校長室より
令和2年度のスタートにあたって
あ い さ つ
いわき市立平第一中学校長 西内英理
新入生170名を迎え、2年生185名、3年生160名、計515名の全校生徒で令和2年度がスタートしました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、思うような教育活動を展開することが困難な状況ではありますが、しばらくぶりの学校生活に笑顔がはじける生徒たちを見て、やはり学校は生徒たちが主役であることをあらためて感じました。このコロナウイルス禍が1日も早く収束し、通常通りの学校を取り戻すことができるよう、強く願うばかりです。
さて、こんな状況の中でも、過日の入学式では、フレッシュで元気の良い新入生の姿を見ることができました。また、しばらく見ない間にたくましさを身につけた新2年生、最高学年としての自覚が行動に表れだした新3年生には、大きな頼もしさを感じました。これからどのように成長していってくれるのか、とても楽しみです。
平一中は歴史と伝統ある、すばらしい学校です。
特に今年は、「築け伝統わららの時に」「伸ばせ伝統我らの時に」のスローガンのもとに取り組む生徒会活動は、昨年度末の生徒会会則の改正を受け、これまで以上に活発に、意欲的に活動していかなければなりません。これまでの先輩方が築いてきてくださった歴史と伝統を、さらに伸ばしていけるよう、生徒共々がんばっていきたいと思います。
世界的に厳しい状況下ではありますが、生徒たちの健康・安全を第一に考えながら、生徒たちの学力の向上はもちろん、健やかな身体とたくましい心(けやき魂)の醸成、礼節ある態度の育成のために、全職員48名が「チーム平一中」として一丸となって努力してまいる所存です。
そのためには、保護者の皆様や地域の方々のお力添えをいただかなければなりません。このコロナウイルス騒ぎを無事に乗り切るために、また、子供たちひとりひとりの健やかな成長のために、われわれ教職員と保護者の方々、地域の皆様が連携を深めながら取り組むことができますよう、これまで以上のご理解とご協力をお願いいたしまして、新年度のあいさつといたします。
平成31年度のスタートにあたって
あ い さ つ
いわき市立平第一中学校長 西内英理
新入生184名を迎え、2年生160名、3年生191名、計535名の全校生徒で平成31年度がスタートしました。一昨日の入学式では、新入生たちの希望とやる気に満ちた表情を見ることができました。また、それに先だって行われた始業式でも、最高学年となった3年生、先輩として後輩を迎えるる2年生が、それぞれの「覚悟」を示し、頼もしさを感じました。
平一中は歴史と伝統ある、すばらしい学校です。
特に今年は、生徒会活動の一層の充実に力を入れ、「築け伝統わららの時に」「伸ばせ伝統我らの時に」のスローガンのもと、平一中生としての自覚と誇りを育て、これまで先輩方が築いてきてくださった歴史と伝統をさらに築き、伸ばしていけるよう、生徒共々がんばっていきたいと思います。
生徒たちの学力の向上はもちろん、健やかな身体とたくましい心(けやき魂)の醸成、礼節ある態度の育成のために、全職員48名が「チーム平一中」として一丸となって努力してまいる所存です。
そのためには、保護者の皆様や地域の方々のお力添えをいただかなければなりません。子供たちひとりひとりの健やかな成長のために、われわれ教職員と保護者の方々、地域の皆様が連携を深めながら取り組むことができますよう、これまで以上のご理解とご協力をお願いいたしまして、新年度のあいさつといたします。
栄光の影に ~「スポーツ笑顔の教室」より~
「出来事」のページでも紹介したように、10月16日(火)・17日(水)に本校2年生の全学級を対象に
○公益財団法人日本スポーツ協会
○公益財団法人日本オリンピック委員会
○公益財団法人日本サッカー協会
○一般社団法人日本トップリーグ連携機構
の4団体が主催する「スポーツこころのプロジェクト」事業による「スポーツ笑顔の教室」を行いました。本校では一昨年以来の2度目の開催でした。
各クラスとも2時間を使って、前半は体育館で夢先生と一緒にカラダを動かす「ゲームの時間」、
後半は教室で夢先生と夢について語り合う「トークの時間」という構成でした。
今年度の講師(夢先生)は次の3名でした。
○ 藤岡奈穂子(ふじおか なおこ)先生 競技:ボクシング
○ 川邉 隆弥(かわなべ たかや)先生 競技:サッカー
○ 鈴木 規郎( すずき のりお )先生 競技:サッカー
それぞれの夢先生のプロフィールを紹介します。
藤岡奈穂子(ふじおか なおこ)先生 〔 21CR・23CR 〕
○宮城県出身。高校、社会人を通して5度、ソフトボールで国体に出場。
○24歳でボクシングを始め、その後プロに転向。
○その後WBC女子世界ストロー級王者(2度防衛後返上)、WBA女子世界スーパーフライ級王者(1度防衛後返上)、WBO女子世界バンタム級王者(1度防衛後返上)、WBA女子世界フライ級王者(現チャンピオン・先月初防衛に成功)、WBO女子世界ライトフライ級王者(防衛せずに返上)となり、男女通じ日本人初の世界5階級制覇を成し遂げた。
