お知らせ

いわき市不登校支援ポータルサイトが公開になりました。     

◎小・中学校のお子様について相談(不登校、いじめ、発達、特別支援教育、就学 等)したい皆様。「教育相談」「チャレンジホーム」「学習支援ルーム」「SC,SSW」についてお知らせしています。ご活用ください。(【いわき市版】相談支援窓口等のご案内はこちら

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総合教育センター(事務室・教職員研修室・コンピュータ研修室)は、文化センター4階です。平チャレンジルームおよび教育相談関係各室は、文化センター5階です。よろしくお願いします。

 

センターの研修等

新任等常勤講師研修〈模擬授業〉

2025年8月27日 09時55分

 1~2年目の常勤講師の先生方を対象に、授業力の向上をねらいとした研修を行いました。

 午前の部は、採用11年目の先生方の模擬授業を参観し、授業作りのポイントを学びました。授業の進め方について質問をしたり、感想を述べたりするなど、経験のある先生方のスキルを自分のものにしていこうとする姿が印象的でした。

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 午後のスタートは、センター指導主事の講義の中で、1学期の自分の姿をじっくりと振り返り、成果や課題を研修者同士で共有したり、授業づくりのポイントを確認したりしました。

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 その後は、各グループに分かれての模擬授業では、授業をする際の教師の目線や、児童・生徒への関わりを意識ながら授業を行う姿が見られました。

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 授業後の参加者同士での意見交換の内容や、指導主事からのアドバイスをメモにとるなど、授業を改善していこうとする意欲的な姿が数多く見られました。

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授業実践講座(中学校:社会)

2025年8月26日 16時55分

 この日は、Google Classroomの「スプレッドシート」や「ドキュメント」を活用して、研修者全員が互いの考えを交流しながら行うICTを活用した研修を行いました。

 研修の導入では、「社会科の本質に迫る授業設計と展開」と題して、小学校社会とのちがいや中学校社会が目指すゴールについて確認しました。

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 また、「個別最適な学び」や「協働的な学び」といった教育動向をおさえるとともに、「まとめ」と「ふりかえり」の違いについて研修者同士の交流を通して、明らかにしていきました。

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 研修の後半は、「個別最適な学び」や「協働的な学び」、「見方・考え方」、「考える・表現する」場の設定の視点をもとに、ベースとなる指導案を研修者がペアとなって改善する演習を行いました。

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 研修者からは、社会科の教員が何を教えるべきかについて考えさせられ、実行しようとなる研修だったまた、ICTの活用方法が大変勉強になった」「同じ教科の先生方と教材研究ができて、非常に良かった」「協働して授業づくりをする楽しさを感じることができた」などの感想が寄せられました。

 研修の中にICTを取り入れたことで、ICTを活用することの良さや、教材研究の楽しさを実感を伴って学ぶ研修となりました。

 

教頭・主幹教諭実務研修②

2025年8月21日 09時44分

 8月6日(水)、教頭実務研修②および主幹教諭実務研修②を実施し、市内小中学校の教頭・主幹教諭の先生方が一堂に会しました。

 はじめに、それぞれの会場に分かれての研修が行われました。

 教頭先生方の研修では、学校教育課管理主事が「学校管理・運営上の課題」についての講義を行いました。学校危機への対応力向上のために、事例を通して学校対応の課題や目指すべき対応の在り方について学びました。

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 主幹教諭の先生方は、1学期を振り返り、自身の校務分掌や自校の成果および課題について発表し、ホワイトボードを用いて全体で共有を行いました。現職教育や不登校児童生徒、ICTの推進などに共通の課題が見られ、新しい取り組みへの挑戦や課題についても話題になりました。

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 続いて、FR教育臨床研究所所長・花輪 敏男 様を講師にお招きし、「不登校児童生徒への組織的な対応について」と題してご講義いただきました。本研修は、不登校の子どもたちへの新たなアプローチと、学校として組織的に取り組むことの重要性について学ぶ、大変有益な機会となりました。 IMG_5034

 研修を通してこれまでの不登校対策の考え方を見つめ直し、新たな視点を得ることができました。特に印象的だったのは、不登校を「ガソリンの少ない自動車」に例えたお話です 。動けない、または少ししか動けない状態(部分登校)である不登校の子どもに対し、私たちはこれまで「動かすこと」ばかりを考えてきました。しかし、大切なのは、まず「ガソリン(心的エネルギー)」を入れること、そして「道路(学校とのつながり)」を整備することであると学びました

 また、不登校の解決目標は「学校復帰」だけでなく、「自分で考え、判断し、自分の足で歩む」ことであるという認識を深めました 。そのためには、積極的に「人と関わる」ことが不可欠であり、これまでの「温かく見守る」という考え方だけでは解決に至らないケースがあることを知ることができました  

