こんなことがありました。

1年遠足フィールドワーク~(6)震災・復興

 10月17日(火)に実施した1年生の遠足フィールドワーク。 興味・関心別に6つのカテゴリーに分かれて市内各地で活動を行いましたが、今回紹介するのは「震災・復興」をテーマに活動したグループです。

 自分たちが生まれた直前または直後に東日本大震災が発生したということで、生徒たちには震災の記憶がありません。しかし「生まれ育った故郷で、いったいどんなことが起こり現在に至っているのかを知りたい」と、多くの生徒が震災・復興に関する学習を希望しました。そこで、実際に市内でいちばん被害が大きかった豊間地区にある「いわき震災伝承みらい館」を訪れて、当時の様子についてお話を聞いたり映像を見たりして、12年前のあの日の様子について学びました。そして、自分たちが3月まで通っていた小学校が避難場所として使用されていたことを初めて知り、震災は決して遠い世界の話ではないということを実感したようです。

 館内見学をする生徒たちの表情は真剣そのものです。

 そして見学終了後はバスで実際の被災地を巡って、当時の被害の様子や防災・減災のためにどのような取り組みがなされているのかをお聞きしました。ガイドは、9月にも出前講座で語り部として講師を務めてくださった石塚さんです。継続してお話をお伺いすることができて、生徒たちの理解も大いに深まりました。

 2時間の学習を終えた生徒たちは、「学んだことをどのように自分たちが伝えていくか」を一人ひとりが考えていました。震災・復興の学習はこれで終わりではなく、この日がスタート。中学生の自分たちに何ができるかを考えて行動することを期待しています。