こんなことがありました。

鉛筆 同じ目線で考える!(苦手教科編)

 苦手教科を克服することは生徒にとってとても苦痛なことです。だからどうしても得意な教科ばかり勉強してしまう傾向にあります。でも例えば社会はいつも90点くらい取って、数学は大の苦手でいつも50点くらいしか取れないと仮定します。

 生徒は得意教科の社会には時間をかけて取り組むが、苦手な教科の数学はそうはいきません。あまり勉強しないのではないでしょうか。考えれば自然なことかもしれません。

 しかし、例えば総合点を上げようとした場合、時間をかけて取り組んだ社会を90点から95点にするのは至難の業です。苦手な数学を50点から55点にする方が十分可能です。苦手教科を得意教科にすることは困難ですが、少しでも苦手意識がなくなるようにする工夫がほしいものです。

 一つの方法として、苦手教科はなるべく短時間で実施し回数を多くして取り組むことです。例えば20分程度で週に4回程度。また苦手な教科は「わからないところがわからない」という生徒が多くいます。このような時は先生や友達に勇気を出して質問することです。

 では、私たち大人は苦手な生徒にどうアドバイスをしていけばよいのでしょうか? 

 たとえば、英語が苦手で「何が何だかわからない」「何から手をつけていいかわからない」という生徒の気持ちをわかりますか? 英語が得意な人には苦手とする生徒の気持ちがわからないと思います。「とにかくやるっきゃないんだ」とか「好きになればいいんだ」とか、まるで嫌いなピーマンを食べれない「食わず嫌い」みたいに扱っていませんか?

 ではどうすれば、英語がわからない生徒の気持ちがわかるかですが・・・例えば、アラビア語に精通している人は殆どいません。そう、英語が苦手な生徒は私たちがアラビア語を全く知らないことと同じと捉えることで解決の手がかりが見つかるかもしれません。例えば、アラビア語を理解するために「単語の読み方や意味を知る」次に「アラビア語の文の構造(ストラクチャー)を理解する」「アラビア語を聞く機会を探す」など。そしてちょっとでもアラビア語がわかれば興味が出てきます。

 苦手な教科を持つ生徒に「なんでわからないの?簡単だよ」と言っても始まりません。大切なことは同じ目線に立って同じように考えてあげることが大切と思います。ぜひ、ご家庭でも同じ目線で考え励ましてあげてください。

 

 

蛇足ですが、【アラビア語豆知識】

・世界21か国の母国語で英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語とアラビア語は国連の世界6カ国の公用語の一つ

・日本語や英語と異なり、右から左に書く

・日本語は50のひらがな、カタカナと漢字。英語は26文字のアルファベットですが、アラビア語は28文字

・英語は単語の読み方が複雑。例)good(グッド),food(フード) knife(ナイフ)kは読まないなど、単語ごとに覚えなければならないが、アラビア語はひらがなと同じく文字をそのまま発音するので初めて見た単語も読める

 

【見たことはありますが、どう読むかわからないアラビア語】

※ 英語が苦手な生徒にとっては、こんな感じなのかもしれませんね~