こんなことがありました。

いわき支援学校くぼた校 作業学習体験

 特別支援学級に在籍する生徒たちが、いわき支援学校くぼた校へ作業体験に行ってきました。くぼた校には、製作班、工芸班、ビルクリーニング班の3つの作業班があり、生徒たちは30分ずつ各作業班を体験してきました。

 製作班では、アクリルたわし作り、巾着用の布をミシンで縫う工程、またさをり織りを体験させてもらいました。初めての作業に間違えてしまうこともありましたが、先輩が一人一人に付き添い、丁寧に教えてくれたので、安心して取り組むことができていました。

 工芸班では、バスケット作りとパンマグネットのパン作りを体験しました。バスケット作りでは、紙バンドを交互に編んでいく工程を体験しました。体験した生徒からは、交互に編み込むのが難しかったという感想が聞かれました。パンマグネット作りでは、こねたパン生地を決められた重さに計量し、パンの形に形成する工程を体験しました。パンの形にするのが、とても難しいようでした。

 ビルクリーニング班では、教室掃除を行いました。普段学校で行っている清掃とは全然違って、掃き掃除やモップ掛けがプロのようでした。実際に体験しましたが、見るのとやるのでは大違いで、掃き残しや拭き残しがでてしまいました。印象的だったのは、ビルクリーニング班で作業する上で大切にしていることの一つとして教えてもらった「笑顔で作業をしよう」ということです。笑って話ながら作業をするという意味ではなく、疲れた表情をしながら作業をしては、周りの人も疲れてしまう。だから疲れても笑顔で作業をしようという心がけだそうです。一緒に仕事をする人のことも考えた心がけは、すばらしいと感じました。

 今回の見学ではくぼた校の先生方から、作業は将来働くための準備をする学習であり、仕事をするには技術面と態度面の両方が大切だと教えていただきました。中学生の今からあいさつや返事など、日頃からしっかりできることが、将来の仕事につながるという話は、生徒たちの印象に残ったようです。本当に貴重な体験となりました。