久之浜中学校 Hisanohama Junior High School
久之浜中学校 Hisanohama Junior High School
1 発足から今日までの歩み
〇 昭和27年5月 久之浜中学校PTA発足
〇 昭和46年 体育後援会発足
〇 昭和60年 学校火災
PTAが一丸となり学校再建に努めた。
〇 平成18年 第56回「社会を明るくする運動」推進事業参加
〇 平成20年4月 久之浜中学校区小中連携推進事業発足
〇 平成21年8月 「東北PTA連絡協議会」優良団体表彰
〇 平成21年10月 「福島県PTA連絡協議会」優良団体表彰
〇 平成21年11月 「福島県教育委員会委員長」優良団体表彰
〇 平成23年3月 東日本大震災
PTAの協力のもと,除染作業やライフラインの確認,清掃活動による校舎内外の衛生面の整備・確認を行い,10月,学校復帰を果たすことができた。
2 地域の概況
福島県いわき市の北東端に位置し,北部は双葉郡広野町,南部はいわき市四倉地区と隣接,東は太平洋に面している。平成29年5月1日現在の人口は4,900人で,昭和24年の9,900人をピークに減少が続き,東日本大震災とそれに伴う原子力災害により,平成23年から24年にかけてさらに500人減少するなど,人口減に拍車がかかっている。そのような中,地区住民は,相互に連携・役割分担しあい,行政と協働しながら地域づくり活動に取り組んでいる。
3 組織運営の状況
(1) 執行部
会務・予算・企画運営・報道・その他事業執行にあたる。
(2) 総務部
PT A活動における教育の充実と会員相互の親睦を図る。
(3) 環境美化
会員相互の協力により,学習環境の整備を図る。
(4) 教養
会員の教養の向上を図り,会員で積極的に協力し合う。
(5) 補導
校外での事故防止に努め,情報交換の場を設ける。
4 広報活動の状況
教養委員会がPTA会報『あゆみ』を年2回発行している。丁寧な取材により,学校行事や部活動等における生徒の活動や教職員の声,PTAの取り組みを分かりやすく会員に伝えている。 また,学校側からも,ホームページや学校便り等によって,学校における生徒たちの様子を発信し,家庭と学校が連携を図りながら諸課題に取り組めるように努めている。
5 学校教育及び家庭教育に関する活動の状況
《久之浜中学校区小中連携推進協議会による取組》
(1) 小中共通の実践事項として「①授業が分かったと感じる。②家庭学習の習慣が定着している。③学校が楽しい。」など8項目を設定し,児童生徒にアンケートをとっている。年度末には目標指数に対する達成状況を分析し,成果と課題を確認することで,次年度の教育活動,及びPT A活動の充実に役立てている。
(2) 毎年「子どもの未来を考える会」を開催し,児童生徒の実態や保護者の要望を踏まえた教育講演会,及び授業公開を行っている。
(3) 小中連携推進協議会の学力向上委員会を中心に,小中学校間で自主学習ノートを提供しあい,保護者が授業を見る機会を設けるなど,小中学校の課題を共有して共通実践を進めている。
6 地域の教育環境の改善に関する活動状況
(1) 震災以降,津波被害を受けた沿岸部の整地工事に伴う,通学路の危険箇所等の確認を,PTAと学校が連携して行ってきた。また,原発の廃炉作業,除染作業等に伴う交通量の増加や,大型車の通行による交通事故防止に向けた見守りを行っている。
(2) 補導委員を中心に夏休み中の地域の祭事のパトロールを行い,生徒たちの身の安全はもちろん,ルールやマナーを守って行動することにつながっている。
7 児童生徒等の学校外における諸活動の促進や生活指導に関する活動状況
(1) 小中連携推進協議会の生徒指導委員会を中心に,毎年重点目標と強化週間を設定し,家庭と連携しながら基本的な生活習慣の定着を目指している。
平成28年度は,11月の第1週を「相手の話をしっかり聞く」強化週間とし,家庭においても啓発活動と検証を行い,小中学校3校で結果を共有した。
平成29年度は,6月から5のつく日をノーメディアデー,平成30年度からは毎週水曜日をノーメディア・ウェンズデーとして,子どもたちがスマートフォンやゲーム等の通信機器を使用しないよう,家庭における啓発活動と検証を行う予定である。
(2) 平成27年度より,地震や津波等の緊急時における生徒の安全確保と保護者との連携をスムーズに行うため,引渡し訓練を実施している。
8 学校以外の各種機関・団体との連携・協力に関する活動の状況
(1) 小中連携推進協議会主催で毎年開催している「子どもの未来を考える会」の教育講演会では,児童生徒の実態や保護者の要望を踏まえて,外部講師を選定しており,昨年度は(株)NTTドコモの方による「スマホ・ケータイ安全教室」を開催した。過去には,ダイヤルこだまや地区の高等学校長に講師を依頼したこともある。
(2) 学区である大久地区がフタバスズキリュウの化石が発見された場所であることから,アンモナイトセンターと連携し,毎年「化石講座」を開催している。本事業は小中連携推進事業の一環であり,地区の小学5・6年生も参加している。
9 今後の課題について
久之浜中学校区小中連携推進事業については,3校での役割分担と協力体制が確立し,各委員会での成果を目指した活動ができている。今後は,本事業を長期的に継続することを主眼に置き,本部役員のみならず全会員の一層の意識の高揚に向けて,事務局が中心となって推進していく必要がある。
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