お知らせ

いわき市不登校支援ポータルサイトが公開になりました。     

◎小・中学校のお子様について相談(不登校、いじめ、発達、特別支援教育、就学 等)したい皆様。「教育相談」「チャレンジホーム」「学習支援ルーム」「SC,SSW」についてお知らせしています。ご活用ください。(【いわき市版】相談支援窓口等のご案内はこちら

◎各種様式が保存されています。ダウンロードしてご活用ください。 

総合教育センター(事務室・教職員研修室・コンピュータ研修室)は、文化センター4階です。平チャレンジルームおよび教育相談関係各室は、文化センター5階です。よろしくお願いします。

 

センターの研修等

教頭・主幹教諭実務研修②

2025年8月21日 09時44分

 8月6日(水)、教頭実務研修②および主幹教諭実務研修②を実施し、市内小中学校の教頭・主幹教諭の先生方が一堂に会しました。

 はじめに、それぞれの会場に分かれての研修が行われました。

 教頭先生方の研修では、学校教育課管理主事が「学校管理・運営上の課題」についての講義を行いました。学校危機への対応力向上のために、事例を通して学校対応の課題や目指すべき対応の在り方について学びました。

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 主幹教諭の先生方は、1学期を振り返り、自身の校務分掌や自校の成果および課題について発表し、ホワイトボードを用いて全体で共有を行いました。現職教育や不登校児童生徒、ICTの推進などに共通の課題が見られ、新しい取り組みへの挑戦や課題についても話題になりました。

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 続いて、FR教育臨床研究所所長・花輪 敏男 様を講師にお招きし、「不登校児童生徒への組織的な対応について」と題してご講義いただきました。本研修は、不登校の子どもたちへの新たなアプローチと、学校として組織的に取り組むことの重要性について学ぶ、大変有益な機会となりました。 IMG_5034

 研修を通してこれまでの不登校対策の考え方を見つめ直し、新たな視点を得ることができました。特に印象的だったのは、不登校を「ガソリンの少ない自動車」に例えたお話です 。動けない、または少ししか動けない状態(部分登校)である不登校の子どもに対し、私たちはこれまで「動かすこと」ばかりを考えてきました。しかし、大切なのは、まず「ガソリン(心的エネルギー)」を入れること、そして「道路(学校とのつながり)」を整備することであると学びました

 また、不登校の解決目標は「学校復帰」だけでなく、「自分で考え、判断し、自分の足で歩む」ことであるという認識を深めました 。そのためには、積極的に「人と関わる」ことが不可欠であり、これまでの「温かく見守る」という考え方だけでは解決に至らないケースがあることを知ることができました  

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 参加した先生方からは、「『不登校はガソリンの少ない自動車』という比喩が心に残った。これまでの対応が、かえって本人や家族を追い詰めていた可能性に気づくことができた。」「教室への入り方や学習プリントの選択肢の提示方法など、具体的な『技術』について学ぶことができ、すぐに実践してみたいと思った。」「原因追及よりも今後に向けた取り組みや考え方を研修できたことで、不登校への認識が一変するほど広がった。」といった声が寄せられました。

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 今回の研修で花輪先生から授かった、不登校への組織的な対応という「確かな道しるべ」は、私たちにとって希望の光となりました。花輪先生、ご多用の中貴重なご指導をいただき、心より感謝申し上げます。

 不登校という複雑で重い課題に向き合う教頭先生や主幹教諭の先生方の、日々の奮闘に心から敬意を表します。今回の学びが、先生方の熱意と専門性をさらに高め、子どもたちを支える確かな力となることを願ってやみません。先生方の情熱と創意工夫は、一人ひとりの子どもが安心して学校に戻ってこられる居場所を創り続ける原動力となります。これからも、子どもたちが安心して自己を肯定できる「心の安全地帯」を、組織で築き上げていきましょう。