こんなことがありました

花丸 夢先生ありがとう!

 今日は5年生が貴重な体験をしました。

 それは「スポーツこころのプロジェクト」。これは、公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本サッカー協会、一般社団法人日本トップリーグ連携機構が主催する事業です。ホームページにはその趣旨がこう述べられています。

「スポーツこころのプロジェクト」は、日本のスポーツ界が一丸となって、東日本大震災で被災した「すべての」子どもたちの、「こころの回復」を応援するためのプロジェクトです。子どもたちに、こころからの笑顔を届けたい。そして、明日を生きるための希望の種を見つけることで、この先の人生を、強く、しなやかに、なるべく笑顔で生きていってほしい。そんな願いと熱きこころを持ったアスリートたちが夢先生となって、子どもたちが学ぶ教室を訪れ、メッセージを届けていきます。様々な困難を乗り越え、仲間と力を合わせて戦うことの大切さを経験してきたアスリートだからこそ、 今、子どもたちに伝えられる言葉があります。被災したすべての子どもたちの笑顔と明日のために 。それがスポーツこころのプロジェクトです。

 

 本校では昨年度に続き2度目の開催です。いらしたのは、柔道で2013年全日本選抜柔道体重別選手権大会で優勝した川端龍(りょう)選手。

 遊びを通して、夢先生である川端選手と、コミュニケーションを図りながら、思いやりや協力の大切さについてを学んでいきます。

 子どもたちの視線の先にいるのは今日のプロジェクトのアシスタントの梅ちゃん。

 

 鬼ごっこで、梅ちゃんが鬼になり子どもたちに作戦タイムを与えます。

 本気になって子どもたちを追いかけて、走って、声を出して子どもたちを盛り上げる梅ちゃん。子どもたちの作戦が決まるのを体育館の裏で待っていました。

 なかなか成功できません。でも、この失敗が子どもたちの気持ちに火をつけます。そして、次の遊びへ。

 「まずは、しっかりと失敗を経験させます。一回倒れてみないとわからない。」

 後から、そんなことを、夢先生が話してくれました。

 やっと次の遊びで成功! 

みんなでアイディアを出し合い、誰かの思いついた作戦にみんなで協力して、ようやく成功。

 子どもを思う時、「できるだけ失敗させたくない。」そんな風に思ってしまうものです。

 成功体験を重ねてくことも大事ですが、失敗体験だって大事なことです。心が柔軟な「子ども時代」に成功と同じように失敗も経験していってほしいものです。そこでの、起き上がり方を学んでいってほしいのです。

 そんな、繰り返し失敗している子どもたちをニコニコと見守る担任の先生。

 「いいぞ!いいぞ!」先生の声が響きます。

 誰よりも大きな励ましの声援を送ります。

 「ばんざーい!」

 子どもたちの成功に手を挙げて喜んでいました。いつも笑顔で明るく、子どもたちの本当の姿をいつも大らかに受け止めてくれる先生。今日は、見守る立場でしたが、その時も終始笑っていました。 

 その後は夢先生の授業です。教室で自分の夢についてみんなで語り合いました。

「夢の話ができて、気持ちよかった。」

 龍選手、梅ちゃん、スタッフの方、今日は本当にありがとうございました。

 5年生の子どもたちは、これから宿泊活動、学習発表会、ヤングアメリカンズ、スチューデントシティと、協力し合う体験活動が続きます。

 それらの大きな活動の前に、先週のコミュニケーション能力向上ワークショップにつづき、この夢先生のプロジェクトがあったことは価値ある経験となりました。

 東京へ帰る夢先生プロジェクトの皆さん。遠くで、今後とも好間二小を見守っていてくださいね。