川邉 隆弥(かわなべ たかや)先生 〔 22CR・25CR 〕
○埼玉県出身。2007年に大宮アルディージャにユースから昇格。MF。
○その後、シンガポール(タンジョン・パガー・ユナイテッドFCでチームキャプテン)、ラトビア(FCユールマラ)、モンテネグロ(FKムラドスト・ポドゴリツァ)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(FKルダン・プリイェドル)など、海外で活躍。
鈴木 規郎(すずき のりお)先生 〔 24CR・26CR 〕
○千葉県出身。ジェフユナイテッド市原・千葉ジュニアユース時代に日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会で優勝。高校時代には国体で優秀選手に選出される。
○FC東京、ヴィッセル神戸で活躍後、フランスのアンジェSCOに加入。帰国後は大宮アルディージャ、ベガルタ仙台に在籍。その後、活躍の舞台を再び海外に求め、フィリピン(グローバルFC)でプレー。
○早くから年代別の日本代表に選出され、2003年にはU-20日本代表としてFIFAワールドユース選手権に出場。ポルトガル戦では、クリスティアーノ・ロナウドとマッチアップした。
体育館で夢先生と一緒にカラダを動かした「ゲームの時間」
「ゲームの時間」で取り組んだことも、「仲間を大切にすること」「協力し合い、チームワークを大切にすること」「相手を思いやること」を意識しながら行うものでした。
それぞれの夢先生の話をうかがって私自身感じたことは、それぞれの競技において日本のトップに立ち世界を知った選手、世界の頂点に立った選手でも、そこに至るまでの過程においては様々な困難に出会ったり、大きな挫折や絶望感を味わったりしているんだなということです。当然、トップにたどり着くまでの道のりが容易でないことは想像がつきますが、それらを経験した方々から事実として生の声を聞くと、あらためてその大変さ(我々では想像もできないトップアスリートとしての苦悩とその大きさ・深さ)が強烈に伝わってきました。
3人の夢先生たちがそれらの困難に屈することなく、自己実現を図ることができたのは、夢を持ち続けること、その大きな夢を達成するために小さな目標をひとつひとつ達成して積み上げていくこと、初心を忘れないこと、仲間を大切にすること、そして何よりも自分自身を信じ自分に負けないことだということが伝わってきました。
夢先生たちが語ってくれた熱い思いのこもったメッセージを直接聞くことができた生徒たちは、何かを感じ取ってくれたことと思います。
*「スポーツこころのプロジェクト」「スポーツ笑顔の教室」の詳細については、ホームページ(http://www.sports-kokoro.jp/)をご覧ください。
「イキメンズ」
9月13日発行の学校だより「けやきよ…」№11で紹介いたしましたが、本校近くの高麗橋前・裁判所脇交差点と、平一小下の掻槌小路瀬尾薬局・セブンイレブン前の交差点には、毎朝、交通整理と朝の声かけ運動を行ってくださる方々がいらっしゃいます。
通称「イキメンズ(地域の男衆)」の皆様がボランティアとして、平一小児童と本校生徒の登校時の安全確保のために、ご協力くださっております。
私が初めて瀬尾薬局前で声かけをしてくださっている皆さんをお見かけしたのは、平成16年のことだったと記憶しております。(私の子ども2人が小学校5年生と2年生の時でした。)それ以来15年間、文字通り「雨の日も風の日も」立ち続け、たくさんの児童生徒を見守ってくださっております。
高麗橋前・裁判所脇交差点には、昨年度まで交通指導員の方が毎朝立ってくださっておりましたが、3月末で退職され、今年度4月から「イキメンズ」の皆さんにお世話になっております。
「イキメンズ」の皆さんは、平一小・平一中の現PTA役員・元PTA役員、本校卒業生、近隣在住の自営業の方たちで、一小・一中の児童生徒の交通安全、不審者事故防止、明るく健やかな成長を願い、朝の忙しい時間にもかかわらず、貴重な自分の時間を削ってボランティアで活動してくださっております。
言葉や文字にすると簡単な紹介に終わってしまいますが、15年の長きにわたり、毎日活動することは誰にでもできることではありません。この活動の陰には、「イキメンズ」の皆さんの並々ならぬ決意と、地域や児童生徒をよくしたいという大きな大きな優しさと愛を感じ、同じ人間として、同じ大人として、尊敬の念を抱かずにはいられません。
これまで、イキメンズの皆さん方に声をかけていただいたことで、元気をもらって登校できた子どもたちはたくさんいたことと思います。見守られている安心感を持って登校できた子どもたちもたくさんいたことと思います。あいさつの大切さに気づいて元気なあいさつが習慣化した子どもたちもたくさんいたことと思います。