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 参加した先生方からは、「『不登校はガソリンの少ない自動車』という比喩が心に残った。これまでの対応が、かえって本人や家族を追い詰めていた可能性に気づくことができた。」「教室への入り方や学習プリントの選択肢の提示方法など、具体的な『技術』について学ぶことができ、すぐに実践してみたいと思った。」「原因追及よりも今後に向けた取り組みや考え方を研修できたことで、不登校への認識が一変するほど広がった。」といった声が寄せられました。

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 今回の研修で花輪先生から授かった、不登校への組織的な対応という「確かな道しるべ」は、私たちにとって希望の光となりました。花輪先生、ご多用の中貴重なご指導をいただき、心より感謝申し上げます。

 不登校という複雑で重い課題に向き合う教頭先生や主幹教諭の先生方の、日々の奮闘に心から敬意を表します。今回の学びが、先生方の熱意と専門性をさらに高め、子どもたちを支える確かな力となることを願ってやみません。先生方の情熱と創意工夫は、一人ひとりの子どもが安心して学校に戻ってこられる居場所を創り続ける原動力となります。これからも、子どもたちが安心して自己を肯定できる「心の安全地帯」を、組織で築き上げていきましょう。 

学校教育相談講座

2025年8月20日 16時01分

 8月5日(火)学校教育相談講座を実施しました。市内外の小中学校の先生69名が参加しました。

 Weness Japan Coaching&Consulting 代表取締役・大野 宏 様を講師にお招きし、「コーチングスキルを生かした子どもへの関わりについて」と題してご講義いただきました。

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 今回の研修では、子どもたち一人ひとりが本来持っている可能性を引き出すための、教師の関わり方について学びました。

 大野先生は、研修者から提出された事前課題をじっくり読まれ、一人ひとりを名前で呼びながら各グループを回って対話をしてくださるなど、温かく和やかな雰囲気で笑顔溢れる研修となりました。

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 特に印象的だったのは、コーチングがカウンセリングと同様に「傾聴」を基本とし、子どもとの間に信頼関係を築くことが何よりも重要であるという点です。また、子どもの可能性は固定されたものではなく、成長によって引き出されるという「グロースマインドセット」の考え方は、私たち教員が子どもたちと向き合う上での大切な心構えとなりました。

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 後半の演習では、コーチングをする側とされる側の両方を体験することで、相手の考えが深く見えるだけでなく、自分の思考も整理されることを実感できました。初めは緊張気味でしたが、話が進むにつれて身振り手振りで自分の思いを伝えようとする姿も見られました。

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 参加した先生方からは、「明日すぐにでも実践したいと思える具体的なヒントをたくさん得ることができた。」「演習では、13の質問に答えることで、自分の考えが目に見えるくらい明確になることに驚きと感動があった。」という声が多数寄せられました。

 今回の研修で得た新しい視点と具体的なスキルが、先生方が子どもたちと築く対話の基盤となり、一人ひとりの心の声に耳を傾けるきっかけとなることを期待しています。

授業実践講座〈小学校:算数〉【県と共催】

2025年8月20日 14時37分

 8月4日(月)午後からは、授業実践講座〈小学校:算数〉【県と共催】を実施しました。

 明星小学校校長・細水保宏先生、副校長・夏坂哲志先生を講師にお招きし、「子どもが算数を楽しむための教師の働きかけ」をテーマに、ご講義・ご対談をいただきました。 

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 従来の講義形式とは異なる対談形式であり、お二人の先生方の「生のやりとり、佇まい、空気感」が参加者にも伝わる、新鮮で有意義な体験となりました。

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 今回の研修では、子どもが「算数を楽しむ」ために、教師がどうあるべきか、その心構えと具体的な働きかけについて学びました。

 研修の最も重要なテーマの一つは、「教師自身が授業を楽しむ」意識を持つことが不可欠であるという点であり、「楽しむ」と「愉しむ」という言葉の価値についても深く掘り下げられました。また、教師は授業を「コーディネートする」存在であり、また「役者」でもあるという視点も提示され、教師自身の熱意や魅力が授業の楽しさにつながることが示されました。

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 お二人のテンポの良い対談に、会場は和やかな雰囲気に包まれ、時には笑い声が起こるなど、あっという間に時間が過ぎていきました。講師の先生と研修者、また参加者同士の活発なやりとりも繰り広げられ、協働的に学ぶ場となりました。

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 また、途中からは将来教員を目指す教育コースを選択している高校生も参加し、未来の教育者として現職の先生方の学びの場を肌で感じながら、参加した先生方と一緒に問題を解くなど、世代を超えた学びの場となりました。

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 参加した先生方からは、「教材研究の重要性、子どもたちを巻き込む導入の工夫、具体的な声かけの仕方など、今後の授業ですぐに活かせる実践的な内容が豊富だった。」「『楽しむ』と『愉しむ』の価値について深く考えることができ、自立的・協働的な活動を自らの言葉で統合・発展させていく豊かな学びを目指したい。」といった声が寄せられました。

 細水先生、夏坂先生、実り多くそして楽しい研修をありがとうございました。「算数って楽しい!」という合言葉を胸に、算数好きな生徒を増やせるよう力を尽くしてまいります。