研修主任研修
2025年6月4日 16時50分5月21日(水)、今日的な教育課題解決のための研究や学力向上を目指した授業の在り方等についての研修を深め、研修主任としての資質、指導力の向上を図ることを目的とした講義・演習を行いました。
今回、大妻女子大学教授の澤井陽介先生をお招きし、「校内研修の充実に向けて~研修主任の役割~」と題してご講義をいただきました。
研修の前半は、「協働性のある校内研修の確立」をテーマに、参加した先生方同士で議論する時間から始まりました。
グループごとに、”主体的な学び”を充実するためにどのようなことを重視するか…を熱心に話し合います。
それぞれの学校での課題意識や実践への思いが溢れ出しました。
グループで出された意見の中から、「なるほど!それ、研究してみたい」と思う一つを報告します。
澤井先生が、各グループから報告された意見をホワイトボードに丁寧に書き綴り、それらのキーワードを紡ぎ合わせるようにして、架空の小中一貫校の校内研修内容を参加者と共に創り上げていきす。
すべてのグループの発表が終わると・・・ホワイトボードに校内研修の内容とテーマが完成しました!この”概念砕き”ともいえる共同作業を通して、抽象的な理念が具体的な行動へとつながるプロセスを肌で感じることができました。
参加した多くの先生方からは、「研究テーマを自分たちで決めるという視点が新鮮だった。」「この手法を自校でも取り入れたい。」といった声が聞かれ、主体性を引き出す研修の在り方が明確になりました。
研修の後半は、「これからの教育の在り方を探る」をテーマにした澤井先生の熱意溢れる講義に引き込まれました。加速する社会の変化の中で、子どもたちに必要とされる力とは何か、そしてそれを育むために教師がどうあるべきか、実践に役立つヒントが数多く示されました。
特に、「個別最適な学びと協働的な学びの充実」、「振り返りの工夫」、「日常的な対話の学習集団づくり」、「授業を見とる視点の明確化」に関する内容に、多くの先生方が共感と発見を得ることができました。
参加した先生方からは、「校内研修のイメージが具体的になった。」「明日からの授業や校内研修にすぐに活かしたい。」といった声が多数寄せられました。他校の先生方との協議も、悩みを共有し、新たな視点を得る貴重な機会となったようです。
今回の研修で澤井先生から授かった”協働で創る学びの場”という羅針盤を胸に、研修主任の先生方がそれぞれの学校で力を発揮し、校内研修を豊かにしていくことを願っています!