こんなできごとがありました

震災語り部による出前授業(2年・5年)

今日は、昨年いわき市薄磯にオープンした「いわき震災伝承みらい館」より、2名の「震災語り部」の方をお招きし、2年生と5年生で特別授業を行いました。

まずは2年生の授業から。震災当時の様子を写真や映像も交えながら語っていただきました。

地震で校庭が大きく波打ったこと、津波が何度も押し寄せてきたこと、津波のあとに発生した火災が一晩中消えなかったことなどを、その時の驚きのままに語ってくださり、2年生の子どもたちも一緒に驚きを感じながら聴いていたようでした。

地震や津波のこわさの一方で、住民同士の助け合いによって救われた命がたくさんあることも話してくださり、子どもたちに「助け合いの大切さ」も伝えてくださいました。

震災当時まだ生まれていなかった2年生ですが、東日本大震災のことについて関心をもって聴くことができました。最後に、語り部の方からは「自分の命を守るためにも、震災のことについてお家の人と話し合ってみましょう」とのお話がありました。

 

続いて、5年生の授業。5年生では、震災の映像や写真をもとに、防災の視点からも震災当時のエピソードをお話くださいました。

幼稚園・小学校・中学校それぞれの子どもたちがどのように避難したかということや、避難所での生活のことなどのお話を聴きました。5年生の子どもたちは、避難生活のたいへんさや自分の家や学校に戻れないるつらさなどを感じたようでした。

真剣に語り部の方のお話を聴いた5年生。最後に、語り部の方から防災手帳をいただき、「災害が起こったとき自分の命をどう守るかを考えておくことが大切です」とのお話がありました。

話に出てきた被災した幼稚園のことを詳しく聴く5年生がいました。当時、その園の園児たちが自分の通う園に転園してきて一緒に幼稚園時代を過ごしたというのです。思わぬところでの接点に当時を懐かしくふり返りながらも、震災の影響があったことを改めて思い起こすこととなりました。ちなみに、5年生は震災当時0歳~1歳でした。

 

さて、2年生も5年生もたいへん充実した学習となりました。震災のことについて知るとともに、防災への意識も高めるよい機会となりました。震災から学べることがたくさんあることも分かりました。

震災から10年となる今年。ぜひご家庭でも、震災のことや災害から身を守る方法などについて、お子さんと話をする機会をつくっていただければと思います。学校でも、震災のことや防災のことについて学ぶ機会をこれからも多く設定していきたいと思います。

語り部のお二方におかれましては、貴重な震災体験のエピソードを子どもたちに分かりやすく伝えてくださりありがとうございました。