こんなことがありました

3ツ星 道徳 6年生

本校は、今年度、道徳の研究を行ってきました。

「1人1回、研究授業を行う」ということで、全職員が取り組みました。

昨日は、6年生。使われたお話は「修学旅行の夜」。しかし、実際の本校の子ども達の修学旅行は日帰り。 

お話と実際が違う。この事から「どうしたら、自分たちのこととして考えることができるのか。」ということがポイント。

実際に授業が始まってみると、子ども達からどんどん自分たちの生活にひきつけて考える発言が。

「私たちだって、いつもテストの時、周りの迷惑考えずに終わった人から騒ぎ始めるでしょ?。」

日常的に、自己開示できる学級づくりができていると、こういった課題も簡単にクリアーできます。道徳こそ、それまでの学級の雰囲気が問われるところ。

友だちと話したり、ワークシートに書いたり、全体で話し合ったり、次々と活動を重ねていきながら自分の考えをはっきりさせていきます。

「自由と自分勝手のちがいは何?」ということについて考えていきます。

「自由ってなに?」「自分勝手とはどういうこと?」

そんな風に、言葉の意味を考えるのは、道徳ではありません。そんな机上の空論的な話し合いになってしまったら今日の授業はうまくいったとは言えません。そこが、難しいところ。

しかし、この日の授業は、自分たちの弱さや、また逆に自分たちの良さについても見つめ考えることができた、そんな授業となりました。

前日、遅い時間まで授業のための準備をする先生から、教室でこんな話を聞きました。「○○さんには、こういうことに気付いて欲しい。」「○○君には、こんなことを伝えてあげたい。」と。

先生の一人一人への思いを語って下さいました。授業を行う先生こそが、この教材を使って子ども達の心に優しく触れようとしている、そんなことを感じました。

 

この学級の子ども達は、いつでも生き生きとしていて、どの子もちゃんと「自分語り」ができます。日々の授業で、確実に子ども達が自己肯定感をあげ、確実に話す力を身につけてきた、そのことが十分発揮された授業でした。

授業後、あらゆる場所で、今日の授業について話が弾む先生方。学級の子ども達だけでなく、先生たちも多くを語りたくなり、元気をもらえる、そんな授業でした。