校長として、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「イキメンズ」の皆さんをご紹介します。
□吉村昭一郎様 □吉田政治様 □吉田 元様 □飯田直弥様 □三井義隆様
□根本紀太郎様 □鈴木達也様 □霜村真康様 □長久保修二様
また、イキメンズの皆さんの他に、城山地区の区長さん方もご協力くださっております。本当にありがとうございます。
2020への道
昨日の8月19日(日)、いわき市主催、日本パラリンピアンズ協会共催で、「平成30年度いわき市出身パラリンピアン トークイベント・パラスポーツ体験会」が、いわきサンアビリティーズで開かれました。ゲストは、本校卒業生の半谷静香選手でした。出身中学校長ということでお招きをいただいたのですが、実は半谷選手が本校在学中、私が数学を担当していたということもあり、楽しみにしておりました。
◆半谷静香選手プロフィール◆
視覚障がい者柔道48kg級 / エイベックス株式会社所属
生まれつき弱視で、いわき市立平第一中学学校1年生のときに兄の影響で柔道を開始し、筑波技術大学に入学後、視覚障害者柔道を開始。
全日本視覚障害者柔道大会優勝(2014年・2015年)
2012ロンドンパラリンピック7位入賞(柔道女子52kg級)、
2016リオパラリンピック5位入賞(柔道女子48kg級)
2017年10月のワールドカップ(ウズベキスタン)では、自身初のメダル(銅)を獲得。
2018年4月のワールドカップ(トルコ)でも銅メダルを獲得した。
2020年東京パラリンピックでは金メダルを目指す。
2017年には、いわき市市民栄誉賞を受賞した。
中学校時代から、何事もまじめに一生懸命に取り組み、ひょうきんな面も持ち合わせていた彼女でしたので、トークショーでのトークも冴え、また、目隠し伴走という貴重な体験をさせていただくことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
半谷選手のパラ柔道での活躍は、私自身、ロンドンパラリンピックの時から応援しておりました。特に、リオパラの銅メダルをかけた3位決定戦の時には、ネットでのリアルタイムリザルトを食い入るように見つめていたことを思い出します。
トークショーでは、「2020東京パラでは絶対に金メダルを取る。」と力強く話しておりました。もちろん、金メダルへの道は決して簡単なものではないことを十分に理解した上での話でしたので、その並々ならぬ決意にそうとうな覚悟を感じました。
そんなすばらしい経験をしている半谷選手のお話を、機会を作って全校生に聞かせたいと考えております。
平成30年4月トルコ・アンタルヤで開催されたIBSA柔道ワールドカップにて
銅メダルを獲得した半谷静香選手(一番右側)
学校内で見つけたもの
本校職員室の前に「応接室」があるのですが、そこにぼろぼろになった提灯があります。
実はその提灯、40歳代後半以上の本校卒業生にはとても懐かしく感じるものだと思います。
昭和55年頃までだとは思いますが、本校はもとより、市内の多くの中学校で「共学」と称して放課後に学力向上のための補習授業が行われていました。中体連終了後の7月頃から2月頃まで、ほとんど毎日、2年生は50分1コマ、3年生は50分2コマの授業でした。
3年生の共学終了は午後6時20分頃でしたから、当然、冬期間の下校時はあたりは真っ暗でした。そこで、保護者の方々が二人ひと組の当番で下校路のあちらこちらにこの提灯を持って立っていてくださるのでした。
冬の寒空の下、コート(当時は男女ほとんどの生徒がスクールコートを着用していました。)の襟を立て、真っ白な息を吐きながら歩いていて、真っ暗い中(今ほど街灯は多くなかったですし、あってもとても暗い街灯でした。)、遠くにボーッと提灯が灯っているのを見つけると、何か暖かいものが胸の中に広がっていったのを思い出します。
そして、その提灯の前を通ると必ず保護者の方が声をかけてくださるのです。「ごくろうさま。」「がんばってね。」「かぜひいてない?」「気をつけて帰ってね。」‥‥。私は帰宅するまで2カ所の提灯スポットを通ったのですが、どんな声をかけてもらえるのか、楽しみにしていたときもありました。
あらためて当時のPTAの方々に感謝、感謝です。
ちなみに、こんな懐かしいものも見つけました。
あいさつについて ~全校集会で話したこと
昨日の全校集会で、生徒たちに次のような話をしました。
-----------------------------------------
将来皆さんが社会人となって、仕事上あるいはプライベートで初対面の人に会ったとき、その人をどんな観点で評価するでしょうか。
まずは、服装を含めた身なりや振る舞い、次にあいさつや言葉遣いではないかと思います。今日はその中でも「あいさつ」についてお話をしたいと思います。
みなさんは「あいさつ」をするとき、どんなことが大切だと思っていますか?
