12月11日 かけ算を使って

2年生の算数の時間です。

だいぶすらすらと唱えられるようになったかけ算九九を用いて、数を求める課題に取り組んでいます。

めあてを書きうつしながら、「やり方分かった」「答えの出し方、一つは分かった」の声。

先生が「あれ? 一つってことは答えの出し方、何通りかあるのかな?」と聞くと、「ありそう!」と子どもたち。

求め方が分かったらタブレット端末に考えを書きこんで「提出ボックス」に送信します。

みんなの考えが集まってきました。

式が数パターンにまとめられそうです。どんな考えでその式になったのか、説明してもらいます。

ここで先生がひと工夫。書きこんだ人が発表するのではなく、「その人の考え方を説明できる」ほかの人が発表します。

説明が終わったら、書きこんだ人に「○○くんの説明であっていたかな?」と確認します。

「うん、ぼくの言いたかったことはそれ!」

自分の説明が取り上げられた人も、友達の考えを説明することができた人もどちらも満足そうです。

ほかの解き方も次々と取り上げていきます。

小学校算数ではかけ算の式を「一つ分の大きさ」×「いくつ分」の順で取り上げています。

この2つは入れ替わっても答えは同じなので、答えを出すだけならば順番は関係ありません。

しかし、学校では「自分の解き方や考えを人に説明すること」や「他の人の考えを理解すること」も大切な学習の一つです。

式に書く数の順番を統一することで、「この式で書いたってことは、この人はこういうやり方をしたのだな」と理解を助ける働きがあります。

 

時々、「テストで、答えはあってるのに式で三角にされ(減点され)た。大学教授の先生が『小学校の先生は交換法則も知らないのか』って言ってた。小学校の先生ってこんなところにこだわってるの?」という投稿がネットニュースで話題になります。

小学校では(低学年では特に)大切にしていることです。

 

小さなころのこういった学習活動の積み重ねが、大きくなった時に花開いていくのだと強く信じています。