こんなことがありました

5年2組の廊下を歩いていると...

廊下の掲示物は、見ているこちら側も大変勉強になります。

先日、5年2組の廊下に掲示してあた原稿用紙を読んでみると、「〇〇さんの将来の夢を発表します。」「△△くんの習い事について紹介します。」「◇◇さんと毎日の生活について話をしました。」という書き出しで始まる、級友を紹介する文章が書いてありました。気になったので、勇気を出して担任の先生にインタビューしてみました。

すると、国語の単元「きいて、きいて、きいてみよう」の授業の成果物とのこと。子どもたちで3人のグループをつくり、「きき手」「話し手」「記録者」の役割に分かれて、インタビューし合って、その成果を原稿用紙にまとめるという流れで実践したとのこと。掲示してあったのは、インタビューの報告文ということでした。

「インタビューしているところの様子を見てみたかったなぁ」と勇気を出して担任の先生に伝えたところ、「3人で活動している様子の写真はないんですけど、インタビューの記録をタブレットで撮影してデータは保存はしてありますよ。メモしきれないのでタブレットで撮影して、報告文をつくる際に使わせてみたんです」とのこと。「本当!それじゃあ、その動画を見せて欲しいなぁ!」と思い切って話をしてみたところ、快く代表児童2名を紹介していただきました。

そして、記録動画を視聴させていただきました。「きき手」の質問に答える「話し手」。表情からも、丁寧に、真摯に、そして言葉を選びながら話している様子が伝わってきます。途中で「記録者」が「ちょっと待って、メモるから...」との声も。

そして、代表児童に「取材してみてどうだった?」とインタビューしたところ、「相手のことをちゃんと考えて、聞きたいことをちゃんと伝えないとダメだなって思いました」とのこと。「取材されてみてどうだった?」とインタビューしてみたところ「けっこうしゃべれるんですけど、これでいいのかなって感じがして難しかったかも」とのこと。5年2組の子どもたちは、この授業を通じて「言葉の大切さ」に気づき、言葉を学ぶ必要性や言葉遣いの大切さを学ぶことができたようです。頭を鍛える授業をしていた5年2組に大きな拍手! 

その後、勇気を出して担任の先生に改めてインタビュー。担任の先生は、「本当は、撮影した動画を手がかりにして質問や答え方の意見交換をさせて、質を高めさせていきたいんです。そのために、タブレットで動画を全員が共有して、アイディアを出し合うアプリがあるじゃないですか。それを使って授業をやってみたいんですよね。話が苦手な児童も参加しやすくなると思うんです。この子どもたちが大人になったら、そんなオンライン会議が当たり前になっていくと思うので...。」と、目を輝かせて話をしてくれました。今後の授業、ますます楽しみであります。

さて、何だか、わたしの方が5年2組に上手く乗せられてインタビューしてしまった感じ。とは言え、忙しい中、丁寧に対応してくれた担任の先生と子どもたちに改めて感謝します。とても勉強になりました!