私は、あいさつをすることによって、自分の気持ちや心が相手に伝わることだと考えています。ただ言葉のやりとりだけではなく、気持ちや心が伝わってこそ、はじめてあいさつが成立すると思うのです。
気持ちや心を伝えるあいさつの方法はたくさんあり、そして人それぞれだと思います。ある人は元気にあいさつすることで伝えようとするかもしれません。笑顔であいさつする方法をとる人もいると思います。また、きちんと相手の目を見てあいさつすることで伝えようとすることもあるでしょう。
自分なりの方法で、相手に気持ちや心が伝わるあいさつを実践してみてください。
-----------------------------------------
あいさつについては、小学校でも指導を受けてきたはずです。そして何よりも、物心がついたころから、それぞれの家庭でしつけられてきたことと思います。その上で、本校ではあらためて気持ちのこもったあいさつができる生徒になるよう指導をしていきたいと思っております。
各ご家庭でもぜひ、「おはよう」、「いってらっしゃい」、「おかえり」、「おやすみ」、そしてあいさつではないのですが「ありがとう」など、心のこもったあいさつを保護者の皆さんから生徒たちにかけていただきたいと思います。
明日から中体連総合大会の後半戦です。
いよいよ明日から中体連総合大会の後半戦が始まります。
これまでの本校の成績ですが、男子ソフトテニス部団体と女子剣道部団体が優勝することができました。
他にも県大会出場権を獲得した部や個人が多数出ております。詳細は全ての結果が出そろってからまとめて報告させていただきます。
明日から始まる水泳部、2回戦に挑むサッカー部、決勝リーグを2試合残している男子バスケットボール部の活躍を願ってやみません。
「けやき魂でがんばれ!」
”けやき魂”に大いなる期待!
いよいよ明日からいわき市中体連総合大会がはじまります。これまでの練習の集大成として、特に3年生にとってはこの2年3ヶ月間の成長の証として、悔いのない競技をしてほしいと切に願っております。
保護者の方々、地域の皆様には、時間の許す範囲で子供たちの勇姿をご覧になり、声援を送っていただければありがたいです。私も可能な限りそれぞれの会場を訪れ、生徒たちの頑張る姿を応援したいと思っています。(本校各部の試合日程については、下の添付ファイルもしくは、「学校だより『けやきよ…』№7」に載せておきましたのでご覧ください。)
平一中生! ”けやき魂”で頑張れ!
朝の出来事
バス通学の子供たちの登校の様子を見てみたくなり、今週1週間、胡摩沢のバス停脇に立っていました。バスから降り立った本校生徒のほとんどは、元気に「おはようございます」とあいさつをして私の前を通り過ぎていきます。
そんな中、とても嬉しいことがありました。
胡摩沢のバス停で降りる、または保護者の方に送っていただいて胡摩沢のバス停付近から歩く磐城桜が丘高校の生徒たちも、毎朝元気にあいさつをしてくれるのです。歩道の脇に突っ立っている私が誰かも分からないと思うのですが、生徒たちの方から先にあいさつをしてくれていました。
胡摩沢のバス停から桜が丘高校まで歩く生徒は、ほとんどが本校の卒業生ではないかと思われます。その生徒たちの積極的なあいさつを見ていると、桜が丘高校さんの指導が行き届いていることはもちろん、あの生徒たちが中学校時代の本校での指導が間違っていなかったんだと、感激しました。(自分勝手な、ひとりよがりの解釈でしょうか?)
