする技法なのだそうです。遠藤先生も今年学会で発表された内容だそうです。
講座では、まずその方法や有効性を学びます。
その後、先生方で実際に「ホット・シーティング」を体験してみます。
今回使用する教材は「走れメロス」。
先生方はグループになり、それぞれメロス役、セリヌンティウス役、暴君ディオニス役に分かれ、それぞれになりきります。そして、互いに質問をしあうという活動です。
メロス役へ・・・「どうして妹ではなく、友人を身代わりにしたのですか?」
セリヌンティウス役へ・・・「しばらく会っていなかったのに、いきなり身代わりになるよう言われてどうでしたか?」
暴君ディオニス役へ・・・「どうしてそんなに人を信じることができないのですか?」
等、様々な質問が飛び交います。質問を受けた役は、その役になりきって答えます。
ホット・シーティングを体験してみると、相手がいることで「問い」が生まれやすいことや教材への多角的なアプローチができることを実感することができました。
最後に、体験してみて得た実感をもとに2学期以降の授業づくりを考えました。
やってみるととても楽しい「ホット・シーティング」、興味のある方は研修に参加された先生にぜひ内容を聞いてみてください!