日誌

明日は 中秋の名月?それとも仲秋の名月?

 地球から一番近いところにある身近な天体、月。模様をウサギに見立てるなど、古くから人々に親しまれています。特に旧暦8月15日の月は「中秋の名月」として有名で、供え物をしてお月見をする習慣があります。

 暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限りません。今年は明日10月4日が「中秋の名月」で、満月の日の2日前です。澄んだ夜空に浮かぶ、少しだけ欠けた名月を眺めてみましょう。ちなみに中秋の名月が次に満月になるのは2021年です。

  「中秋の名月」には月を眺めて供え物をする習慣がありますが、そもそも「中秋の名月」とはなんでしょうか。

 昔から、秋こそが月を見るのに良い季節とされていましたが、秋である7月~9月のちょうど真ん中の日が「中秋」、8月15日です。そのため、8月15日を「中秋の名月」と呼んで月を愛でることにしたのです(似た言葉の「仲秋」は「8月」を指します)。

 
 「名月」という言葉を「満月」と解釈すれば、「仲秋の名月」でも間違いとはいえなくなりますが、もともとの「旧暦8月15日の月」という言葉からすると、「仲秋の名月」よりは、「中秋の名月」の方がより正しいということがいえると思います。

 
 もっとも、この「仲秋」と「中秋」は、長い歴史の中でだんだん区別されずに使われてきているようにもみえます「広辞苑」第4版をみてみますと、「中秋」と「仲秋」は同じ言葉として扱われています。