われわれ教員という職業は、自分の仕事の成果をなかなか目にすることができません。卒業後の生徒の様子や頑張っている姿を、目にすることができたり保護者の方々から話を伺うことができたりしたときは、本当に嬉しくなります。(勝手に「自分の指導の成果」と単純に思い込んでしまいます。)
すばらしい桜が丘高校生たちに会うために、これからも時々、胡摩沢のバス停に行ってみることにします。
校長室より
令和2年度のスタートにあたって
あ い さ つ
いわき市立平第一中学校長 西内英理
新入生170名を迎え、2年生185名、3年生160名、計515名の全校生徒で令和2年度がスタートしました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、思うような教育活動を展開することが困難な状況ではありますが、しばらくぶりの学校生活に笑顔がはじける生徒たちを見て、やはり学校は生徒たちが主役であることをあらためて感じました。このコロナウイルス禍が1日も早く収束し、通常通りの学校を取り戻すことができるよう、強く願うばかりです。
さて、こんな状況の中でも、過日の入学式では、フレッシュで元気の良い新入生の姿を見ることができました。また、しばらく見ない間にたくましさを身につけた新2年生、最高学年としての自覚が行動に表れだした新3年生には、大きな頼もしさを感じました。これからどのように成長していってくれるのか、とても楽しみです。
平一中は歴史と伝統ある、すばらしい学校です。
特に今年は、「築け伝統わららの時に」「伸ばせ伝統我らの時に」のスローガンのもとに取り組む生徒会活動は、昨年度末の生徒会会則の改正を受け、これまで以上に活発に、意欲的に活動していかなければなりません。これまでの先輩方が築いてきてくださった歴史と伝統を、さらに伸ばしていけるよう、生徒共々がんばっていきたいと思います。
世界的に厳しい状況下ではありますが、生徒たちの健康・安全を第一に考えながら、生徒たちの学力の向上はもちろん、健やかな身体とたくましい心(けやき魂)の醸成、礼節ある態度の育成のために、全職員48名が「チーム平一中」として一丸となって努力してまいる所存です。
そのためには、保護者の皆様や地域の方々のお力添えをいただかなければなりません。このコロナウイルス騒ぎを無事に乗り切るために、また、子供たちひとりひとりの健やかな成長のために、われわれ教職員と保護者の方々、地域の皆様が連携を深めながら取り組むことができますよう、これまで以上のご理解とご協力をお願いいたしまして、新年度のあいさつといたします。
平成31年度のスタートにあたって
あ い さ つ
いわき市立平第一中学校長 西内英理
新入生184名を迎え、2年生160名、3年生191名、計535名の全校生徒で平成31年度がスタートしました。一昨日の入学式では、新入生たちの希望とやる気に満ちた表情を見ることができました。また、それに先だって行われた始業式でも、最高学年となった3年生、先輩として後輩を迎えるる2年生が、それぞれの「覚悟」を示し、頼もしさを感じました。
平一中は歴史と伝統ある、すばらしい学校です。
特に今年は、生徒会活動の一層の充実に力を入れ、「築け伝統わららの時に」「伸ばせ伝統我らの時に」のスローガンのもと、平一中生としての自覚と誇りを育て、これまで先輩方が築いてきてくださった歴史と伝統をさらに築き、伸ばしていけるよう、生徒共々がんばっていきたいと思います。
生徒たちの学力の向上はもちろん、健やかな身体とたくましい心(けやき魂)の醸成、礼節ある態度の育成のために、全職員48名が「チーム平一中」として一丸となって努力してまいる所存です。
そのためには、保護者の皆様や地域の方々のお力添えをいただかなければなりません。子供たちひとりひとりの健やかな成長のために、われわれ教職員と保護者の方々、地域の皆様が連携を深めながら取り組むことができますよう、これまで以上のご理解とご協力をお願いいたしまして、新年度のあいさつといたします。
栄光の影に ~「スポーツ笑顔の教室」より~
「出来事」のページでも紹介したように、10月16日(火)・17日(水)に本校2年生の全学級を対象に
○公益財団法人日本スポーツ協会
○公益財団法人日本オリンピック委員会
○公益財団法人日本サッカー協会
○一般社団法人日本トップリーグ連携機構
の4団体が主催する「スポーツこころのプロジェクト」事業による「スポーツ笑顔の教室」を行いました。本校では一昨年以来の2度目の開催でした。
各クラスとも2時間を使って、前半は体育館で夢先生と一緒にカラダを動かす「ゲームの時間」、
後半は教室で夢先生と夢について語り合う「トークの時間」という構成でした。
今年度の講師(夢先生)は次の3名でした。
○ 藤岡奈穂子(ふじおか なおこ)先生 競技:ボクシング
○ 川邉 隆弥(かわなべ たかや)先生 競技:サッカー
○ 鈴木 規郎( すずき のりお )先生 競技:サッカー
それぞれの夢先生のプロフィールを紹介します。
藤岡奈穂子(ふじおか なおこ)先生 〔 21CR・23CR 〕
