学校の様子

台風19号被害にかかるご支援、ありがとうございました。

 今回の台風19号及びその後の豪雨による様々な被害を受けた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。とりわけ、本校の学区内においても多くの方々がお亡くなりになり、ご冥福をお祈りするばかりです。

 本校におきましても、150人以上の生徒が床上浸水、50人近くの生徒が床下浸水などの被害に遭い、今もなお、大変な思いをしております。

 そのような中、10月15日(火)に保護者の皆さんへの緊急メールと本校ホームページで、制服・体操服・背負いカバン・サブバックの提供を呼びかけたところ、4日間で制服男女各70着、体操服上下70セット、背負いカバン90個、サブバック60個が集まりました。また、その他にも体育館シューズ等も多数集まり、卒業生や地域の皆様の温かいご支援にただただ感謝するばかりでした。

 卒業生においては、それぞれの代で作られているSNSのグループ等で情報が拡散され、遠く関西方面にお住まいの方から「母校の惨状を知りました。後輩のために役立ててください。」のメッセージが添えられて物資が郵送されてきたり、納入業者と連絡を取り、わざわざ在庫を購入して届けてくださったりした方もおりました。今更ながら、保護者の皆さんや平一中をとりまく地域、卒業生の平一中への思い、愛校心を強く感じ、私自身、校長として、本校卒業生の1人として、たいへん感動いたしました。

 皆様のご支援により、学校は21日(月)より通常の教育活動を行っており、25日(金)には、アリオスにおいて校内音楽会を無事開催することができました。生徒たちは実によく頑張ってくれて、臨時休校により練習ができなかった1週間分をしっかりと取り戻し、例年以上のハイレベルな合唱を披露してくれました。
 まだまだこれまでの「日常」を取り戻すまでには時間が必要ですが、保護者の方々、地域の皆様、24,000余名の卒業生からのご支援や、本校に対する思いを全校生徒ともにかみしめながら、これからの教育活動をがんばってまいります。

 「けやき魂」‥‥。不撓不屈の精神だけではなく、優しさや思いやり、愛校心を兼ね備えた強い気持ちであることにあらためて気づかされ、これからの生徒たちにも、しっかりとこの「けやき魂」を身につけさせていきたいと思います。

 この度の様々なご支援、本当にありがとうございました。

 

  令和元年10月29日
                                いわき市立平第一中学校長  西 内 英 理