こんなことがありました

悩む!大いに悩んだ結果…

このエピソードを紹介するかどうか…本当に悩みました。おそらく,「手術を受けるか受けないか」を悩む大谷選手と同じぐらい悩んだと思います。でも,本当にステキなエピソードなので紹介します。

今日の大休憩での出来事です。フェンスの外にボールが出てしまいました。そのボールを取りたいのは子どもたち。フェンスの外に出てはいけないのがルール。でも,どうしてもボールを救出したい…。

そこで担任の先生に相談したのでしょう。「僕はボールを取るために,フェンスの外に出たい」。おそらくこんな言葉で相談したのだろうと想像します…。先生は悩んだと思います。この子どもの気持ちと,ルールの間で…。結果はどうなったか…。

「先生が見守る中で,ボールを救出する」ことを選びました。

「いい!絶対に跳んじゃダメよ!こことここをしっかり握って,足はここにかけるのが良いかな…。」教師のアドバイス・背中を支える手・フェンスから引き上げる腕,クラスメートの温かいまなざしの中で一人の男の子によるボール救出作戦が行われました。

ボールは救出され,男の子は大きな拍手を浴びることとなりました…。

「先生が取りに行けばすんだ話じゃないのか?」という考え方も納得できます。ですが,それでは,こんなステキなエピソードにはならないと思います。万全の安全を保障し,子どもの気持ちを尊重した結果がこのエピソードです。

このボールを救出した男の子は,今日のことをステキな思い出として,ずっと覚えているかもしれません。