○宮城県出身。高校、社会人を通して5度、ソフトボールで国体に出場。
○24歳でボクシングを始め、その後プロに転向。
○その後WBC女子世界ストロー級王者(2度防衛後返上)、WBA女子世界スーパーフライ級王者(1度防衛後返上)、WBO女子世界バンタム級王者(1度防衛後返上)、WBA女子世界フライ級王者(現チャンピオン・先月初防衛に成功)、WBO女子世界ライトフライ級王者(防衛せずに返上)となり、男女通じ日本人初の世界5階級制覇を成し遂げた。
川邉 隆弥(かわなべ たかや)先生 〔 22CR・25CR 〕
○埼玉県出身。2007年に大宮アルディージャにユースから昇格。MF。
○その後、シンガポール(タンジョン・パガー・ユナイテッドFCでチームキャプテン)、ラトビア(FCユールマラ)、モンテネグロ(FKムラドスト・ポドゴリツァ)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(FKルダン・プリイェドル)など、海外で活躍。
鈴木 規郎(すずき のりお)先生 〔 24CR・26CR 〕
○千葉県出身。ジェフユナイテッド市原・千葉ジュニアユース時代に日本クラブユースサッカー(U-15)選手権大会で優勝。高校時代には国体で優秀選手に選出される。
○FC東京、ヴィッセル神戸で活躍後、フランスのアンジェSCOに加入。帰国後は大宮アルディージャ、ベガルタ仙台に在籍。その後、活躍の舞台を再び海外に求め、フィリピン(グローバルFC)でプレー。
○早くから年代別の日本代表に選出され、2003年にはU-20日本代表としてFIFAワールドユース選手権に出場。ポルトガル戦では、クリスティアーノ・ロナウドとマッチアップした。
体育館で夢先生と一緒にカラダを動かした「ゲームの時間」
「ゲームの時間」で取り組んだことも、「仲間を大切にすること」「協力し合い、チームワークを大切にすること」「相手を思いやること」を意識しながら行うものでした。
それぞれの夢先生の話をうかがって私自身感じたことは、それぞれの競技において日本のトップに立ち世界を知った選手、世界の頂点に立った選手でも、そこに至るまでの過程においては様々な困難に出会ったり、大きな挫折や絶望感を味わったりしているんだなということです。当然、トップにたどり着くまでの道のりが容易でないことは想像がつきますが、それらを経験した方々から事実として生の声を聞くと、あらためてその大変さ(我々では想像もできないトップアスリートとしての苦悩とその大きさ・深さ)が強烈に伝わってきました。
3人の夢先生たちがそれらの困難に屈することなく、自己実現を図ることができたのは、夢を持ち続けること、その大きな夢を達成するために小さな目標をひとつひとつ達成して積み上げていくこと、初心を忘れないこと、仲間を大切にすること、そして何よりも自分自身を信じ自分に負けないことだということが伝わってきました。
夢先生たちが語ってくれた熱い思いのこもったメッセージを直接聞くことができた生徒たちは、何かを感じ取ってくれたことと思います。
*「スポーツこころのプロジェクト」「スポーツ笑顔の教室」の詳細については、ホームページ(http://www.sports-kokoro.jp/)をご覧ください。
「イキメンズ」
9月13日発行の学校だより「けやきよ…」№11で紹介いたしましたが、本校近くの高麗橋前・裁判所脇交差点と、平一小下の掻槌小路瀬尾薬局・セブンイレブン前の交差点には、毎朝、交通整理と朝の声かけ運動を行ってくださる方々がいらっしゃいます。
通称「イキメンズ(地域の男衆)」の皆様がボランティアとして、平一小児童と本校生徒の登校時の安全確保のために、ご協力くださっております。
私が初めて瀬尾薬局前で声かけをしてくださっている皆さんをお見かけしたのは、平成16年のことだったと記憶しております。(私の子ども2人が小学校5年生と2年生の時でした。)それ以来15年間、文字通り「雨の日も風の日も」立ち続け、たくさんの児童生徒を見守ってくださっております。
高麗橋前・裁判所脇交差点には、昨年度まで交通指導員の方が毎朝立ってくださっておりましたが、3月末で退職され、今年度4月から「イキメンズ」の皆さんにお世話になっております。
「イキメンズ」の皆さんは、平一小・平一中の現PTA役員・元PTA役員、本校卒業生、近隣在住の自営業の方たちで、一小・一中の児童生徒の交通安全、不審者事故防止、明るく健やかな成長を願い、朝の忙しい時間にもかかわらず、貴重な自分の時間を削ってボランティアで活動してくださっております。
言葉や文字にすると簡単な紹介に終わってしまいますが、15年の長きにわたり、毎日活動することは誰にでもできることではありません。この活動の陰には、「イキメンズ」の皆さんの並々ならぬ決意と、地域や児童生徒をよくしたいという大きな大きな優しさと愛を感じ、同じ人間として、同じ大人として、尊敬の念を抱かずにはいられません。
これまで、イキメンズの皆さん方に声をかけていただいたことで、元気をもらって登校できた子どもたちはたくさんいたことと思います。見守られている安心感を持って登校できた子どもたちもたくさんいたことと思います。あいさつの大切さに気づいて元気なあいさつが習慣化した子どもたちもたくさんいたことと思います。
