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2018年7月の記事一覧

学校内で見つけたもの

 本校職員室の前に「応接室」があるのですが、そこにぼろぼろになった提灯があります。
 実はその提灯、40歳代後半以上の本校卒業生にはとても懐かしく感じるものだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昭和55年頃までだとは思いますが、本校はもとより、市内の多くの中学校で「共学」と称して放課後に学力向上のための補習授業が行われていました。中体連終了後の7月頃から2月頃まで、ほとんど毎日、2年生は50分1コマ、3年生は50分2コマの授業でした。

 3年生の共学終了は午後6時20分頃でしたから、当然、冬期間の下校時はあたりは真っ暗でした。そこで、保護者の方々が二人ひと組の当番で下校路のあちらこちらにこの提灯を持って立っていてくださるのでした。

 冬の寒空の下、コート(当時は男女ほとんどの生徒がスクールコートを着用していました。)の襟を立て、真っ白な息を吐きながら歩いていて、真っ暗い中(今ほど街灯は多くなかったですし、あってもとても暗い街灯でした。)、遠くにボーッと提灯が灯っているのを見つけると、何か暖かいものが胸の中に広がっていったのを思い出します。
 そして、その提灯の前を通ると必ず保護者の方が声をかけてくださるのです。「ごくろうさま。」「がんばってね。」「かぜひいてない?」「気をつけて帰ってね。」‥‥。私は帰宅するまで2カ所の提灯スポットを通ったのですが、どんな声をかけてもらえるのか、楽しみにしていたときもありました。

 あらためて当時のPTAの方々に感謝、感謝です。

 ちなみに、こんな懐かしいものも見つけました。