心を燃やして、全国大会!!!
午前7時。
吹奏楽部員19名が、宿泊先のホテルでロビーに集まっています。
ここはいわきではありません。
夢に見た全国大会の舞台、「大阪」です。
子どもたちは前日から大阪に入り、練習を重ねてきました。
今日の起床時間は5時半! 眠たい目をこすりながら、本番のためにヘアメイクを済ませてやってきました。
(髪型も決まって、気合いバッチリです。)
朝食を済ませて、まずは本番とは別の練習会場へ向かいます。
ここで、マーチングの練習の秘密を少し紹介します。
みなさんは、こどもたちがどうして、広い体育館で動きをそろえられるのか知っていますか?
実は、体育館の床には、同じ間隔で目印がついているんですね。
この印から距離を測って、子どもたちは自分の立ち位置を体に覚え込ませているのです。
(「場当たり」という作業です。すごい技術ですね。)
でも、普通の体育館にはその目印がありません。
どうするのかというと、、、、、、
子どもたちが楽器の準備をしている間に、保護者のみなさんが即席で白いテープを貼っていきます。
(素晴らしいチームワークです。)
限られた時間と場所でも、しっかり音出しと動きの確認ができました。
いよいよマーチングの聖地「大阪城ホール」です。
大阪城ホールは「大阪城公園」の敷地内にあるので、すぐそばに天守閣が見えます。
バスを降りた子どもたちは、公園の中を通って会場へと向かいます。
現地での音出しとリハーサルを済ませて、いよいよ本番です。
(会場内は撮影禁止のため、演奏中の写真はありません。様子をお届けできず残念です。)
マーチングでの演奏の持ち時間は、1チーム「7分間」です。
片道6時間の電車を乗り継ぎ、一泊してやってきても、ステージに立つのはたったの「7分間」しかありません。(本当にあっという間です。)
でも、その7分間の夢を叶えるために、子どもたちは今日までがんばってきました。
夏に始まった練習から早半年。半年分の汗と涙と努力、19人の思いが一つになってこめられた、最高の7分間でした。
本番を終えてホッとした思いで会場を出ると、そこには校長先生のお姿が。
なんと、朝早く電車に乗って、子どもたちのために駆けつけてくれたのです。
「練習の成果が十分に生かされた、素晴らしい演奏でした。」とおほめの言葉をいただきました。
(お休みの中、遠いところをありがとうございました!!)
前日の夜、6年生の保護者の方が「明日で終わってしまうんだと思うと、とてもさみしい。」という話をされていました。
終わりが来るのはかなしいことですが、それでも、今日までの頑張りと思い出は、間違いなく子どもたちの一生の財産です。
今日を無事迎えられ、そして本番をやり切ることができたことを、本当に嬉しく思います。
現地まで同行し、子どもたちをサポートしてくださった保護者の皆様。
現地には来られないけれど、いわきから配信画面の向こうで応援してくださった保護者の皆様。
コロナ禍の厳しい経営の中、協賛金にご協力いただいた企業の皆様。
素晴らしい応援で送り出してくださった三小の先生方、そして児童の皆さん。
応援してくださった全ての皆様に感謝申し上げます、本当にありがとうございました。
(文責:小檜山 岳)
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