WEB資料室

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カラスウリ

カラスウリ【烏瓜】 2019年11月1日 学校裏山にて採取

ウリ科カラスウリ属のつる性の多年草。被子植物(双子葉植物)。本州から九州の林のふちややぶに生える。中国にも分布。茎が細く、巻きひげでほかの植物にからみつく。花は白く、ふちが細かくさけて、レースをつけたような形になる。夏の夜にひらいて、ガなどの夜行性の昆虫の受粉を助ける。雄花が咲く株と、雌花が咲く株がある(雌雄異株)。

秋には、5~7cmの球形または、だ円形をした朱色の果実がぶら下がる。食用にはならないのが、美しいので、生け花やリースのかざりなどに利用する。カマキリの頭の形に似た種子は、せき止めとして、漢方薬にされる。かつては近縁種のキカラスウリとともに、根からとれるデンプン質の白い粉を天花粉(からだにつける汗止め)として利用した。

(ポプラ社『ポプラディア』より引用)

※童謡『まっかな秋』に登場するカラスウリですが、その花は、夏の真っ暗な夜に、真っ白い花を咲かせます。とても不思議な形をしている幻想的な花です。ぜひ、調べてみてください。

うろこ雲(巻積雲)

うろこ雲(巻積雲) 2019年9月24日 10:30頃

丸みをおびた小さなかたまりが集まってうろこのようにみえる雲。絹積雲とも書く。高度5~13㎞にできる上層雲で、厚みがなくうすいため地上に影はできず、雲のむこうにある太陽や月の位置もわかる。すぐに巻雲(絹雲)や巻層雲にかわるため、あらわれている時間はほかの雲に比べて短い。日本では、その形から「うろこ雲」「いわし雲」「さば雲」などともよばれ、古くから親しまれてきた。(ポプラ社『ポプラディア』より)

※「うろこ雲」が見られると、その後の天気が崩れるとのこと。確かにこの日の午後に雨が降りました。ちなみに「うろこ雲」は秋の季語です。

奉公碑(笠間藩神谷陣屋の歴史)

奉公碑 ※大正6年建立

本校の敷地に建つ石碑。笠間藩の陣屋が置かれていたことや、戊辰戦争時の陣屋にいた笠間藩士の攻防の様子などが刻まれている。

 

額字(篆額):牧野貞亮氏(笠間藩牧野氏)

 

文:木村信義氏(※旧笠間藩士で茨城県笠間市の実業家、日本画家 木村武山の父)

書:野田庸信氏

龍の彫刻(笠間藩神谷陣屋の歴史)

龍の彫刻

江戸時代から明治初期、本校の敷地にあった笠間藩神谷陣屋に飾られていた装飾の一部。明治6年(1873年) 学校創立を記念して、笠間藩神谷陣屋を所領していた笠間藩主牧野公が、当時の陣屋の室内装飾の一部であるこの「龍の彫刻」を本校に寄贈された。陣屋の2階(玄関の上)に飾られていたものとの記録がある。

 

※笠間藩神谷陣屋について

笠間藩神谷陣屋は戊辰戦争で焼失、その後まもなく再建され藩政を執行したが、明治4年(1871年)の廃藩置県により、現在のいわき駅前周辺に磐前県の庁舎が設置されたため、陣屋は使用されなくなり、小学校の校舎として使用することとなった。ちなみに明治6年の開校当時は笠間藩牧野氏の紋章である柏葉を校章としていた。また、当時、地域の学校建設は村民が負担していたが、神谷陣屋が使用できたことで、校舎建築の負担なく学校を開設することができた。(参考:志賀伝吉氏『神谷村史』)