新型コロナウイルス感染症対応及び人権への配慮について

2月21日(金)

 

標記のことについて、いわき市教育委員会教育長より「児童生徒への指導事項」と「保護者の皆様への依頼事項」に関する文書が届きました。

東日本大震災による原発事故等では、県外に避難した方や児童生徒が、非難やいじめの対象となってしまった問題が起こりました。

そのような経験を持つ福島県に住む私たちだからこそ、感染症の方たちにも同じ思いをさせてはいけないと一番理解していることと思います。

 

学校では『児童』に次のことを指導しました。

1 新型コロナウイルス感染症予防のための【咳エチケット】や【手洗い】を励行するとともに、正しい知識に基づいて冷静に行動すること

2 外国から帰国した方や医療関係者を家族に持つ児童を傷つけるような、心ない言葉や態度をとらないこと

3 新型コロナウイルス感染症に関わる噂や不確かな情報を拡散するなど、過度に不安をあおってはいけないこと

 

『保護者の皆様』には、次のことを是非お願いいたします。

1 上記『児童に指導したこと』を周知するとともに、新型コロナウイルス感染症に関わる噂や不確かな情報に惑わされることなく、国や地方公共団体が発表する正確に確認された情報に基づき対応すること

2 あらゆる差別や偏見は許されない行為であることを、児童生徒の発達段階を踏まえて具体的に指導すること。

3 住み慣れた地域や学校を離れて、つらい思いをしている方や感染症拡大防止に向けて懸命に働いている方がいることへの理解を促すこと

 

誰もが感染を防ごうとしていますが、やむを得ず感染してしまう可能性もゼロ%ではありません。万が一、その立場になってしまう子どもたちがいるとすれば、病気以外のことでも苦しむことがないよう、日頃から子どもたち全員の優しさを育てる事が大切であると考えています。保護者の皆様から子どもたちへの働きかけを是非お願いいたします。

 

           中央台北小学校長