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カラスウリ

カラスウリ【烏瓜】 2019年11月1日 学校裏山にて採取

ウリ科カラスウリ属のつる性の多年草。被子植物(双子葉植物)。本州から九州の林のふちややぶに生える。中国にも分布。茎が細く、巻きひげでほかの植物にからみつく。花は白く、ふちが細かくさけて、レースをつけたような形になる。夏の夜にひらいて、ガなどの夜行性の昆虫の受粉を助ける。雄花が咲く株と、雌花が咲く株がある(雌雄異株)。

秋には、5~7cmの球形または、だ円形をした朱色の果実がぶら下がる。食用にはならないのが、美しいので、生け花やリースのかざりなどに利用する。カマキリの頭の形に似た種子は、せき止めとして、漢方薬にされる。かつては近縁種のキカラスウリとともに、根からとれるデンプン質の白い粉を天花粉(からだにつける汗止め)として利用した。

(ポプラ社『ポプラディア』より引用)

※童謡『まっかな秋』に登場するカラスウリですが、その花は、夏の真っ暗な夜に、真っ白い花を咲かせます。とても不思議な形をしている幻想的な花です。ぜひ、調べてみてください。