校長として、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「イキメンズ」の皆さんをご紹介します。
□吉村昭一郎様 □吉田政治様 □吉田 元様 □飯田直弥様 □三井義隆様
□根本紀太郎様 □鈴木達也様 □霜村真康様 □長久保修二様
また、イキメンズの皆さんの他に、城山地区の区長さん方もご協力くださっております。本当にありがとうございます。
2020への道
昨日の8月19日(日)、いわき市主催、日本パラリンピアンズ協会共催で、「平成30年度いわき市出身パラリンピアン トークイベント・パラスポーツ体験会」が、いわきサンアビリティーズで開かれました。ゲストは、本校卒業生の半谷静香選手でした。出身中学校長ということでお招きをいただいたのですが、実は半谷選手が本校在学中、私が数学を担当していたということもあり、楽しみにしておりました。
◆半谷静香選手プロフィール◆
視覚障がい者柔道48kg級 / エイベックス株式会社所属
生まれつき弱視で、いわき市立平第一中学学校1年生のときに兄の影響で柔道を開始し、筑波技術大学に入学後、視覚障害者柔道を開始。
全日本視覚障害者柔道大会優勝(2014年・2015年)
2012ロンドンパラリンピック7位入賞(柔道女子52kg級)、
2016リオパラリンピック5位入賞(柔道女子48kg級)
2017年10月のワールドカップ(ウズベキスタン)では、自身初のメダル(銅)を獲得。
2018年4月のワールドカップ(トルコ)でも銅メダルを獲得した。
2020年東京パラリンピックでは金メダルを目指す。
2017年には、いわき市市民栄誉賞を受賞した。
中学校時代から、何事もまじめに一生懸命に取り組み、ひょうきんな面も持ち合わせていた彼女でしたので、トークショーでのトークも冴え、また、目隠し伴走という貴重な体験をさせていただくことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
半谷選手のパラ柔道での活躍は、私自身、ロンドンパラリンピックの時から応援しておりました。特に、リオパラの銅メダルをかけた3位決定戦の時には、ネットでのリアルタイムリザルトを食い入るように見つめていたことを思い出します。
トークショーでは、「2020東京パラでは絶対に金メダルを取る。」と力強く話しておりました。もちろん、金メダルへの道は決して簡単なものではないことを十分に理解した上での話でしたので、その並々ならぬ決意にそうとうな覚悟を感じました。
そんなすばらしい経験をしている半谷選手のお話を、機会を作って全校生に聞かせたいと考えております。
平成30年4月トルコ・アンタルヤで開催されたIBSA柔道ワールドカップにて
銅メダルを獲得した半谷静香選手(一番右側)
学校内で見つけたもの
本校職員室の前に「応接室」があるのですが、そこにぼろぼろになった提灯があります。
実はその提灯、40歳代後半以上の本校卒業生にはとても懐かしく感じるものだと思います。
昭和55年頃までだとは思いますが、本校はもとより、市内の多くの中学校で「共学」と称して放課後に学力向上のための補習授業が行われていました。中体連終了後の7月頃から2月頃まで、ほとんど毎日、2年生は50分1コマ、3年生は50分2コマの授業でした。
3年生の共学終了は午後6時20分頃でしたから、当然、冬期間の下校時はあたりは真っ暗でした。そこで、保護者の方々が二人ひと組の当番で下校路のあちらこちらにこの提灯を持って立っていてくださるのでした。
冬の寒空の下、コート(当時は男女ほとんどの生徒がスクールコートを着用していました。)の襟を立て、真っ白な息を吐きながら歩いていて、真っ暗い中(今ほど街灯は多くなかったですし、あってもとても暗い街灯でした。)、遠くにボーッと提灯が灯っているのを見つけると、何か暖かいものが胸の中に広がっていったのを思い出します。
そして、その提灯の前を通ると必ず保護者の方が声をかけてくださるのです。「ごくろうさま。」「がんばってね。」「かぜひいてない?」「気をつけて帰ってね。」‥‥。私は帰宅するまで2カ所の提灯スポットを通ったのですが、どんな声をかけてもらえるのか、楽しみにしていたときもありました。
あらためて当時のPTAの方々に感謝、感謝です。
ちなみに、こんな懐かしいものも見つけました。
あいさつについて ~全校集会で話したこと
昨日の全校集会で、生徒たちに次のような話をしました。
-----------------------------------------
将来皆さんが社会人となって、仕事上あるいはプライベートで初対面の人に会ったとき、その人をどんな観点で評価するでしょうか。
まずは、服装を含めた身なりや振る舞い、次にあいさつや言葉遣いではないかと思います。今日はその中でも「あいさつ」についてお話をしたいと思います。
みなさんは「あいさつ」をするとき、どんなことが大切だと思っていますか?
