こんなことがありました

5年生、スチューデントシティーで学ぶ!

スチューデント・シティ。この空間には9つの働く場所があり、市役所もあります。子どもたちはこのシティの市民となって会社経営に携わり、いただいた給料で税を納め、商品を買ったり、貯金をしたりして暮らしていきます。

ということで5年生は2月28日(水)、いわき市体験型経済教育施設「Elem(エリム)」にて、湯本二小・湯本三小の皆さんとともに「スチューデント・シティ」の学習プログラムにチャレンジしてきました。学校での事前学習でリアルな経済のしくみを学び、子どもたちはやる気満々!

まずは全市民による集会。その中での市長あいさつ。本校児童でございます。「待ちに待った日。僕は市長として環境に優しい街づくりをしたいです。そのためには人の心もきれいでなければなりません。ですからあいさつが大事だと思います。あいさつをしっかり行いましょう。そして協力して頑張りましょう!」と、この街の目指す姿を立派にお示しくださいました。

早速、各企業ブース(職場)に出向いてミーティング。企業の使命はお客様が必要としている商品を提供して代金を頂くこと。持続させるには法人税や給料の支払いを差し引いても黒字を目指さないとね!最終決算の目標はどうする?そして手にした給料はどう使っていくの?家計簿をつけよう!等々のお話。子どもたちは徐々に緊張した表情へ...。

そして働く人と買い物をする人とに分かれて交代しながら市民生活を送っていきました。1時間毎にミーティングを開いて企業の収支状況や家計簿の確認。そして、売り上げを伸ばすには?宣伝活動をしよう!値上げしよう!いや値下げしよう!住民税は払ったの?給料はこまめに貯金!いやいやずべて使い切るぞ!等々の意見を出し合い...。

他校生の皆さんとも徐々に打ち解け合い、お金が絡んでいることもあってか迷惑をかけられないなと、次第に街が活気づいていきました。

活動を通じてやっぱりあいさつと丁寧な言葉遣いは大事と気付いた子どもたち。「こんにちは!」「いかがでしょうか?」「ありがとうございました!」と大きな声があちこちから聞こえてくるようになりました。

そう言えば市長さん、市役所であぐらをかいているのかと思っていたのですが、なんと各企業を回って「今日は一日よろしくお願いいたします!」とのあいさつ回りを行っていました。率先垂範のその姿が市民に伝わったようで嬉しかったですね!ご苦労様でした。

振り返りのコメントには「会社が黒字になってよかった」「お仕事は一人ではできなくてみんなが協力してできている」「将来の仕事はもっと複雑で大変だと思う」「大人はすごい」「職業についてしっかり考え直したい」「自信がついた」と、一歩大人に近づいたという充実感が。一方で「国語は大事」「算数がんばっていく」「あいさつ返事は大事、そのためにまわりをしっかり見ていかなければ...」というコメントも。明日の成長につながる大事な気づきを得ることができましたね。帰校時に出迎えてくれた教頭先生に対して、早速胸を張ってしっかりとあいさつをする姿に成長を感じた次第です。

子どもたちの学びをお支えいただいた保護者ボランティアの皆様、そしてエリムの先生方、ホンモノの企業の皆様に感謝いたします。子ども扱いせず、一社会人として容赦なくご指導くださったことがとても印象的でした。なお、本学習プログラムの詳細はこちらをご参照ください。https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1450929051695/index.html