日誌

母の誕生日

 東日本大震災にかかる本校の取り組みについてお知らせします。
校長から給食終了後、全校放送で生徒たちに次のように話しました。 
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 未曾有の被害をもたらした東日本大震災から明日で6年となります。
私たちは、風化と風評という二つの風に立ち向かうため、改めて東日本大震災の経験と教訓を継承していく必要があります。
 
 今日は、心温まるメッセージを紹介します。これは、以前勤めていた学校の当時2年生が書いた文です。

「母の誕生日」

  母はカレンダーに必ず家族の誕生日を書く。

でも、今年は自分の誕生日を書かなかった。…そう、母の誕生日は3月11日だから…。

 でも、それでは私は納得できなかった。

3月11日は、母にとって年に一度の大切な日だから。

だから、私が書いた。「おめでとう」って。

次の日、それを見つけた母は涙目になって、私を抱きしめた。

母は、涙声で「ありがとう」と何度も何度も耳元でささやいていた。 

  次の日は、家族で1日過ごした。

母は、「誕生日プレゼント、いらない。でも、家族と過ごしたい」って。その日は、みんなでお出かけして、黙祷を捧げ、静かに過ごした。

 その夜、私は母にメールをした。

  「愛する母へ  この頃、思春期になって、反抗的になってごめん。でも、あなたを愛する気持ちは誰にも負けない。お誕生日、おめでとう」


 明日3月11日午後2時46分 心静かに黙祷を捧げましょう。