日誌(今日の記事です) 

子どもは、巣立たなければならない

・今すぐのことではありませんが、もうすぐのことです。
「子どもは、巣立たなければなりません」
かわいいお子さんと離れ離れになるのは、親として哀しいものです。ずっと一緒にただ、そばにいてほしい。親の気持ちはわかります。
しかし、そばにいればいいというものではありません。
 
 下記は、フィクションだと思ってください。
 ある男の子が東京で有名な電話会社に就職しましたが、元来人間関係の構築がうまくなく、結局無断欠勤を繰り返して会社をやめました。親は心配して、自宅に息子を呼び寄せ、でも何もせず、息子は数十年間引きこもりを続けました。
 さて、父親が亡くなり、数年後に母親が寝たきりになり、息子は58才になりました。母親のおむつ交換や食事の世話はできますが、それ以外はほぼ、何もできませんし、社会のしくみもわかりません。母親の年金で生活をしていますが、自分の将来の生活に不安があり、様々な母親のための介護サービス(入浴やリハビリなど)をわずかなお金を惜しんで、母親の年金であるにも関わらず断り始めました。
 この先数年後、母親が亡くなったら生活のあてである年金も止まります。

 世の中、理不尽なことが多々あります。仕事でいやなこと、心が折れそうになることもあるでしょう。でも、お子さんがかわいそうでも、がまんして働いて生活していくことをお子さんには学ばせなければなりません。
 生きていくためには、心の強さが必要です。そのために親は、巣立てる準備をしてあげなければならないのです。