授業力向上講座Ⅲ 中学校国語

 日差しの暖かさに、真冬であることを忘れてしまいそうな14日、小名浜第二中学校を会場に「授業力向上講座Ⅲ 中学校国語」が行われ、19名の先生が受講しました。講師には、昨年度に引き続き、筑波大附属中学校の岡田幸一先生をお招きしました。

 前半は、1年生の教室での授業です。「少年の日の思い出」(ヘルマン・ヘッセ)の導入を行っていただきました。「自分の生活と比べてみる」という視点での教材との出合わせ方や、友達の着眼点と比較するためのグループ活動などを行いながら、あっという間の50分でした。

 

 後半は、講義です。本時の授業についての解説に続き、「沼地」(芥川龍之介)を教材化するとしたら、どのようなところに着目するかというワークショップを行いました。

 

 生徒の気づきや研修者の先生方の発言にじっと耳を傾け、丁寧に拾ってくださる岡田先生。国語教師としての専門性と優しいお人柄がひしひしと伝わってくる研修となりました。参加した先生方からは「定番教材の指導でも、常に新しい取組を入れていく大切さを感じた」「生徒の考えを肯定したり引き出したりすることが、学ぶ意欲につながっていくということを改めて学んだ」「読書離れといわれる中、我々が国語科としてやるべきことのヒントを教えていただけた」などの感想が寄せられました。

 岡田先生、本当にありがとうございました。会場校である小名浜二中の先生方も、大変お世話になりました。