私は、あいさつをすることによって、自分の気持ちや心が相手に伝わることだと考えています。ただ言葉のやりとりだけではなく、気持ちや心が伝わってこそ、はじめてあいさつが成立すると思うのです。
気持ちや心を伝えるあいさつの方法はたくさんあり、そして人それぞれだと思います。ある人は元気にあいさつすることで伝えようとするかもしれません。笑顔であいさつする方法をとる人もいると思います。また、きちんと相手の目を見てあいさつすることで伝えようとすることもあるでしょう。
自分なりの方法で、相手に気持ちや心が伝わるあいさつを実践してみてください。
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あいさつについては、小学校でも指導を受けてきたはずです。そして何よりも、物心がついたころから、それぞれの家庭でしつけられてきたことと思います。その上で、本校ではあらためて気持ちのこもったあいさつができる生徒になるよう指導をしていきたいと思っております。
各ご家庭でもぜひ、「おはよう」、「いってらっしゃい」、「おかえり」、「おやすみ」、そしてあいさつではないのですが「ありがとう」など、心のこもったあいさつを保護者の皆さんから生徒たちにかけていただきたいと思います。
明日から中体連総合大会の後半戦です。
いよいよ明日から中体連総合大会の後半戦が始まります。
これまでの本校の成績ですが、男子ソフトテニス部団体と女子剣道部団体が優勝することができました。
他にも県大会出場権を獲得した部や個人が多数出ております。詳細は全ての結果が出そろってからまとめて報告させていただきます。
明日から始まる水泳部、2回戦に挑むサッカー部、決勝リーグを2試合残している男子バスケットボール部の活躍を願ってやみません。
「けやき魂でがんばれ!」
”けやき魂”に大いなる期待!
いよいよ明日からいわき市中体連総合大会がはじまります。これまでの練習の集大成として、特に3年生にとってはこの2年3ヶ月間の成長の証として、悔いのない競技をしてほしいと切に願っております。
保護者の方々、地域の皆様には、時間の許す範囲で子供たちの勇姿をご覧になり、声援を送っていただければありがたいです。私も可能な限りそれぞれの会場を訪れ、生徒たちの頑張る姿を応援したいと思っています。(本校各部の試合日程については、下の添付ファイルもしくは、「学校だより『けやきよ…』№7」に載せておきましたのでご覧ください。)
平一中生! ”けやき魂”で頑張れ!
朝の出来事
バス通学の子供たちの登校の様子を見てみたくなり、今週1週間、胡摩沢のバス停脇に立っていました。バスから降り立った本校生徒のほとんどは、元気に「おはようございます」とあいさつをして私の前を通り過ぎていきます。
そんな中、とても嬉しいことがありました。
胡摩沢のバス停で降りる、または保護者の方に送っていただいて胡摩沢のバス停付近から歩く磐城桜が丘高校の生徒たちも、毎朝元気にあいさつをしてくれるのです。歩道の脇に突っ立っている私が誰かも分からないと思うのですが、生徒たちの方から先にあいさつをしてくれていました。
胡摩沢のバス停から桜が丘高校まで歩く生徒は、ほとんどが本校の卒業生ではないかと思われます。その生徒たちの積極的なあいさつを見ていると、桜が丘高校さんの指導が行き届いていることはもちろん、あの生徒たちが中学校時代の本校での指導が間違っていなかったんだと、感激しました。(自分勝手な、ひとりよがりの解釈でしょうか?)
われわれ教員という職業は、自分の仕事の成果をなかなか目にすることができません。卒業後の生徒の様子や頑張っている姿を、目にすることができたり保護者の方々から話を伺うことができたりしたときは、本当に嬉しくなります。(勝手に「自分の指導の成果」と単純に思い込んでしまいます。)
すばらしい桜が丘高校生たちに会うために、これからも時々、胡摩沢のバス停に行ってみることにします。
いわき市平字揚土1番地
TEL 0246-23-1744
FAX 0246-21-4361