こんなことがありました

お知らせ おいしさへのこだわりに感動 ~校外学習(加茂農産)3年~

 12月6日(木)、3年生が、山玉町の加茂農産におじゃまして、なめこの栽培と収穫・販売について学習してきました。

 加茂農産では、プラスチックの容器に詰めたおがくずになめこの菌を植え付けて育てる「菌床栽培」を行っています。加茂さんのお話によると、通常の菌床栽培では60日しか菌糸を熟成させないのですが、加茂農産では、おいしいなめこにするために、80日かけて、おがくずの中で菌糸をじっくり熟成させているのだそうです。

 おいしいなめこが育つように、他にもサクラ・ブナ・ナラ・コナラなど複数種類のおがくずをブレンドしたり、最初の養分に米粉やふすまなどを加えたり、菌糸がよく育つよう温度や湿度を調整したりなど、たくさんの工夫をしていました。

 そして加茂農産の最大の特徴は、1番なめこ(クイーンなめこ)だけでなく、より大きくておいしくなる2番なめこ(キングなめこ)も育てて収穫・販売しているというところです。1番なめこのほうが品質が良さそうなイメージがありますが実はその逆で、菌床栽培の場合、同じ菌床で2回目を育てる方が難しく、2番なめこの方が味もよいのだそうです。

 子どもたちは、なめこの洗浄・袋詰めの見学のほかにも、なめこの収穫体験もさせていただきました。

 子どもたちは見学中、「テスト」と書かれた紙が貼ってあるボトルを見つけました。これは、よりおいしいなめこを育てるために、養分や温度・湿度などの条件を変えてよりよい栽培方法を研究しているところなのだそうです。

 おいしいなめこを育てるためにたゆまぬ努力を続けている加茂農産の皆さんの姿に、子どもたちは感動して帰ってきました。身近な地域の「すごい人」に触れることで、故郷への愛着や誇りが膨らんだ校外学習でした。

 加茂農産の「こだわりなめこ」は、市内マルトに出荷しているほか、多くは関東方面に出荷しているそうです。