【5・6年】「なわとびの先生」の授業を受けました!
2025年1月23日 14時15分本日、日本体育大学特別教授の斎藤仁先生にご来校いただき、5・6年生になわとびの授業をしていただきました。
齋藤先生はいわき市のご出身で、小学校の校長としてもご勤務され、現在、日本体育大学特別教授として、また、「櫻花なわとびクラブ」の会長としてご活躍されていらっしゃる先生です。ご自身もなわとびの国際大会や全日本の大会等で数多くの優勝経歴があり、なわとび国際審判員等の資格もお持ちの、なわとびの第一人者の先生です。
なわとびは、小学校における冬の風物詩のような運動で、この時期、多くの学校で取り組んでいます。
その形態は、特定の技をより多くの回数跳ぶことや長い時間跳べることに価値を置きがちなのですが、実は、それは学習習指導要領が目指す姿とはかけ離れています。
昨年、運よく、齋藤先生とお話しする機会があり、齋藤先生もそうした指導を懸念されていることを伺いました。
これは最高のチャンスと思い「ぜひ渡辺小学校で指導をしてほしい」とお願いをしたところ、ご多用の中にもかかわらず快諾いただき、本日の授業となりました。
今日の授業では、なわとびの秘密を学びました。柱は4つ
1 秘密の数字
2 かくされた技の秘密
3 とばなくても「なわとび」
4 楽しいなわとびを工夫する
です。
まずは、なわを使ったストレッチや体感を鍛える運動をしました。
ぜひ、日々の体育でも取り入れたい、楽しくて効果的なものばかりでした。
次に、子ども達に実際に体験させながら、よい跳び方とわるい跳び方の違いを考えさせていきました。
姿勢や目線、なわの持ち方や回旋する場所など、普段学ぶことができない微細技術について、数多く教えていただきました。
続いて、「走りながらなわを動かす」「走りながらなわを跳ぶ」に挑戦しました。
後ろ向きに走りながら後ろ跳びや後ろあや跳びの動きをするのがかなり難しかったようです。
その後は、「跳ばないなわとび」を教えていただきました。
かっこいい決めポーズのような技もあり、できた子がまだできていない子にやり方やコツを教えていました。
最後に、たのしいなわとびの工夫の仕方を教えていただきました。
「今までは、「跳ぶ」ことばかりを意識していただろうけど、なわとびは「跳ばない」技の方が多い。
大切なことは、自分の思うようになわを操作できること、それが難しい技ができるようになる近道。」
と教えていただきました。跳ぶ技のみに取り組んできた子どもたちにとっては衝撃的だったのではないかと思います。
今回の授業は、他の担任にも知らせていたので、休み時間や空き時間を利用して授業を見に来ている教員が何人もいました。 さらには、授業が終わった後、低学年の担任2人が体育館に残って、齋藤先生になわとびのことをあれこれと質問していました。手前味噌ながら、素晴らしい向上心だなと感心しました。
今回の授業は、教えていただいた5・6年生にとっても、その指導を見ることができた教員にとっても貴重な財産となりました。これからの授業にしっかり生かしていきたいと思います。
ご多用の中、さらには予定時間を延ばしてまでも子ども達にご指導くださった齋藤先生、本当にありがとうございました。
【まずは跳び縄を使ったストレッチや体幹を鍛える運動などを行いました。】
【なわとびの秘密について教えていただきます。】
【先生と友達の跳び方の違いについて、気づいたことを話し合います。】
【両脇、膝、踝に段ボールをはさみ、「しめる」感覚を意識します。】
【走りながら、片手でなわを回ります。かなり頭を使っているようです。】
【シンプルな動きでも難しかったようで、成功できた人はわずかでした。】
【跳ばない技について、友達同士で教え合います。】