こんなことがありました。

会議・研修 「ビデオ授業」研修!(授業力UP!)

 本日9日(水)の1校時、2年3組の音楽の授業があり校長による授業参観を行いました。

 今年度から、東中では先生方の更なる授業力向上を目指して「ビデオ授業」の校内研修を始めました。このビデオ授業の概要は次の通りです。

・生徒に授業で身につけさせること(目標)を達成するために、先生方が「どのように働きかけ、どのような活動をさせるか」をチェックする必要があります。そこで授業の様子を50分、ビデオに撮影します。そしてビデオに撮った映像をDVDにして授業者に今回の重点項目や授業の視点はどうであったかを見て自己分析してもらいます。管理職である校長・教頭もDVDを見てから授業者に指導助言を与えるという研修です。

 先生方は、自分のテーマを定めます。例えば「発問は適切であったか?」「板書は見やすくわかりやすいか?」「教師の説明が多くなりすぎていないか?」「生徒のアクティビティや言語活動を多く取り入れていたか?」などにフォーカスして授業力向上に努めます。

   「発問が適切だったか?」「先生が話しすぎていないか?」など授業を参観している側が言葉で説明するよりも、自分で映像で見る方がはるかに効果的と考えて、この「ビデオ授業」を行っています。そしてビデオも固定するのではなく、先生の発問している様子や生徒の活動の様子を映像で捉え、後で観る方が授業者にとってもためになると思います。

 今回は、研修主任の音楽の小松先生の授業でした。小松先生のテーマが「リーダーを中心に活発に意見交換ができるグループ活動の支援」及び「生徒が課題意識をもち活動できるよう、意欲づけをする発問等の工夫」でした。

 授業を参観して、生徒にとてもわかりやすく説明し、生徒は合唱曲の中での課題を自分で考え、その後グループで意見交換をして発表するといった素晴らしい授業を展開してくれました。

 「ビデオ授業」研修は、全先生方が実施します。「わかる・できる授業」そして新学習指導要領の目玉である「主体的・対話的で深い学び(Active Learning)」を先生方で実践していき、生徒達の学力向上に結びつけていきたいと思います。

【音楽の授業の始まりは、まず体のストレッチ】

【足を上げて腹式呼吸を意識して歌う様子。こんな音楽の授業を受けたかったですね】

【黒板に男声・女声パートのポイントを記入し模造紙に課題曲の歌詞が貼ってあり細かい所にも配慮してあります】

【指揮者とピアノ伴奏で合唱課題曲の歌練習を開始します】

【合唱コンクール課題曲「大切なもの」を歌いました。その際、小松先生は録音しています】

【録音した歌声を聞いて、まずは生徒一人ひとりが、課題となる点を付箋に記入しプリントに貼っていました】

【各自、パートでの改善すべき点について真剣に考えています】

【さあ、各自が記入した付箋をもとに、グループで話し合いを深めています】

【譜面と課題としてあげた付箋をみながらリーダーが中心となって意見交換を進めています】

【意見交換の後は、課題を克服するためにどう工夫すべきかを話し合っています】

【ビデオ撮影での様子:グループで話し合ったことを全体の前で発表して課題をシェアしています】

【ビデオ撮影の様子:話し合った細かい所も発表し、歌う際に留意すべきことを全体で共有しています】

【個人→グループ→全体で共有したことを確認するために、実際に何度も繰り返しながら歌うことでレベルアップを図っています】

 

 今回の授業を参観して、教師が課題点を説明するのではなく「生徒自らが考え、班で意見交換し、全体で共有する、そして改善点を意識して歌う」 これこそがまさに「主体的・対話的で深い学び」であり生徒にとってとても興味・関心をひく素晴らしい授業であったと思います。

 このように本校の先生方は「生徒ファースト」を心がけ、日々、授業や生徒指導、部活動に精力的に取り組んでいることに校長として感謝しかありません。どうぞ、保護者の方や地域の方にも11月初旬の「ふくしま教育月間」などの機会に、東中の授業参観に来校いただければと思います。